14歳ソロソロ仕上げをする。

 夢を見ていた・・・眠りが浅いからゆめは、結構見る・・・前世の記憶だ。

 前世は、孫が10人もいて、とても大変だった、その子たち元気に生きたかな?

「じいちゃん、なんで、パパより若く見えるの?」

「じいちゃんは、健康だからね~お前たちが成人するまでボケずに生きてやるぞ」

 でも、その前に死んじゃったんだよね。

 あれなんかめっちゃ揺れる~

『ファザー!起きてください』

 あれ?まだ夜じゃないか?

「おはよう何?」

 目をこすりながら起きると・・・

「最近分かったことがあるんです・・私は、ファザーの影ですが影ではないのです、確かに最初は物言わぬ影でしたが・・・最近一個人として目覚めかけてます、この能力も元々は、ファザーの力が繋がってるみたいで・・・分裂した時に属性魔法才能も模範した形に構成されます、だからファザーが死ねば、私も死にます。」

 ん?だから何?


「ファザーは、闇魔法しか使えないと勘違いしてますが、実は全部使えます、分身したときにマザーを守るため無意識にこちらに力のほとんどを貸し与えてるので、常に私を出してる状況なので闇魔法しか使えないのです」

 そっか~別にいいんじゃ?眠いから寝る。


「ちょっと待ってください、このデバイスをお持ちください、これで私を出していてもほかの魔法などが使えるでしょう、それと緊急以外はあまり私を出さないようにしてください、出来るだけ対策も考えておきますので」

「うん、任せる、ねむい、もしも、おまえが、一個人としてなるのなら迎えよう、むすこよ」

 ばたりと眠る。

「愛してますファザー」

 影君も、そのまま消えていった。


「おはようございます。ギル様朝です!起きてください」


「はぅ~変な夢見た~おはよう、マイ」

 はぁ~今日も癒されるな~マイさんは。

 あれ腕になんかハマってる・・・時計?すげ~なんか近代的だわ!

「あら、それは?」

「う~ん・・・わすれた」

 まぁいま思い出したけど、そっかぁ、そういうことだったんだね。

「影君でておいで」

「はい、何でしょうマイファザー」

「今日も頼んだよ」

「マイファザー」

「マイ、行ってくるよ」

「いってらっしゃいませ」


 影君の横を過ぎるとき・・・

『息子よ、任せたよ』

 影君に聞こえるくらいの大きさで呟く。

「はい」

 _______夕刻______

「はぁ!疲れた~ただいま」

 毎回、あの村まで走るの疲れたな、馬乗れないし目立つしね。

「おかえりなさいませ、お食事はそうだね、頂こうかな」


 席について食事が出てくる。

「とうとう1ヶ月後ですね、学校に行くの・・・・」

 暗い顔で、毒も話さず言ってくる。

 あれおかしいな?最初は、機嫌が悪くてよくなるまで、毒吐きまくりなのに・・・

「そうだね、付いてきてくれるんだよね?」


「・・・えぇ、もちろんです」

 どうしたんだろう。

「デザート持ってきますね」

 奥に、行って準備をしているのを待ってる間、今後の事を考えてたら、ケーキが来た。

「にゃは~うまそうだね!いただきまーす」

 ケーキにフォークをさし食べようかしたら・・・

 マイが、かっさらった!!

「食べたいなら言えば・・・!!!!」

 横で血を吐く、マイ!!

「ごめんなさい・・もぅ時間が・・なかっ・・・・」

「しゃべるな!!この程度の毒おれには聞かないのに馬鹿が!」

「もぅ、ギルを落とせなかったら殺せとの命令だったの・・・」

「誰にだ・・・国王陛下に・・・」ゴホゴホッ!

 血が止まらない、耳などからも噴き出る。

「影君、マイを治せ!」

 隣の部屋から、出てくると

「マザーには、手を出さないようにと・・・」

「親の言う事聞けんのかバカ者!!」

「・・・はい、治します」

 影君が、両手をだし白く輝くが。

「ファザー間に合いません」

「くそくそくそ!!!何かないのか!!ペンダントの効果は!!!あれは、防御だった毒体制がない、回復効果があるからまだ持ってるのか!くそくそ、考えろ!!」

 涙を流しながら、手を握り。

「とっくに、俺はお前にゾッコンだったんだよ昔から!!ちくしょうが!!」


「うれしい・・・」

 ・・・力が抜けていく・・・マイ・・・

 ペンダントが光だし女性の姿になってマイにふれ、キスをしたと思ったらマイの中に消えていった・・・


「ごほごほ!」

 マイが息を吹き返した!奇跡だ汚れた血を拭き抱きしめていると、声が頭に響く『この子を守ってね』

「ありがとう」

 消えていく、白い霧に礼を言う。

「マザーは、いつも悩んでる様子でした、でも、私では相談にも乗れず感情も乏しいもので・・・すみませんでした」

「いいんだ、おまえはよくやった、回復魔法が無かったら持たなかっただろう、マイが生きてるなら、それでいい」

 よし、このままじゃ危ないな、計画を前倒ししなきゃな。もう隠し事なしだ。

「息子よ、俺はここを脱走する、協力いいか?」

「いいですが、私ができることはファザーにもできます、前にも言ったはずです」

「慣れてないから、手伝えその時は指示する」

「わかりました」

 このまま、お風呂にマイを入れよう。お姫様抱っこしてふろ場に行くと・・・用意してなかった、失敗だ!

 横から、お湯が出ている。

「ファザーお湯のお加減は?」

「いいね!」

 どうも、魔法で出したみたいだ。

 洋服を脱がせ、血を洗い落とす。そしてしっかりふき取り、俺の服を着せてベットに寝かした。

 影君に、マイに変化してもらい三日ほど回復にかかった、どの間、下の世話などやりながら、ハイポーションでも中々効かないほど、それほど毒は強かったらしい。


「ううん」

 おっ!目が覚めそうだ!

「おはよう、永い眠りから覚めたかな眠り姫」

 キョロキョロしながら何があったか理解できてないようだ。

「生きててよかった、マイ・・・愛してるよ・・」

 そのままキスをした。

「ななな!いままで、そっけなかったのに、いきなり愛してるなんて」

 顔を真っ赤にし布団をかぶる。

「もしも、あまりにも親しくなると、マイに危険が及ぶと思って・・・黙っていたんだ・・ごめんな、あちらさんがここまで早く来るとは思わなかったんだよ、そして、落とし事が指名だったら言ってくれたらよかったのに」

「だって、そっけないから・・・あそこまで体張ったのに・・たいていの男はあれで、落ちると言っていたから」

 たしかに、落ちるだろう前世の記憶が無ければな。

「大事なことを言う、俺は第三皇子を捨てる、影君にさらに影武者を作ってもらい死んだことにする、その時一緒に死んだことになってもらう、家を捨てることになるがいいか?」

「はい、どこまでも・・・で寝てる間もしかして下の世話は・・・」

「うん俺がした!役得だな」

 ばきぃ!!なんで~

「責任取ってね」

「もちろん、終わったら結婚しますか~!!」

「はい!!」

 そのまま重なり合って逃亡の計画をするのであった。


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