魔族の王と会談

 良いところを邪魔されて呼ばれて魔族の大群の前にやってきた。


 見た目は・・・怖いのか?もともと、こっちの世界の人間ではないしゲームや前世で生きてきた知識で嫌悪感はない。


「こちらが、我らが王のコウイチ様であります」

 いつの間にか『王』と呼ばれてるけど・・・体のいい『生贄』だよね?


「どうも、コウイチと言いますが・・・何で呼ばれたのかな?」

 下手に出てしまった・・・大軍が怖いわけじゃないんだよ・・・ほんとだよ。


「どうぞ、こちらです。王がお待ちです」

 そこで、おじいさんと別れ、魔族の男性に奥まで案内してもらう。


 少し進むと豪勢なテントに着くと。


「どうぞこちらです。お入りください。」

 そっと、入る。


「失礼しますっと」

 テントの中は、めちゃくちゃ甘くムラムラする匂いがする。


「いらっしゃ~い、待ってたわ~」

 間延びしたしゃべり方する女性がいる。苦手なしゃべり方だ・・・


「初めまして、マニエラと申しますわぁ、決して街に危害を加えるつもりもないわぁ、確認したいことあるから、ここに行きたいと言ったら皆ついてくるんだもの・・ごめんなさいねぇ。びっくりしたでしょう」


「まぁ、びっくりはしなかったと言えばうそになるけど・・・いいところ邪魔してくれちゃって・・・みたいな?」


「あら?ごめんなさぁい」


「で?話って何かな?早く済ませたいのだけど?」


「単刀直入に聞くわぁ。あなた転生者さんなのぉ?」

 期待した目で聞いてくる。


「そうだと言ったら?」


「だと思ったわ、いきなり村が発展するんだもの。今までのパターンでいったら転生者か転移者が来たと思って見に来たかったのぉ」

 少し間をおいて・・・・


「あなたぁ・・・何人?アメリカ?中国?日本どれかしら?」

 いろんな国からくるんだね~。


「日本だよ。そういう自分はどこよ?」

 ジトーとマニエラをみる。


「わたしもぉ、日本よ。こっちの世界は結構キテルのよぉ、地球から~転生者がね・・・そのたび文化がブワァ~と発展して衰退するのよぉ・・・何故かしらね?アメリカの人なんてチート授かったら、即私に挑みかかってきて死んでいくの。せっかくチートあるから楽して生きていけばいいのにね。これだから戦闘民族は」


 日本人は、この前の佐藤じゃないけど途中から、勘違いして破滅するのかな?どうでもいいけど。


「でも、わざわざ転生者が居るからと会いに来る必要なくない?相当偉い人なんでしょ、生活も苦労してなさそうだけど」


「・・・好きでこの地位にいるわけじゃないの。探し人していたらいつの間にかこの地位に・・・一応わたし強いのよぉ」


 確かに強そうだ、色々と・・・胸とかお尻とか・・・


「そうねぇ~あなたの日本での名前教えてくれるかしら?聞いたら帰るわ」


「俺の名は・・・・」






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