新婚旅行どころじゃない!拉致場所の定番は地下だよね?
ドーラに、捜索させていると屋敷には、それらしい監禁場所が見つからない。
『こんな時は、定番の地下かな?分かるかな?』
『任せて!センサー広げるね』
超音波出しながら飛び回る。。。
『見つけた!ここ跳ね返ってこない』
そこは、壁があるがドーラが壁に突っ込む!!『あぶな~い』
と思ったら・・・スッと壁を抜ける。
『あるじ!これ撮影機じゃないかな?』
つんつんしている。
やっぱ、腐っても転移者だ。こちらの、魔法技術と地球技術を合体させた技術をつかってるね、あとでシャール達にお見上げに持っていこう。
これは、置いておいて下の階に降りていくと暗いのかと思ってたがLEDみたいなライトで、とても明るい。
『扉が見えてきました』
最初に、豪華な扉があり早速中に侵入。
そこには、美女美少女がずらっと・・・寝ている。
その周りには、やつれたメイドが世話をしている。
どうも、薬で眠らされているみたいだ。
『もっと、奥に人がいるみたいだけど行きますか?』
おりょ?ここだけじゃないのか?
そのまま部屋を出て奥に飛んでいくと、さっきの扉と全く違う鉄格子が見えてきた。
「ぅぅぅぅ・・・」
うめき声が聞こえてくる。
そこは、さっきの部屋と打って変わって藁を引いただけの部屋。
『女の人たちがいっぱい寝てるよ』
『少し元気そうな、女性に声かけてビックリさせないようにな』
ドーラは、とりわけ元気そうな女性に声をかけた。
「あのぉ~」
小声で声をかけていくと、最初は幻聴かとキョロキョロしていたが、目の前にドーラがいるのを気付いた。
正面から、女の子を見たら美少女の面影が残っているが、片目はなくなり火傷の跡がある。痛々しい。
「あのね、ここから出たい?出たいよね?」
ドーラが質問していく。
「あはっ!幻覚見るほど私おかしくなったのかしら・・・まぁいいわ、もう死ぬんだし・・・コウモリちゃん願わくば、ここを出たいわ。でもねこんな見た目になった出ても生きていけないの・・・そして、あの人も殺されていない世界なんて・・」
さっきの女性のように、好きな男性をむごたらしく殺されたんだろう。
「あのね。ぼくのあるじが、治してくれると思う。だから希望を捨てないで、主は凄いんだよ!」
あのう、今日初めての登場だよね?なんでそんなに自信満々なの?
「ありがとう、励ましてくれて、いいのよ。自分の体はよくわかってるの、もうダメだって・・かわいいコウモリちゃん励ませてくれてありがとう。この中では私が一番元気なの、この子なんて四肢を斬られて妊娠させられてダルマとか、意味も分からないこと言って、貴族たちと笑いものにして生まれた子供は、即殺されたわ、この子の前で・・・」
その話を聞いて、ぞわぞわと怒りがこみ上げる。
『俺を、そっちに投影できるかな?』
『まかせて』
なんと、ドーラが俺の姿になった。
『もともと、あるじの影なんで』
「初めまして、びっくりしないで聞いてください。わたしも運悪くこの街に来て妻が、ここの屑に狙われてるらしくって調べていたら、ここまで闇が深いとは、俺が助けますんで待っててください」
「でも、助けて貰っても、さっきコウモリちゃんに行ったけど、ここの子たちは欠損や私は、顔にやけどと片目がないのよ・・・どうやって生きていけば・・・」
「大丈夫!うちには優秀な部下がいるから、ちょっとまって」
シャールにもらった、通信機で連絡する。プルプル・・・
『もしもし!オレオレ』
『パパ、欠損したりした子たちの体を治す薬か魔法作ればいいんだね?』
あれ何で知ってるの?
『何で知ってるの?と思ってるでしょ?私にはお見通しよ!ムフフ』
(デバイスにスパイウェア入れてるからね~ニシシシ)
『まぁ、そこは置いといて出来るの?』
大体予想着くけどそんな事よりも、現状をどうするかだよね。
『任せて、光魔法と聖魔法の複合させて作れると思う、もっと早いのは私の時魔法で体を若返らせる方法があるけど欠点として・・・戻った分記憶が無くなるよ』
そっか、便利な分欠点もあるんだね。
そして、助かった場合欠損は治せる方法が二つあること、そして今後どうするかを考えるようにと、提案として俺がいる街に来ることなども色々言っといた。
みんな絶望の真っ最中だから考えるのは難しいだろうけど。
そんなこんなしていると、次の日事件が起きた。
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