第10話 You'll get the power and the glory For ever and ever and ever.
お城の大広間の時計が午後6時の時報を打ち、舞踏会が始まった。
少数編成のオーケストラに、人々の間をぬって飲み物を運ぶ給仕たち。
天井には無数の蝋燭が輝くシャンデリア。
絹のドレスに繻子の靴、クジャクより艶やかに盛装した魔物たち。
映画や舞台で見た世界がそこにあった。
「うわぁ…」
ただただ圧倒される。
いやあの、私だってホテルで開かれる授賞式とかパーティーとか行ったことはありますよ?
でもそれはあくまで仕事で、自分自身は地味な格好だし、むしろ目立たないようにしてるし、写真も撮らなきゃいけないから動きやすい格好しなきゃだし、だいたいそういうパーティーでここまでドレスやらタキシードやら着てくる人はいなかった。
目の前にあるのは、まるでウイーンやベルサイユの舞踏会。
闇魔界中から貴族や名士が訪れて、大階段の上で名前を呼ばれている。
彼らの目線が向かうのは、玉座の側に立つ3人の姿だった。
「……」
黒のタキシードを身につけたケットシーと、盛装した2人。
あの2人が参加するのは当然、だって彼らのための舞踏会だもの。
玉座に座る皇帝の横で、緊張している面もちで、目の前にくる参加者の挨拶を受けている。
自分の参加が拒否できないとわかった瞬間から、覚悟は決めていたし、絶対に見つからないようにしようと思っていた。
たぶん、今の私を見ても向こうは気づかないだろう。
見た目はイヌっぽいコボルトだし、トラちゃんの指導の元髪も結い上げてメイクも普段しないようなものになっている。
名乗って挨拶さえしなければ、大人数の中に紛れ込めるはず。
なるべく隅の目立たないところに立って、会場を見回した。
招待客の挨拶が一通り終わったのか、皇帝が立ち上がって腕を振った。
音楽がやみ、玉座に注目が集まる。
「皆、今夜は急だったのによく来てくれた。トーナメントの〈審判者〉を紹介しよう。アマノガワギンガの人間界から来た、カイだ」
天の川銀河。私たちの地球がある銀河の名前。
カイは人間の女の子。
こっちに召還される前は、ごく普通のOLだった。
その隣にいるヨウは、ハヤブサの翼を持つハルピュイア。
職業は情報屋兼絵描き。
記憶の中にいるのと寸分変わらぬ、耳の横で髪を切りそろえた横顔をそっと見つめる。
私は彼らの出会いは知らない。
でも、2人がパートナーであることは知っている。
ここでの2人は私を知らない。
でも前世は知っている。
知っているどころか。
「はじめまして。〈審判者〉のカイです。今日はお招きいただきありがとうございます」
はにかみながら挨拶をする彼女は可愛い。
緊張しているだろうが、〈審判者〉としてこちらに呼ばれて、挨拶にも少し慣れてきた、というところだろうか。
「…っ」
一度は治まったはずの痛みを感じて、思わず手を当てた。
半年以上経っているはずなのに、私の心はまだ血を流している。
これほどとは、自分でも思わなかった。
「メンタル、強い方だと思っていたんだけどな」
零れ出た言葉に我ながら苦笑する。
グランの音頭で乾杯が行われたのを機に、私はそっと大広間を抜け出した。
お城の庭はとても美しかった。
そこここに置かれた蛍石の燐光に照らされ、薔薇に似た花が咲き乱れ、芳しい香りを放っている。
なにより空が凄まじかった。
ミルクをこぼしたような無数の星の帯と、青や緑のグラデーションで揺れ動くオーロラ。
お城からの音楽が微かに聞こえるところまできて、ベンチに腰掛けると膨らんだスカートが美しい皺を造った。
こんなところまでトラヴィスのドレスは完璧で、思わず笑ってしまう。
本音を言えば私にはもったいない。
