2月 7日(日) 想定外

 早速朝5時の目覚ましで起床、すぐに給餌の用意をして妻がベットを出て居間に行きました。


 MIXは夜の間、ずっと人間用のベッドの上にいましたが、飼い主が気が付かないうちに1度朝方にオシッコに行ったようです。偉いぞ!(ちょっと感動)

 ところが妻の給餌の用意が捗りません。とぼとぼと寝室に来て


『困った・・・』

『どうした?』

『炊飯器の予約炊飯が始まってレンジが使えない』

『まじか・・・』


 レンジを使えないと給餌が出来ないとはどういうことか?それは冷蔵保存しているリキッドを与える前に人肌に温めるためです。(同じように呼び水もね)ほんと少し、600Wで20秒も温めれば終了なのですが、同じブレーカーは以下の電源に両方とも刺さっていて、流石にレンジを動かすのも大変。

 そこでガス温水器でお湯を作り、リキッドを容器に入れたあと湯煎で温める作戦にしました。その分当然時間が掛かるんですけどね(汗)。

 そんなこんなで、時間は5時半近くになってしまいました。この失敗から朝の炊飯完成時間を5時に変更することにしました。無事給餌を終え、次は出勤前の2回目まで時間があります。ここで1回目のインスリン投与のタイミングですが、結果は先日寝る前よりゆっくりと下降して100台後半。

 これは嬉しい誤算なのか?この数値ならインスリンはいらない、といか結構普通の状態と同じ感じです。

 まぁ、必要ないならそれに越したことは無いですが、いつ状況が変わるかもわからないため、15分毎に血糖値はチェックすることに。ですが2回めの給餌まで緩やかに下降を続けていました。


 この状態なら、今日のインスリンは要らなさそうだし、病院に行く必要も無いと安心したのもつかの間、MIXには別の問題が発生。

 それは、自分でウンチをしようとトイレに行くのですが、踏ん張っても出ないのです(汗)。もともと便秘気味でそれ用のフードも食べてましたから、いつもならこの事自体はあまり問題ではなく、お腹マッサージをしてあげると2日分溜め込んだウンチを気持ちよく出してくれるのがいつものことなのですが、今回はそうは行きません。

 約3週間の入院中、ほとんどカリカリを食べずリキッドのみで生活してきたMIXです。液体で吸収率が良いとはいえ、栄養素的にはタンパク質も多く含んでいるので、ウンチのもとは出来るのです。しかしリキッドは栄養のことは考えられてますが、犬猫の便秘のことまでは考慮されてません(汗)。事実、入院中は先生による摘便が2回ほど行われてきて、やっぱり自分で排便は出来ていませんでした。


 トイレに行って踏ん張っては出すことが出来ず、苦しそうに鳴き声を上げるMIX。これで摘便をお願いしに病院にくことが決定、まぁインスリンを打つほど血糖値があがらないという報告もしたかったので、早速朝イチで病院へ。

 病院の受付はiPadで行うのですが、来院理由を選択する部分に


”嘔吐・下痢・便秘等”をいう項目をチェックして受付、受付番号3番目でした。

程なく診察の番がくると、早速先生が食い気味に


『どこか調子悪くなりましたか?』


 と心配そうに聞いてきたので


『いえ、糖尿病は問題ないと言うかむしろ調子良いのですが、実はウンチが硬くて僕のマッサージではウンチを出せないので・・・』

『あぁー、そっち(笑)』

『はい、血糖値は昨日の晩から300台に行かず、実はインスリン1回も打ってないです』

『えっ?ちょっとリプレ見せてもらえますか?』


 そういうと履歴のグラフを見て


『おっ!本当に上がってない、とうかむしろ打ってないのに下がってますね』

『そうなんですよ、これってもちろん良いことですよね?』

『当然当然!へぇ〜やっぱり入院のストレスで血糖値上がってたのかもしれませんね、、、もしかしたらだけど、うまく行けばインスリン離脱出来るかもしれませんよ?』

『ま、まだ1日目ですので安心はしてませんが、正直ちょっとホッとしています』

『うんうん、こりゃこのまま自宅で対応できるかもしれませんね』

『えぇ・・・でもウンチで何度かお世話になることになりそうですが(汗)』

『お、そうだった、どれどれお腹の感じは・・・ん〜骨盤の方までウンチがまだ来てませんが、たしかにお腹の中カチカチですね』

『いつもは溜まっててもフードのおかげである程度弾力あるんで、指でマッサージして補助するんですけお、今の状態は硬過ぎでどこまでマッサージしていいか・・・それに少しでも押すと、つらそうな声出すんで(汗)』

『わかりました、浣腸か・・・少し動かしてみましょう』


 院長先生は若い先生に補助にお願いし、僕らも愛猫を押さえるのを手伝い、なんとかカチカチのウンチを出すことに成功!

 帰り際、先生から今のウンチのストレスでおそらく血糖値上がると思いますが、帰宅してしばらくして下がるならインスリンはなしで、もし上がったまま(300台)下がらなければ1単位打ってくださいとのこと。

 帰宅し疲れからぐったりするMIXだけど、安心してゴロゴロ言いながら横になってる。血糖値を計っていくと、先生の言う通りどんどん下がって200台前半へ。

 想定外だけど、心配していたインスリン注射の出番が無いことは良いことです。がが!先生に言われてたように愛猫は帰宅後ぐったり・・・これは想定内ですが、あまりのぐったり具合で、少し心配になるほど(汗)。


 この日は明日からの平日に向け、給餌サイクルを慣らしていくということで、僕らが仕事で出かけている時間帯(8~18時くらい)に、リキッドの強制給餌を行わず、給餌は18時にすることにしました。

 18時になり寝室で寝ていたので、そのまま人間用ベッドに上げて、横にさせてからの給餌になりました。ところが中々落ち着かず、何とか横にさせ手早く給餌をしようと開始したら・・・じょ~~~~~♪そうです、オシッコを我慢していたらしく、耐えられずその場でし始めてしまいました。

 体力が落ちてるとは言え、トイレには自力で歩いて行っていたので、今回は出ないと判断したのですが、ちょっと判断が早すぎたようです。よく考えれば強制給餌のリキッドは1回25ml~35ml、給餌前後にカテーテル内の清掃を含めた水が3~5mlですから、口から水を飲んでなくても水分は体内に流れるので、次回からは給餌前にトイレに立たせたりして、尿意が無いことを確認してから給餌を開始した方が良さそうです。ベッドは万が一を想定して、前面ペットシーツを普通のシーツの下に敷き詰めてあったので、被害は普通のシーツが汚れただけ、こんなの部分的に洗えばすぐに乾いてしまいます。


 23時半まで給餌が続きますが、愛猫のぐったり具合がお昼から中々変わりません・・・。確かに凄い固い便を出すために、強制的に腸を人間の指で揉んで、中に感じる便を肛門の方へ移動させるわけですから、痛かったり苦しかったりして鳴いて逃げようとするくらいですから、色々疲れてたり負担が掛かってるんだと思いますが、ベッドに乗せて撫ででもゴロゴロすら言わなくなり、不安な夜を迎えることになりました。

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