『殺したガールと他殺志願者』ラジオSSまとめ

＃４ 好きな身体のパーツは？リベンジ

浦見「ご無沙汰してます。浦見みぎりです」

淀川「淀川水面です」

浦見「今日もお便り紹介していきたいと思います。ラジオネーム【思」

淀川「ストップ」

浦見「……？」

淀川「前回は『女性の好きな身体のパーツ』について、俺が答えたよな？」

浦見「は、はい。それがどうかしましたか？」

淀川「俺だけが答えるのはフェアじゃないだろ。お前も教えろ」

浦見「嫌です。誰が聞いているかも分からないのに、そんな事するなんて、正気の沙汰じゃありません」

淀川「そこまで嫌な事を俺にやらせたのかよ……」

浦見「いやらしい人にはお似合いの沙汰です」

淀川「言っとくけど、俺は割と自制心ある方だからな」

浦見「精神があるかどうかも疑わしいです」

淀川「あるわ」

浦見「意外です」

淀川「心外だ」

浦見「心にもない事を言わないで下さい。心が無いクセに」

淀川「心無い事を言っているのはお前だ」

浦見「心外です」

淀川「心配だよ。お前の行く末が」

浦見「貴方にだけは心配されたくありません」

淀川「……それもそうか」

浦見「話を戻しますよ。ラジオネーム【思想なき思想犯】さんから」

淀川「愉快犯じゃねぇか」

浦見「……男性の好きな身体のパーツを教えて下さい」

淀川「お前かよ。思想なき思想犯」

浦見「うるさいです。早く答えて下さい。思想なき犯行に及びますよ」

淀川「俺が答えるの？　男性の好きな身体のパーツ？」

浦見「リスナーのためです」

淀川「需要がねぇよ」

浦見「生み出して下さい」

淀川「生まれても困るわ」

浦見「答えてくれたら、私も答えます」

淀川「……腕、かな。俺、貧弱だから」

浦見「なるほど。血管の浮いた太い腕で強く抱き締められたいと」

淀川「思ってない」

浦見「隠さなくてもいいんですよ。素直になって下さい」

淀川「今俺は地球上の誰よりも素直な気持ちで喋っている」

浦見「貴方が素直になると、周囲に迷惑がかかります」

淀川「問題ない。そもそも周囲に人がいないから」

浦見「寂しい人ですね」

淀川「うるせぇ。早く好きな身体のパーツ言えよ」

浦見「……背中ですかね」

淀川「……趣味悪いな」

浦見「うるさいです。総受けにしますよ？」

淀川「勘弁してくれ……」

浦見「攻めたいタイプですか？」

淀川「どっちでもない」

浦見「はっきりして下さい」

淀川「してるよ」

浦見「個人的には、受けの方が向いていると思います」

淀川「もう何も言うな」

浦見「ひどいです。言論弾圧です」

淀川「暴論鎮圧だ」

浦見「暴論が間違っているとは限りません」

淀川「たとえ正しかったとしても、その論を受け入れる事は出来ない」

浦見「……そこまで言うなら、仕方ありませんね」

淀川「ようやく分かってくれたか」

浦見「はい。水面さんは総攻めにします」

淀川「何も伝わってねぇ……」

浦見「では最後に、全国の受けに対して一言」

淀川「何も言いたくない」

浦見「黙って俺に従えと？」

淀川「お前が黙れ」