2
それから僕たちは、
だけど、彼女から電話をかけてくることはなかったし、掛けた電話に出てくれるのも、本当にたまにだった。だから、たまにの
僕はけっこう
ある夜、電話の向こうで、
聞くと、
よほど
ただ頭に浮かぶのは、
ある日、僕たちは
前年に、
けれど、
僕は星川さんと2人で
星川さんと話すようになって、
見ると、
僕は
「ど、どうしたの? 大丈夫? ああ……
「ちがう! ちがう! ちがう!」
「……じゃあ、どうしたの?
「おねえちゃんが、ふうせん
「ええ? そんなわけないよ。ねぇ……」
僕は星川さんに顔を向けた。すると彼女は、ただ、
その顔に
テントウムシだ。テントウムシを見つめる目だ。星川さんに初めて声をかけたときの光景が、頭に浮かぶ。骨の浮いたまっしろな肌のうえ、血にぬれたような
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます