2月 3日(水) 今日は少し元気に

 妻がとうとう肺がんの闘病中の元会社の先輩ことネコおばさんに、ウチのMIXが入院してることをカミングアウトしたらしい。


 このネコおばさんは、ウチの2匹のネコズのベビーシッターなので、当然MIXのことも良く知っている。良く知っているというか、本来ならウチのMIXはこのネコおばさんの家族になっていたかもしれないネコなのである。

 それはネコおばさんが拾ったMIXが18歳の大往生でこの世を去った1年後、同じく妻の職場のネコ友から、引き取り手を探している子猫が居るという情報が入った。

 ネコおばさんも愛猫と別れてから1年ほど経過していたので、そろそろ次の家族はどうだろうということで、妻と2人で見学しに行ったのだ。

 しかしネコおばんは、ペットロスではなく当時すでに乳がんを経験しており、最悪の場合、がんが再発して最後まで面倒が見れなくなるのが怖いということで、急遽貰い手をウチの妻に進めてきたのでした。

 当時我が家は長男のロシアンブルーが急病で亡くなってから、同じように1年くらいが経過してた頃、手の平に乗るほどの小さなMIXを進められて、長男ロシのペットロスも残っていたけど、それを押しのけるほど可愛らしい子猫だったので、思わず引き取ることにしたのが今のウチのMIX。


 そういう縁がある人なので、いつまでも内緒にしておけなかったらしい・・・でも当人はがんの闘病中(抗がん剤治療中)なので、心配をかけたくなかったらしい。

 そんなわけで、この日はネコおばさんの通院補助と実家の片づけをするために、妻は有休取って動き回って、夕方動物病院で待ち合わせとなってました。

 妻と合流しネコおばさんの状況を聞くと


『今日の腫瘍マーカー、数値が上がって無くていい感じだったらしいから、きっとMIXも今日は元気になってるよって言われた(笑)』

『まぁ、本当はウチのMIXのお母さんになる予定の人だったんだから、そういうこともあり得るかもね』


 いつも通り、診療時間ギリギリで受付し、いつもの通り病室へ案内される。最近、この時案内してくれる看護師さんや若い先生の表情で、何となく愛猫の状態が読み取れるようになってきました(汗)。

 あまり調子が良くないと、本当に申し訳なさそうな顔をされ、調子が良ければ素敵な絵顔で迎えてくれます。この日は、前日より少し調子が良さそうでした。

 しっかり目を開き、誰が来たのか見ていました。僕らが来たことを認識したら、自分で立ち上がって寄って来たので、今日はメルティが食べれそう。

 容器を見ると『おっ!』って顔をしてました(笑)自宅では、切り口から絞り出すとどんどん舐めとっていくのですが、入院中はカラーが付いていて食べにくそうなので、妻が指先に出してそれを食べさせます。

 がっつくほどではありませんでしたが、2/3ほど食べて満足したようで、床にゴロっと横になりました。

 おしっこもトイレで出来て無いようで、そのままマットの上にしてるるため、キレイにはしてもらってますが、お尻周りの毛が少しクルクルゴワゴワしてたのが気になって、今日は家で使っているブラシを持って来てました。

 初めてのブラッシングは嫌いだったようで、掛けるとすぐに逃げたり齧ったりしてたのですが、すぐに兄ちゃんを押しのけてでも自分にブラシを掛けてもらおうとするほど好きになりました。

 横になって座っている愛猫にブラシを見せると、これまた『おっ!』って感じで、立ち上がって来そうだったので、そのまま寝かせてブラッシングをしてやえうと、満足そうに伸びて喉をゴロゴロ鳴らし始めました。

 ブラッシングを止めると、『もっとやれ!』と点滴をしていない方の前足で、引っ込めようとするブラシを引き留めます(笑)。


 この日は患者さんも多く、先生もなかなか説明に来られない様だったので、今日はメルティも食べさせられたし、ブラッシングも出来たし、愛猫も眠くなったのか耳先をポカポカにして寝始めてましたので、今日はこれで帰ろうとすると看護師さんが


『もう少しで先生が来れますので、それまでMIXちゃんに触れてあげて待っててくれませんか?』


 そりゃ僕らとしてももっと一緒に居たいのは山々ですが、毎日毎日2人そろって面会に来てたら邪魔じゃないかなと(汗)世の中にはウチの愛猫よりもっと深刻な状態で来院するペットもたくさんいるでしょうからね。

 その後先生が検査結果を持って説明に来てくれ、今のところ落ち着いているとの説明があり、もし週末調子が良ければ1日帰宅させたいとのこと。

 夜から翌日朝までの短い時間ですが、自宅で飼い主と過ごせば少しは猫の不安も取れると思いますと・・・。


 病気については治るのか?治るとしたらどのくらいの時間が掛かるのか、現時点では誰も分かりませんが、愛猫に負担が掛からないのであれば少しでも一緒に居たいのは当然で、今の目標はとりあえず一時帰宅になりました。

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