新婚旅行!変態転移者発見

 そんなこんなで、うわさの男を見学に。


「最近新しい技覚えたんだ~」

 俺は自慢げに、マイさんに鼻高々と宣言する。


「みたいみたい!どんな技なの?」

 俺に、胸を押し当てながらボディタッチしてくる、あぁ、いい匂いだ~ポアンポアンしてる。・・・しゃーわせ♡


「影絵分かるよね?光に当てて絵を描く?かな?こんな風に・・・ほら犬」

 影で、犬を作る。


「へ~カワイイネ」

 あれ反応が薄いな。下手なのかな・・・・昔から絵心なかったからな~。

 でわ早速!!


『影絵コウモリ』

 コウモリを、描いたら『フワァ~』と影から出てきた。


『キー』

 テンプレの鳴き方だな。


「ねぇ!あるじ何すればいいの?」

 普通にしゃべるんかい。


「あらぁ!かわいい!!何この鳥?初めて見た~」

 コウモリを捕まえてナデナデしまくっている。


「奥様初めまして、名前はありませんが今後ともよろしくお願いします」

 明るい声で、マイさんに挨拶をする。


「名前無いの?」


「はい、任務が終われば消える存在です名前など必要ありません」


「・・・・」

 寂しそうな顔してる、マイさんがすこしかわいそうだ。


「この子も、俺の一部と言っても過言ではないから多分覚えてるよ」

 多分ね。


「ほんと?」


「・・・たぶんね、なにせ初めて使ったから」


「・・・・・」

 不機嫌になってしまった。


「そろそろ、行ってこい」


「は~い、くず人間の屋敷に侵入ですね!」

 よくわかってるね!


「行ってきま~す」

 パタパタと、羽音が聞こえそうだが無音で飛んでく。


「無事に帰ってくるかしら?」


「大丈夫だ、潜伏も使えるから絶対ばれないさ」


 飛んでいく黒いコウモリを二人で見守るのだった。






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