お姫様にも王子様にもなりたくはないけれど、それでも、美しい衣裳は好きだ。
一説には、ヒトは装うことを覚えたときから「人間」になったのだという。
19世紀の哲学者の言うことだから自然科学の認識などの点で話半分で聞くべきだとは思うけれど、示唆に富んだ指摘ではないだろうか。
なぜなら、他者のためではなく自分自身のために装うのは、たぶん「人間」だけだろうから。
身の回りにあるもので装う生き物は海にも陸にもたくさんいるけれど、そのどれもが配偶者を得るためだ。
自分自身を満足させるためだけの装いは、生き物としては無意味だ。
でも、無駄なことをできるのが「人間」だ。
だから、私が今着ているドレスも、私自身のため。
それになにより、あのトラヴィスが「似合う」と選んでくれたのだもの。
誰よりも私自身が楽しまなければ、失礼だろう。
何度かスカートを撫でて手触りを楽しんでから空を見上げた。
「…天の川」
こんな見事な天の川は、前世ではプラネタリウムくらいでしか見たことがない。
この闇魔界の星空は実在する星の光ではなく、皇帝の意志を反映させたもの。
だから夜毎に変わる。
時には季節に合わせて、時には記念日に合わせて、そして何より、皇帝の気分に合わせて。
これほど美しい星空とオーロラで夜空を彩っているのは、それだけ〈審判者〉を歓迎しているという表れ。
なによりも、今夜はカイの故郷と同じ星空にしている。
「いや、別にそれはそれでいいんだけど」
僻んでいるわけじゃない。
そもそもあっちは主人公でこっちはモブだ、僻みようがない。
モブには望んでなっているんだし。
ただ。
「〈審判者〉となにかあったのか?」
「ひっ…!」
びっくりした、心臓止まるかと思った。
「…陛下」
「なんだ、ファントムでも見たような顔だな」
「…吸血鬼とファントムって似てませんか」
「いや、似てない」
いつのまにか、皇帝がすぐ側にいた。
「…あの、陛下、舞踏会はいいんですか?」
「僕の役割はもう終わった。もてなしはグランに任せたよ」
ああお腹が空いた、と言って皇帝が手にしていたバスケットをベンチに置いた。
「君も食べるか?」
「え…っと…」
「安心しろ、君も食べられるものばかりだ」
ひょいひょいと皇帝が取り出したものは、ハムやソーセージなどだった。
フィッシュ&チップスみたいな揚げ物もある。
「軽食だが、ないよりはましだろう」
「…私も、いいんですか?」
「先日君のためにも用意させたのに、一口も食べていなかったからな。だから倒れたのではないのか?」
「あ、いや、そういうわけでは…」
昼餐を一緒にって、ほんとに食べてよかったのか、しまった、食べときゃよかった。
ほら、と言って皇帝が分厚いハムを切り分けてくれた。
ありがたく受け取って一口かじる。
「……おいしい…!」
「当たり前だ、この僕のための料理だぞ?」
「ですね…でも、初めて食べる味です」
「エルが香草や岩塩にも凝っているようだからな」
皇帝が目を細めて笑った。
ごくり、と思わず咀嚼途中の口の中のものを飲み込んでしまった。
間近な推しの笑顔は迫力が違う。
「で?」
「…で、とは?」
「わざとはぐらかしているのか? あの2人となにかったか?」
「あー……」
目が泳ぐのを自覚する。
返事するタイミングを少しでも遅らせようと、またハムにかぶりついた。
「…グランから聞いた。無理に出席させて悪かったな」
「へ…?」
「あの2人と、会いたくなかったんだろう?」
慌てて顔を向けると、眉を寄せた皇帝がいた。
気遣って、いるのか。
この皇帝が。
暴虐非道の皇帝として、多くの魔物から畏れられるこのひとが。
「……優しすぎませんか」
「僕は優しくなどないよ」
「ですが」
「責任を感じているだけだ」
存外しっかりした口調で反論されて、黙ってしまう。
