転移者!転生者!対面!!

 隠ぺいを使い転移者の屋敷に来る。


『警備は手薄だけど一応気絶させておくか、無駄な殺生はやめておくか。。』


 門番だけを残し屋敷に入る。


『このギル君の体は、マジチートだな。転生と思ってたけど・・・性格が違いすぎて、もはや別人だな』


 そのまま、寝室に向かって歩く。


『ここだったかな?』


 部屋の前にくると相変わらず嬌声が聞こえてくる。


 ドン!!!


「失礼しまーす、お取込み中すみませんね~」

 女の子たちが悲鳴を、」上げるかと思ったが、うつろな目でこちらを見ている。


「悲鳴の一つは上げていいんだぜ。まぁ、媚薬で意識も朦朧として分からないか。第一に薬使わないとセックスも出来ないのか?この童貞は!にゃはははは~」

 俺も、こっちでは童貞ですけどww


「誰だお前は!」

 デプンとと揺れる体がこっちを振り向く。


「この前の、挨拶どうもですね。うちの嫁さん攫いに来て誰だ!は無いでしょ~これでも相当怒ってるんだからね~」

 自分でも言うのもおかしいが、表情が童顔でかわいい顔しているから迫力がない。


「あのおもちゃの旦那か?いいおもちゃ持ってるね、僕に頂戴お金いっぱい上げるからさ」

 でふふふ、と腹を揺らしながら笑っている。その汚いもの早く直せよ。


「服着ろよ。その汚物きたねぇから見るに堪えねぇよ」

 おじいさんの、言っていた風貌はここまで太っていなかったけどな。


「げふふ!フォームチェンジ!」

 何と!!セイン〇セイ〇みたいに服や鎧が合体していく。くそカッコいいじゃないか!俺も欲しい!


「お前、転移者なんだろ。佐藤さん!」


「お!君もかい?いいねぇこっちの世界、地球の知識小出ししながら金儲けして地位も高まってやりたい放題さ!ラノベ読んでて正解だったよ。こんなに役に立つなんてね」

 汚い笑いがきもい。


「だからって、女の子たちをこんな風にしていいなんて誰が言ったんだ?それなりに幸せにやってこれたんじゃないのか?」


「僕ね、地球じゃいじめられっ子で引きこもりだったんだよ・・・そして、ここの領主の娘と結婚して初夜で初めてやったんだ!もうすばらしい!あんな快感初めてだったんだよね、だから今から、青春をとりもどすんだ」


「だからといって、幸せなカップルを無理矢理引きはがしたり、殺したりしないでいいじゃないか!!」


「だから、青春取り戻すためなんだよ!!」

 体に、見合わないスピードで突っ込んでくる!!


「うお!はやっ!!」

 予想外の動きでびっくりして、ギリギリでよける。


「げふふ!こっちに来て太ったけどチート能力があってね!わかるだろ!!」

 ここじゃ女の子にケガさせてしまう。


 俺のダガーと佐藤のロングソードが鍔迫り合いしながら部屋を出る。


 ガシャーン!!!!


 そのまま外に窓ガラスを割り飛び出る。


「おいおい、君弱いでねwwよくそれで僕に向かって来たね」

 ガンガン剣を振り回してくる。型なんてありゃしない。避けるのは簡単だ、そのまま後ろに避けダガーを投げ予備のダガーを出す。


「飛び道具なんて、卑怯だよっと!」

 佐藤の剣が伸びてくる。なんだこれ?なんか記憶にあるな~なんだっけ?


「蛇腹剣か?中二病が!!」

 ダガーで止めると巻き付きそうだから、避けるがかすり傷がついていく!!


「ほらほら!だんだん避けられないみたいだね!カッコいいでしょ!好きなアニメでイケメンが使ってたんだよね」

 嬉々として振り回す。


「デブが振り回してもね・・・きもい」


「きもいだって!!」

 いきなり顔を真っ赤にして、空間から瓶を取り出すと飲み干す。


 すると・・・・

『バキバキバキ!!』

 骨などがきしむ音と肉が変形していく。

 目の前には、痩せたイケメンが立っていた。


「ふふっ試作品がうまくってよかったよ!!」

 なんか、腹立つほどイケメンだな!


「じゃぁ!第二回戦いくよ!」

 イケメンになった瞬間!セリフもカッコよくなった!!

「(いらっ)こっちのセリフだ!!」




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