06 即、玉砕


「あっ、告白はお断りな」


 おっと、付け入るスキありとみせかけてからの、玉砕だぁぁぁっ!


「俺が悩んだのは、お前とどこかで会ったかって事。だっておかしいだろ? 普通に考えると、牢屋で一目ぼれとかって」


 確かに!

 まともな人間の思考とは思えませんね!


 私自身、ちょっと人とは変わってる自信がありますもん。


「なら、俺には理解できない思考の持ち主か、もしくは狂人かのどちらかになるって事だ」


 そう言って、ウォルド様はこちらに殺気をぶつけてきた。


 おおっ、これが他の登場人物を怯えさせた、ウォルド様オーラ!


 わくわくわく。


 そんな私を見て、何を思ったのかウォルド様はため息。


「他にも可能性あったな。もしかして、ただどうしようもなく楽観的で馬鹿なだけとか」


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