「君は僕の客人だ。客人に不快な思いをさせないようにするのは当然だろう」
「…はぁ…」
客人といったって、所詮ただの記者なのに。
貴人でも大きな組織の幹部でもない。
粗略に扱われたって何の文句も言えない。
「…僕の臣民がどんなものか、君に知ってほしいと思ったのだ」
「それは、昼間でも」
「いろいろな階層がいる。すべてを見せることは難しくても、今夜ここに集ったものたちも、昼間の彼らも、すべて僕の庇護下にある大切な臣民だ。彼らを、君がどう見るか知りたかった」
「…私などがどう見ようと」
「君の意見は貴重だよ、あきら。光の世界の住人だ」
「それは…」
「だというのに僕を敵視しない」
敵視しようがない。
彼は私の推しで、尊敬する皇帝だ。
「君は元からそうなのかい?」
「元から、とは…?」
「歴史では僕のことは教えないのか? それとも知っててなお僕への好意を?」
「それは…」
この世界に生まれて物心ついてから、私は前世のことを知っていたし、皇帝のことをずっと好きだった。
だから学校の授業でなにを聞こうが気にしなかったし、むしろ自分から積極的に調べた。
たぶん、私のいた世界で皇帝カルロや闇魔界について私ほど詳しいひとはそういないだろう。
読める限りの文献は漁ったし(翻訳魔法万歳)、記者になる前から闇魔界について知っているひとがいれば、積極的に話を聞きに行った。
それでも得られる情報は少なかったし、今でも実像を掴めているとは思わない。
そのすべての原動力が、前世にあるものなのか、今の私にもよくわからない。
きっかけは前世の記憶でも、今の「あきら」は、彼のことを知るほど好きになっていたはずだ。
「私は、もしかすると異端なのかもしれないです。でも、私はあなたというひとを、嫌いになることはどうしてもできません」
「なぜ?」
「好きだから、ですかね…いえ、記者として私情だけで動いているつもりはないんですが」
皇帝が、フライの一つを口に放り込んでから小さく笑った。
「君の目に僕はどう映っているんだ?」
「偉大なる皇帝です」
「ほう?」
「正直、私は政体の形はどうでもいいと思ってるんです。絶対王政でも貴族政でも民主主義でも、そこに住むひとが幸福なら。民衆が愚かな指導者を選んだ結果多くのひとを不幸にするくらいなら、たった一人の優れた指導者が全員を幸福にした方がずっといい。もっとも、そんな優れた指導者なんて万に一つもいない。だから妥協として、集合の知恵を得るために民主主義が一番妥当かな、と思ってはいますけど」
「なるほど」
「…あなたは、私の知る限りもっとも優れた指導者です。少なくとも、その下にある者にとって、これほど有り難い為政者はいない。そう思っています」
ふむ、と皇帝が足を組み直した。
耳を傾けてくれるつもりがあるらしい。
「指導者のすべき最大の仕事は、利益の分配だと思います。生み出された富をどう集めどう分配するのが一番合理的で平等か。身内や仲のいいものだけに利益を与えるなんて最大の愚の骨頂ですが、それは置いておくにしても、完全に一人頭同じだけ徴収したら能力の差から逆に悪平等になる。有り余っているところに余計に配っては無意味。でもあなたは、魔力と労働力の形で必要なところに必要なだけ分配する。そうですよね?」
「ああそうだ」
これができるのは、彼の能力の高さゆえだ。
普通は必要なところに必要なだけ分配するなんて真似、どんな高性能なコンピューターにも難しい。
「太古、伝説上の指導者がいました。彼はお忍びで人々の暮らしを見て回り、出会った人に今の政治をどう思うか訊ねました。相手は答えます。『日が昇れば働き、日が沈めば憩う。井戸を掘って飲み、田を耕して食う。君主の力など何の関係がある』」
「それはまた…」
