乾いて乾いて欲しくて欲しかった。



あーぁ、こんなにも

擦り切れてボロボロだけど

まだ、生きてる。


自由にやりたくて、なりたくて。

それを、望むまでは

あなたに、全てを費やして


いつか、気付いてくれたらと願ってた。

ずっと一緒だから


それが、約束も無い いつか で良かった。


食い付いたら離さない 犬みたいに

私は、必死に 要求をこなして

愛をそそぐ


大丈夫、大丈夫が 呪文のように

首を絞めた。


月日が経って、疑問に思うの

あなたに 私は 見えてますか?と。


前よりも痩せて 声を上げて笑わない

私のこと 見えてますか?


もう、何もあげられない。

もう、何もあげたくない。


すり減らした心は 痛くて

ぐちゃぐちゃに なってしまった。


初めて、心からお願いしたのは

自由でした。


あなたが、居ない世界に行きたい。

あなたのこと、考えなくて済む場所が欲しい。


踏みつぶさないで、私のこと 見て

約束して、いつかじゃない自由をちょうだい。


お願いだよ。お願い。

私、いつか 愛されると信じてた。


けどもう、あなたからは

何も要らない。

私が望んでた 愛情や 思いやりは

約束の ない いつか で死んでしまった。


心も体も、ボロボロだけど

まだ、生きてる。

神様が、大事にしなさいって

残してくれた 人生なら


私、あと少しだけでいいから

自由に なりたい。


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