その件は、女性同士でお話しください・・・(怖いから)

「あなた!!どういうことなの?奥さんだって?浮気なの、あんなに私のこと好き好き愛してると言ってたのに!!嘘だったの?」


 マイさんが、俺の襟首じゃなく首を掴んでグイグイ揺さぶる。


「ぐえ~~~苦しいよ。死んじゃうよ!!もとだよ!!もと・・・ぷぴ~~」


 余りにも強い力で首絞められたもんで・・・また・・・気絶した。


「あららぁ、こうちん気絶しちゃったwまぁ都合がいいわ。はい、お茶入ったわ。これは饅頭とイチゴケーキとマカロン好きなの食べて。どこから話そうかしら・・・何が知りたい?」


 豊満な胸を押し上げるように腕を組んで聞いてきた。シャールは、コウイチ(ギル)と知識を共有しているせいか焦らない。


「ふ~・・なら聞くわ元妻とは、どういうことなの?」


「私たち、転生者なの・・・そうね。もっと、昔に生きていて死んでそれまでの知識、経験を生まれ変わったときに引き継ぐのよぉ、分かるかしら?」


「えっと、第二の人生?だから、いきなり私たちの知らない事や性格が変わったの?」

 頭の上に?マークが、いっぱい見える。


「まぁ、そこは・・・特殊なの。詳しく言えないわ。私たちは、生まれ変わる前は夫婦だったのよ。いまは、魔族だけど前は人間だったのよぉ。だから、浮気じゃないのよ安心して、しかも童貞みたいだし・・・」


「なんで?そんなことがわかるの?」

 顔を赤らめてそわそわしてる。確かにお風呂やキスはするけど、それ以上になると邪魔が入る。


「だって、サキュバスだもの、淫魔だし殿方の精気が食事ですし・・・美味しいかどうか分かるわ。すごいでしょ」


「そこはどうでもいいの。私的には、またこの人と一緒になりたいの・・・えぇ分かってるわ。マイさんの邪魔しないわ、こっちの世界は一夫多妻だし、一妻多夫でも有るから気にしないわ。前世の私だったら・・・・切るわ」

 眼の色彩が消え、あたりが冷える錯覚が起きた・・・ように思える。


「でもあなたたちは特別よ。三人であの人を支えていきましょう。本当は弱い人なの、裏切られるのが嫌いで人を信じられないくせに信じたいと思ってる・・・裏切らない限り命ある限り尽くしてくれるわ。でも、裏切ったら・・・分かるわよね?」


「私が裏切るなんてありえないわ!あなたが前世の正妻としても今世は、私が正妻でです!そこだけは、譲りません」

 ダンと勢い余って台を叩くとシャールはマイさんを後ろから抱きしめ。


「もちろん、ママが望むなら私が死んででもその願いかなえるよ」


「まぁまぁ、そんなことわかってるわ。安心して、ただこれ以上増やさないようにしましょう。この世界は無駄にハーレム気質有るからぁ。それに、この子めんどくさがりだから、女性が増えたら・・・にげるわ。」


「確かに、そんなところあるわ!」

 顔がサーと青ざめる。


「大丈夫よ。わたしも監視するから、そろそろ戻りなさい。コウチンが起きたら返すから、そうそうシャールちゃんデバイス・・・携帯電話作ったみたいね、私も作ってあるから連絡先おしえて何かあれば連絡するから」


「わかった、信用するからね」

 シャールとの連絡先を交換しテントを後にする、マイさんとシャール。


 最後まで、出ていくのを確認すると・・・


「・・・・いつまで、寝たふりしてるの」

 マニエラが起こしてくる。


「ふぅ、実際気絶したけどね」

 頭を振りながら起き上がると。


「で?どうするの?」

 たずねてくるから、答える。


「そだね」

 短く結論を伝えるつもりだ。

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