「このような世の中のあり方をこそ、理想だと人々は考えました。日々の生活の邪魔をすることはなく、感謝を強要することもない。どんな力が働いているかはわからなくても、それでも日々の営みが滞りなく満ち足りている。陛下の治世は、これにとても近い」
皇帝がいくらか目を見開いている。
ここまで褒められるのは意外だった、のかもしれない。
「…残念なことに、その恩恵を受けるのは闇魔界の住人だけですが」
「なにがいいたい?」
「そのままの意味です。陛下、今日見てきたロムスの街…」
瞬間、彼の空気が冷たさを帯びたことを感じながら、私は言葉を続ける。
「あの街の、元の住人は、どうしましたか?」
しばし、沈黙が降りた。
お城から聞こえる音楽がやけに耳に痛い。
「……滅ぼしたよ、もちろん」
「…ただの一人も?」
「ああ」
「なぜ」
「…同胞を、迫害したから」
このひとの心は、きっと父親と弟を殺されたときから、凍り付いたままなのだ。
同胞に対する愛情と同じだけの、敵への憎悪で満ちている。
「…とても残念です」
「僕に消されるからか?」
「陛下がそうなさりたいなら、どうぞご自由に」
私がロムスの街のことに気づいたのを知って、追ってきたのだろう。
場合によっては消すために。
このひとは、私の頭の中など簡単に読める。
「…知ってもなお、僕への好意が消えないのはなぜだ?」
「私の陛下への敬意はいまだに死んではいません。あなたは確かに優れた、これ以上ないほど希有で偉大な指導者です。私が光に属する種族で闇の種族の敵だったとしても、あなた自身への評価は変わりません」
皇帝の目をしっかりと見据える。
私の大好きな濃い緑の奥に見えるものを見極めたい。
「種族は関係ありません。あなたは、私の知る限り、古今東西もっとも優れた為政者です。それだけで、私の尊敬に値する」
これで消されるなら、それでも構わない。
本当はもう一つ伝えたいことがあるけれど、そこまで望むのは高望みだろう。
「…君が、よくわからないな」
「そうですか?」
「僕を畏れないのか」
「怖いですよ。あなたは誰よりも怖くて、気高い」
「僕自身以上に僕のことを知っているような口振りだな」
「…そんなことはないです。私が、あなたに夢を見ているだけかもしれませんから」
いま彼の中にあるのは、憎しみか、戸惑いか。
感情と計算、どちらがより強く働くのだろうか。
彼にとっての私の利用価値はどれほどだろう。
「僕を非難しても目を反らさないことは褒めてやろう。最後に言い残すことは?」
「最後…」
どうせ死ぬなら、すべて伝えてしまおうか。
あの2人が来たことで自棄になっているわけではないけれど、もし私の言葉が推しのためになるなら、それはそれで本望だ。
「もし、聞いてもらえるなら」
思い切って皇帝の前に膝をついて見上げる。
「ひとつだけ、陛下に申し上げたいことがあります」
「ほう?」
「あなたは全宇宙の5%を支配する最高の魔王でもある。けれど、言い換えればあなたの支配下に入らない世界が95%あるということになる」
「…うむ」
声に戸惑いの比率が少しだけ多くなる。
「もしも、残りの95%が手を組んで闇魔界を滅ぼそうとすれば、さすがのあなたでもただでは済まない」
「…ああ」
「だからこそ」
ひとつ、大きく息を吸う。
どうか私に勇気をください。
「光の生き物への憎悪を、少しだけ和らげることはできませんか」
「無理だ」
「すべて忘れろというのではありません。あなたの祖国を滅ぼした者たちのように、絶対に許せない相手もいるのはわかります。でも、すべての光の種族がそうだとは、思わないでほしい」
「なにを」
「過去を水に流せとはいいません。私にその資格はない。あなたの憎しみも苦しみも、決して消せるものではないでしょう。でも、憎しみだけを糧に世界を敵に回すのは、結局はあなた自身の滅亡に繋がります」
