2月 6日(土) お泊りの結果

 あっという間に朝になりました。MIXはぐったりしたり部屋の隅で小さくなったりすることもなく、ノビノビといつもの人間用ベッドで熟睡してたようです。


朝7時半にリキッドによる強制給餌。このあとは9時に受信する前に8時半には家を出て、病院へ向かいます。

 受付予約は2番手。今日は暖かい日ですが重たい雪がわさわさ降っています。受付後はミニバンの後ろの席に移動して、夫婦でキャリーを挟むようにすわり、これからまた嫌いな病院に入らなくてはならない愛猫を励ますように声を掛けたり撫でたり。


 そんなとき気が付きました。なんとなくオシッコの匂いがすることを(汗)。キャリーバッグに寒さ対策で敷いているフリース布を触ると、指先に感じる水分・・・どうやらオシッコを我慢できずお漏らししてしまったようです。現在リキッドによる給餌がメインなので、脱水は気にしなくても良いのですが、その分オシッコが出るようで、お泊りの間の12時間で2回、正確には4時間毎にオシッコしていたのですから、出かける時間にもう1度してもおかしくないのに、病院に行くことに気が行ってて、これは完全に飼い主のミス(汗)。

 まぁ敷物もいっぱい敷いてあったので、ミニバンのシートまでは貫通してなかったのが救い。猫のオシッコってあとから匂うんですよ、まじで。


 すぐに受診の番になりお漏らしの件を伝えると、すぐにキャリーに敷くパッドと、オシッコで汚れたお尻周りを綺麗に拭いてくれました。

 家での状況を先生に伝え、フリースタイルリブレでも確認していましたが、血糖値は300弱であること。そしてすぐに血液検査開始。

 結果が出るまで飼い主は車で待ちます。ソーシャルディスタンスもありますが、車の中の方がこちらも話ししやすいですしね。

 看護師さんからスマホに電話があり、血液検査の結果を先生から聞きます。


 結果は、まったく問題なし!この状態なら今日から自宅で療養できうるだろうということで、急遽先生からインスリン注射のレクチャーを受けます。このときの血糖値が300弱なので、インスリン投与は微妙なのですが、グラフ自体は上昇中なのでそこを見越しての判断。

 まずは動物の皮膚に似た模型で注射の打ち方を実習、続いて本当にインスリンを打つのですが、本物のインスリンは妻が打つことになりました。僕はインスリンの代わりに生理食塩水(汗)。

 注射など自分でしたことのない2人なので、先生は注射を打つ範囲の毛をバリカンで剃ってくれました。打つ場所は肩甲骨の間くらいになります。

 さあ、ここから妻の初インスリン注射です。先程習ったやり方を思い出しながら、注射器にインスリンを入れ余分な空気を追い出し、今日を調整するためにピストンを回転させながら少しずつ多い分を針先から出していきます。

 投与する量は、現在の愛猫の血糖値からいって1単位(0.01ml)になりますが、これがインスリン投与の最低量らしいです。一応注射器では0.5も印もあるので、0.5単位を投与することも可能ですが、そのような微妙な量を投与すということは、血糖値が下がらないけど200台後半とかのときらしいです。しかしながらその程度の血糖値であれば、1回投与を見送り次回1単位とか打つそうです。


 先生の教えの通りインスリンを打ち込み、5秒ほどしてから針を抜きます。猫は痛点の関係で肩甲骨周りにインスリン用の小さな注射器の針を指したくらいでは、ほとんど痛みを感じないと言う事でしたが、やっぱり最初は怖いものです。

 しかし当の愛猫はピクリともせず、まるで背中の注射など気にせず、むしろ診療室の中をキョロキョロするくらいでした。

 続いて僕も生理食塩水で、同じように注射の練習。こちらも反応なしで、本当に痛みを感じないんだなと感心しました。


 さぁ、ここから火曜の夜までは自宅でインスリン注射を打ちながら一緒にくらします。まだ口からカリカリを食べるほど食欲は無いですが、それは病院ということといつも食べているものとは別のカリカリのせいもありとうとのこと。

 次の目標は、今まで普通に食べてきた量の7割くらいを、口から食べることになりました。


 帰宅後、妻と強制給餌とインスリン注射のタイミングについて話し合いました。なんせ共働きで、日中はネコズだけで留守番ですから(汗)。

 入院中は朝の8時半〜診療終了の20時までの間に、約1時間30分間隔で25ml×8回のリキッドを強制給餌してくれてました。

 25ml×8回で200ml(容器約1本)分で、MIXの体重の必要カロリーとなります。それを僕ら共働き夫婦がどのような回数やタイミング、1回の量で与えるかの検討です。

 まず、平日は7時半に仕事にでかけ、帰りはだいたい19時あたり。起床時間は6時で就寝時間は23時くらいのルーティン。就寝後も1時間半毎にどちらかが起きて給餌すれば1日8回のリキッドを与えられます・・・・最初はそうしようかと思っていましたが、これは1回に25mlを与える場合の話し。先生によるとおそらく1回40mlくらいなら大丈夫(むせたり吐き出したりしないという意味)ということで、1回35mlで行くことにしました。そうなると1日の給餌回数は8→6回と2回少なくて済みます。

 更に与える回数ですが、いつもより1時間早い5時に起床して、そこから1回目を与え、1時間半〜2時間程度開けた出勤前の6時半から7時に2回目を与えることにしました。そこから19時あたりまでリキッドなしのお留守番、帰宅後1時間半間隔で3回の給餌を行うと、だいたい1日分くらいのカロリーになります。若干足りないのは、留守番中に普通のカリカリを食べさせたいために、あえて少しだけカロリーを落としています。

 インスリンは打ってすぐ外出するのは、低血糖などで体調の急変に対応できないので、1回目の給餌後にすること、そして2回目は帰宅後すぐの給餌後としました。

 そういうわけで、リハーサルを兼ねて明日の日曜日は平日と同じパターンで過ごそうと思っています。


 就寝時間前、2回めのインスリン投与がありますが、リブレで計測しても血糖値が上がらず200台前半。この状態で1単位を打つと低血糖の可能性もあったため、自宅の初回インスリン投与は翌日へ持ち越しとなりました。

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