05 私、告白



「ウォルド様! 好きです!」

「うぉっ! 何だいきなり」

「結婚してください!」

「は?」


 すみません、いきなり言う事じゃないですよね。

 秘めた思いが溢れてしまいました。


 でも、本心です。

 前の世界にいた頃から好きでしたっ!


「いや、意味分かんねーよ」


 ですよねー。

 普通、異世界なんて信じられないですよね。


「俺が驚いたのは、初対面の男に求婚するとこもなんだが」


 おっと、そうでしたか失礼。


 ウォルド様は「あー」「うーん」とか言いながら、気まずそうにしてらっしゃる。


 おや、ウォルド様はすっぱり決断するのが特徴なのに珍しい。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る