「降りかかる火の粉は払う、それだけだ」
「私は…陛下の魅力を知っています。あなたの能力も、人格としても素晴らしい。光の世界でも、多くのひとに知ってほしい。でもあなたが光の世界を敵視し続ければ、逆にあなたが優れていることは脅威になってしまう」
私はこのひとに、このひとの愛する闇魔界に、少しでも長く存続してほしいと願う。
だからこそ言葉を継ぐ。
「古今、憎しみのみを原動力とし、敵を滅ぼすことだけを主眼とした組織は、一時は力を持ったとしても最後には必ず滅びています。光を愛せとはいいません。せめて、友好関係を持つ他者をつくってください。それが万が一の事態に陥ったとき、もっとも強い助けになります」
闇魔界は、確かに強い。
けれど強すぎる畏れは反発も招く。
すべての他者と手を携えることはできないにせよ、「友人」は必要だ。
「私の知っているある大陸では、王や諸侯が争いを繰り広げていました。ある貴族が力を持ったとき、彼は武力だけではなく、周囲の有力貴族と子どもたちを結婚させ、勢力を拡大しました。のちに家訓として『争いは他の国に任せておけばいい。幸福なる汝、結婚せよ』とまで言われました。彼の子孫は、一つの大陸どころか、一つの惑星のすべての地域に支配地を持つに至りました」
もちろん、政略結婚を推奨するつもりはないし、それだけであの一族が力を持ったわけでもない。
でも、互いに争うより結びついた方が結局はお互いのためになる、ということを、彼らはよく知っていたのだろうとは思う。
「…具体的には、どうしろと?」
「……まずは、ほかの〈大罪〉との友好を」
「ふむ…」
皇帝が顎に手を当てて目を細めた。
「トーナメントが終わるまで待つ必要はありません。むしろ候補者に接触して援助し恩を売れば、有力な味方になるでしょう」
「全員との友好は難しい」
「残り6人のうち、できれば3人、最低でも2人と手を組めれば、大きな勢力になれます。候補としては、〈嫉妬〉〈色欲〉あたりがよいかと」
〈怠惰〉は「動かない」ことが存在意義なのだから、残りの6人で3対3の形になれば、余計な手出しをしようと考える不届き者はいなくなる。
「………いや、やはりダメだ。〈大罪〉は手を組むべきではない」
「…ですが」
「魔界全土の均衡を保つために〈大罪〉はある。偏るべきではない」
「陛下」
「しかし、…敵対しない工夫は、意味があるかもしれん」
今度は私が言葉をなくす側だった。
まさか受け入れられるとは。
「君の言葉には理があった。それに、熱意もね」
皇帝が、手を取って私を立たせる。
呆然としてしまって、なにも考えずに従った。
「…ほかの者のように、君も僕を非難するのだと思った。心を許せばその分裏切られるのだろうと。だが、僕の予想以上に君は僕のことを好きらしい」
「う…それは、もちろん」
だって推しですから。
私の手をったまま皇帝が微笑む。
「光の種族との友好を君が推奨するなら、まずは君と始めてみようか」
「へ?」
「音楽、聞こえるだろう?」
腰に手が回されて、引き寄せられた。
まっ…これ、だめなやつ…!
これは少女マンガとかハーレクインのヒロインのみに許されたやつ!!!!
「おおおお、踊れません!」
「僕に身を任せたまえ」
「ですが陛下…!」
「僕の申し込みを断る気か?」
皇帝はなんだかすっごく楽しげだ。
少しだけ抵抗しようとしたけど、すぐに諦めた。
推しが楽しいなら、まぁいいか。
今はドレスアップしてるとはいえ一介のモブにすぎないけれど、推しが満足してくれるなら。
「ふ、不束者ですが…」
このひとときだけ、できる限り相手役を務めさせていただこう。
(永久の栄光と力をあなたに)
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