2月 5日(金) 決断
今日は帰宅できるのか、はたまた体調が良くなっていないのか?そんなことが頭の中でグルグルしながら病院へ車を走らせます。
病院に到着し、いつものように病室へ。目に見えるほど元気になったとは言えませんが、それでも今日は食欲が昨日よりあり、メルティの容器を見ると横になっていたのに立ち上がって、匂いをかぎに近寄ってきます。
舐めさせると、1/3位ほどだけですがゆっくりと食べ、満足したのか再び横になりました。
僕ら夫婦はこの時点で、今日のお泊りはない方向かと思っていましたが、先生からの検査結果の説明だと、先日よりもどんどん良くなってきているだけど、その結果が体調に表れてこないとのこと。
やはり精神的なものも大きいのではないかとの推測もあり、思い切ってお泊りすることになりました。
とはいえ、まだリスクもあるので、このまま連れて帰り(診療が終了した19時過ぎ)明日の朝1番で病院へ来て検査をするという、超短時間の一時帰宅となりました(笑)。
とはいえ、いまだカリカリも殆ど食べず、水もあまり飲まない(点滴も入っていることもあるけど)ので、帰宅したあと自宅での強制給餌が必須となります。
この強制給餌とは、経鼻カテーテルからリキッドタイプの栄養食(商品名:ロイヤルカナンクリティカルリキッド)をシリンジ(注射器の針を外したもの?)でゆっくりと流しこむことで、看護師さんからはやり方だけは聞いていたのですが、一時帰宅ということで急遽レクチャーです(汗)。
まずは、5mlの小さなシリンジと25mlの2本を用意します。小さなシリンジには3mlほどのぬるま湯を、25mlの方にはこのリキッドを入れておきます。
キャップ近くのカテーテルを指で折り曲げた状態で、カテーテルのキャップを外します。カテーテルが正しい場所に入っていれば、折り曲げずにキャップを外しても何も起きませんが、外れていた場合は空気を引き込んだりするそうです。
まずは5mlのぬるま湯が入った方のシリンジを差し込み、ゆっくりとシリンジのピストンを引きます。正しい状態(経鼻カテーテルの先は胃の直前の食道まで入っています)だと、ピストンを引いても当然空気も引き込まないので結構な抵抗感があります。もし外れかけて先端が嚥下の前あたりにあったりすると、すーっと空気を吸い込むそうです(汗)。
もし抵抗感があってピストンを引いても空気が来ない場合、シリンジ内のぬるま湯を1ml程度流し込みます。このとき猫がむせたりしないかを確認します。オエッとなったり暴れたりしなければ問題ありませんが、液体が胃に流れてくるときに、その感覚でピクッとしたりするのは正常です。慣れないと、ちょっと怖いですけどね。
経路に問題が無いことが確認できたら、いよいよリキッドを流していきます。シリンジを変えますが、このときはカテーテルを折り曲げる必要は無いそうです。
さてここで子供の頃の理科(物理)の授業を思い出してみましょう(笑)。そもそもリキッドは水よりもかなり粘度があるのですが、5mlのシリンジに比べると25mlのシリンジの径はかかり大きくなります。径が大きくなると押し込むのに力も大きくする必要があります。ボイルの法則ってやつですね(汗)。なもんで、リキッドを流す方のシリンジはピストンを押し込むのに結構力が必要で、その際にカテーテルとの接続部分が圧力で抜けてしまわないように、指で抑えておく必要もあります(汗)
実際に怖かったのは、流し込んでる間に猫が勝手に歩き回ろうとするとき(笑)。いや、カテーテルはシリンジと結合してますから、引っ混られると鼻からカテーテルが抜けちゃうんじゃないかって・・・ほんとビビります(汗)。
最初は2人でサポートしながらしますので、1人が猫を押さえもう1人が流し込む分には安心ですが、この先のことを考えると1人でも手際よくこなす必要がありますね。
なんとか自宅での強制給餌も終え、あとは明日の病院に備え、久しぶりに2人と2匹での寝室。兄ちゃんロシは病院臭プンプンなMIXに向かってシャーシャー威嚇しまくりでしたが、MIXは慣れたもんでガン無視(笑)。
そろそろ就寝時間となり、1度オシッコしてくれないかなと思ったら、3つあるトイレのうち1つを寝室においてあったのですが、自力でベッド(人間用)から降りると歩いてトイレに!なんと自分でオシッコをするではありませんか!
病院ではケージの中にトイレを入れてもしないので、そのままマットの上でオシッコさせていたようで、いつもお尻のあたりの毛が拭いてもらってゴワゴワになってました(汗)。
やっぱり精神的なストレスもあったのかな?と夫婦2人で思いました。その後。たまたま飲むかもしれないと思って持ってきていた水飲み用の陶器の水を見つけて、ゴクゴク飲み始めました!これも点滴とリキッドで水分が足りてたせいなのか、病院ではほとんど飲んでいなかったのに、嬉しい誤算です。
兄ロシと違い、MIXは昔から夫婦のベッドの上で寝ます。寒ければ布団に潜り込み、暑い夏は枕元や足元だけど僕らがベッドで寝てるときはベッドの上以外では寝ませんでした。(お留守番中とか、MIXが昼寝するときとかは別ですけどね)
エリザベスカラーをつけて歩きにくそうでも、2週間以上の入院生活で体力(筋力)が落ちていても、自力で床からベッドにジャンプし、再び夫婦の枕の間に横になるMIX。
単なる習性かもしれませんが、親バカ夫婦には僕らの寝るのが嬉しそうに見えてしまいます。
朝までにもう1度トイレを済ませてたようで、オシッコボールが1つ追加されていました。
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