05 布教の効果



 逃げてる最中に、最初にあったお姉さんがこっそり抜け道を教えてくれた。


 ほかにも何人かも、逃走に協力してくれたようだった。


 ファンになった人が兵士のおっちゃんに話しかけたりして、時間をかせいでくれた。


「初めてだな、誰かに助けられたのは」


 おろ?


 こんなイケメンなのに、ファンがいなかったので?


「俺は、迫害されているエルフを助けてる重罪人だからな」


 そういえば、そんな設定もあったような?


 ウォルド様は、世界の敵ともいわれるエルフと仲が良いので、裏切り者扱いされて投獄されていたんだっけか。


 だから作品の中のウォルド様は、孤高の存在なのだ。


「押しを助けるのはファンとして当然のことじゃないですかっ。これからもジャンジャン頼ってください」

「そもそも追われるきっかけを作ったのは、あんただけどな」


 あはは、そうでした~。

 ごめんなさい。


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異世界転移した私は押しキャラのファンクラブを作ることにした 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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