05 私、同行。押し、困惑
「おい、お前いつまで俺についてくるんだ?」
押しが顔をしかめながら話しかけてきた。
そんな様子も絵になってる。
マジイケメン。
いつまでついて行くって、さあいつまでかな?
押しキャラから愛してると言われるその日まで。
好感度をあげて将来を誓い合うまでに決まってるじゃないですか。
赤い屋根の大きなお家で~、子供は最低でも三人は欲しいっすね~っ。
「うふ、んふふふ、ぐふふふふっ!!」
うへへへへ。
「おーい、女がしちゃいけない顔になってるぞ」
「はっ、いけないいけない。わたしとした事がっ」
押しの前で、見苦しい真似をするなんて。
「今すました顔したって、もう手遅れな気もするけどな」
押しは呆れた顔をしながらも、「ともかく」と続ける。
「ついてくるんなら、俺の足手まといになるなよ。こっちはお嬢ちゃんの世話してるほど暇じゃないんでね」
はーい。
あなたから愛してると言われるその日まで、いつまでどこまでもついて行っちゃいまーすっ。
「駄目だこいつ。話通じてねぇな」
決めた。
もう決めた。
この何だかよく分からん、かつよく知った世界にせっかく来たんなら、後悔ないように生きねば。
大抵の場合は、細かい事気にせずに生きててそうで良いよねとか言われる方だけど。影ながら傷ついちゃってたりする繊細な私だけど、もうそれで良いや。
新しい世界、新天地、むしろここはザ・エデン!
第一目標は、とりあえず押しについていって、告白されるまで生きのびようと思います。
押しキャラについていって、愛していると言われたい 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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