DIARY:24 〜心がザワつく話〜
今日は日常の中での自分の心の動きについて書きます。
意外とこうした感情が俺にとって、最も身近かもしれません。
では、第二十四回・・・。
社会の中で生きていると、不意に人から言われた言葉に驚く程の衝撃を受けることがある。
心外な評価を受けたり、相手の考え方に幻滅したり、もしくは何気ない冗談に含まれた言葉だったりとそれは様々だ。
元々、子供の頃からそうした事には敏感だったが大人になってからは余計にはっきりと感じるようになった気がする。
俺は基本的に人を好きになり、仲良くしていきたいというスタンスなのだが、こういう衝撃を受けると一瞬、身体が硬直して息が詰まり、脳に熱湯を浴びせられたような感覚が通り過ぎていく。
恐らく、人に期待をしすぎてショックを受けているのだろう。そういう時の自分は。
無理に笑顔を取り繕って何とか言葉を紡ぐが、正直その後の自分はガタガタだ。何か自分が信じる何かが崩れてしまったかのような喪失感と悔しさが残り続ける。
こんなのが日常的だ。その度に自分を奮い立たせ、まだ大丈夫、と言い聞かせる俺がいる。
きっと、俺は一人で生きる、とどれだけ思っていても実際、人の中にいれば人と自然と一緒にいようとする生き物なのだ。それも上辺ではなく、親密さをそこに求めて。
そんなふうに入れ込むから不意の一撃がダメージが大きくなる。それなのに俺はそんな自分を変えることが出来ずにいる。何とも心というのは難しいものだ。
こんな気難しい俺は一生、結婚生活なんて出来ないだろう、と考えてしまうくらいだ。果たしてこんな気持ちのループを繰り返して、将来の俺はずっと一人か、誰かと一生を共にするか、どちらを選択するのだろうか。
そしてそのどちらにしても、この心のザワつき・・・、痛みのような物は決して消えないのだと思う。だが、だからこそ痛みを知っているから人に優しく出来る、というのもある。だから優しさを忘れない人間でいたい。
自分が誰より、傷付けられるよりも癒されたい人間なのだから自分がそれをしない訳にはいかないだろう。
多分、この疑問、選択に答えは出ない。ずっとこの悩みと共存し、俺は生きていくのだと思う。
生きてる事は喜びも楽しさもあるが、相応の痛みも伴うものだ。――わかってはいてもそれを実際に受け入れて暮らすのは、また別問題なのだが・・・。
今日も俺は心のザワつく感覚に苛まれながらも歩いていく・・・なんてね。
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