ゴブリンクエストで拾ったペンダント鑑定

 村のクエストをクリアしてから、一年前に坑道で拾ったペンダントは・・・呪われていた。呪われているから効果はわからないから、毎朝聖水を、ジョウロでかけていた。


 えっ?鑑定したのに呪い解除しにいかなかったのかって?そこは確かにそうなんだけど、祭事の時に城に神官がよく来るんだよね、あまり顔出さない方だけど、あの村の村長みたいに知ってる人物が居たら、バレちゃうよね。聖水は、どこからだって?マイさんに、頼んで用意してあります。徐々にだが、呪いが弱まってるような気がするだから毎朝、聖水あげるのが楽しみなのだ。


「ようしよし!今日もきれいだよ~えへへっ、日に日にきれいになるね」


「おはようございます、そしてキモイです」

 はぅ!ご褒美ありがとうございます。


「おはよう、見てよこの子1年前は、あんなに黒ずんでたのにこの輝きは、もう呪い解けてるんじゃないかな、今日鑑定屋に持って行ってくるよ」


「かしこまりました、今日も遅いので?」


「いや、夕方には戻るよ最近身体強化覚えたし、体も10歳のころに比べればほら!」

 鍛え上げられた、肉体を披露する。

「きもいです」


「ぐはっ!」

 すこし、前世の嫁さん思い出したよ、毒舌の・・・いい奥さんだったよ。

 ・・・あいつも、生まれ変わって楽しくやってるかな?

「ギル様、いま女性のこと考えてたでしょう」

 ぷくっと、頬っぺたを膨らませ横を見る。可愛いね!


「よくわかったね、すこし昔のことをね」


「村娘ですか?やっぱり大人な女性がいいから私が誘っても来てくれないんですね」

 いやいや、君が大事だからだよ。それに、まだはやいよ今やったらマイさんに溺れてしまう。しかもだ、最近成長速くね?お胸様が、ドーンとメロンサイズになってるよ。こっちの世界は、下着がないわけでわないが地球みたいなのはない、ちょっと考えてみますか。


「ちがうよ、マイは大事な人だからね」

「大事な人ですか・・・」

 嘘じゃないよ。

『影しょ~』

「お呼びですか?マイファザー」

「おわ!最近呼ばなくても、出てくるね」

「わたしは、いつもあなたの御側にいます」

 うん、俺の影だしね。


「いつも悪いけど、よろしくね!影くんも戦闘力も俺以上だし何故か全属性魔法使えるしね、マイを守ってくれ」

「かしこまりました!マイファザー」

 なぜか、闇魔法以外使えるんだよね、この子優秀だわ。


「じゃ行ってきます」

「「行ってらっしゃいませ」」


 ____皇都____

「こんにちわ!」


「おう!坊主よく来たな、なんのようだ」

 はげた店主が商品を並べている。

「このペンダント鑑定してください」

 あの、呪われたペンダントをだした。

「これは、あん時の呪われた・・・あれ?呪われてない、どうやったんだ?」

「愛情です」

「そうか、そんな方法があったのか・・・」

 真剣に考える禿げ

「いや嘘です、嘘でもないけど365日朝に、聖水かけてたんですよ、それだけです」

「いやいや、それだけで解けないだろ、鑑定してみるか・・・5万エルだな」

 むぅ高いよ。

「高いよ!店長」

「これでも安くしてやってるんだ、訳ありならもっと高いんだからな」

 たしかに、それこそ鑑定は特殊なスキル使える人間は少ないから、国から管理されている。それだけ、貴重な存在だから高額なのは仕方ない。

「坊主が、商売先を教えてくれたからな、こっちも儲けてるからな、本来最低20万以上するぞ」

「じゃ~おねがいします」

「おし、渡せ」

 そして、そのペンダントを渡す。

「ふむふむ、でもこのデザインは女性用だな、お前がつけるのか?」

「いやいや、効力次第だな、大事な人にプレゼントかな」

「そうだな、うちも嫁さんにはサプライズすると‥もう夜はすごいぞ」

「おいおい!子供に言うことじゃないぞ!」

 確かにこの禿の、嫁さん美人なんだよな、しかも優秀、奥さんいないならこの店成功してないだろう。

「わりぃ、わかったぞ、紙に書いて渡すからな」

 そうこの紙、最近できたんだよ。その村で開発したんだよね、子供を連れて和紙つくりに行った時の工程を半分ほど覚えていたからそれを、村長に話して技術者を募った・・・俺の逃亡資金も減ったが先行投資と思えば安いもの近くに森があるから、細い茎を持ってきて革はいで、湯がいて、水洗いして漂白剤(こっちの世界に漂白剤はないそれっぽいのがあった)ミキサーがあれば簡単だけどなかったから包丁でたたくのかと思えば、村長が長ったらしい呪文唱えて細かく切っていた、魔法使えるんかい!そして、のりを少し入れてまた混ぜて、いい感じになったら枠に薄くのばし乾燥させて、技術者に見せた。


 まぁ、一言でいえば最悪な出来だった。だか、技術者の一人が興味を持ち。

「私は、羊皮紙を作り方を知ってますが、植物を使った紙ができるなら、安価でどこでもできる物になるでしょう、私にやらせてください」

 この人物を、リーダーにして、作らせたらあら不思議、簡単にできました。

「思った以上に、上質な紙ができました!見てくださいこの、真っ白な紙とこの薄さ、すばらしいでしょ!!これは、魔法で・・・・」

 話が長すぎて、覚えてない・・・科学と魔法が混ざったらこんな素晴らしいことができるんだね。

「早速、コウイチさまの名義で商人ギルドで登録しておきますね」

 村長は、早馬で飛んで行った。村長重いから馬かわいそうだな。

 俺の貯金は、もうすごいことになってるよwwww

 笑いが止まらないけど、油断は許されない。


 前置きが長くなったけど、なになに?ペンダントの効果は・・・【絶対防御】【魔法反射】【自動治癒】なんだこの、伝説級のペンダントは!!!

「よかったな、坊主当たりだったな」

「うんこれで、守れるよ、また今度来ます」

 早速、部屋に戻りマイさんにペンダントを渡す。


「マイ、ちょっと来て」

「何でしょうか?」

 少し、俺より身長が高いマイさんに、ペンダントをかけた、チェーンは途中でミスリル製のを買い絶対切れないものにした。

「これは?」

 戸惑いながら聞いてくる。

「プレゼントだよ、もっと早く上げたかったんだけどね・・・いやかな?」

 

「ありがとうございます!」

 嬉しそうで何よりです。

『むちゅっ』キスをしてくれる、しかも、大人なキスだ舌を絡めてくるから、ボーとしてきたら

「マイファザー結婚おめでとうございます、マイ様は、マイマザーと言えばいいのですか?」

 おっと、理性が飛ぶところだった。

「まだ結婚してないよ」

「そうですか」

 残念そうな影・・・なんで?影だよね?違う方向に、影君自体が進化したのかな、呼ばなくても居るときあるしね。


『まだですか・・・』

 マイさんも残念そうだ。いずれふさわしい男になってやるぜ!!


そのころ、村は・・・どんどん発展しまくってました。


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