帰ってきましたマイさん

 ただいま帰りました。くそ皇国帰って来たくもなかったが、愛するマイさんが居る皇国にぃぃぃ!


 潜伏を使って、自分の部屋に戻ったら『ゴフッ!』腹部に鈍痛が走る。


「ゴホゴホッ 何事?」


 そこには冷たい目で立ってる、マイさんでした。


「あら?こんなところに・・何かが落ちてます・・・何でしょうこれは?」


「ひどい、久しぶりに帰って来たのに・・・僕泣いちゃうよ」


「最初は5日間と言っていたのに1週間も離れられると、ひやひやでしたよ」


「それは、ごめん、色々と想定外の事があったんだよ…ごめんね、色々と収穫もあったし、このお詫びはいつかするから」

 そして、影分身が近づいてきて。


「お帰りなさいませ、マイファザーご無事で何よりです」


 この子は、いい子やで・・あれ目から汗が


「大丈夫だったか?長く待たせて悪かったな」


「ギル様よりも、皇子さましていたので、全く問題ありませんでした」


「えーならこのままで良かったんじゃないのかな」

 べしっと叩かれる。

「そんなこと、言わないでください」

 おっふ!かわいいではないの。


「マイ様は、毎日寂しそうにしてらっしゃいました『ギル様ぁ~』言いながらまくらの匂いを嗅いでましたy」

『ぐべ!』


 今度は、分身君が殴られた。アッ衝撃で消えそう。


「マイファザーまた何かありましたら、お呼び下さ・・・」


「かげぇぇぇぇ~・・・」

 安い芝居は、ここまでにしてと


「実際、どうだった何かあったか?」

 少し神妙な顔になり、マイが答える。


「二日ほど前、国王陛下がいらっしゃいました」

「まじか!なんで来たんだ」

「ギル様が、最近元気になったので学校に行くように言いに来たみたいです」

 なぜ、父上自ら?跡継ぎ問題の争いは基本ノータッチな人だからな・・・あやしい。


「ふ~ん、で?」


「まだ寝込んでたので、私に15歳には、皇国内にある、コクフ高等魔術学校に行かせたいみたいです・・・決定事項みたいです」

 いままで、暗殺されかけまくって病弱で動けないことが多かったからな、大体10歳くらいには、皇族専門の入学し、貴族たちと顔合わせや、礼儀作法などの勉強しなければならなかった。後、嫁探しかな?

 兄たちは、もっと小さいときから家庭教師がついていた。おれは、それに比べるなら、とても遅いのだ、だから、字も読めない計算もできない馬鹿な子供で通っている。


「そっか、了解」


「いいのですか?」

 心配そうに見てくる。

「大丈夫、最近体もすこぶる調子がいいからね」

「かしこまりました、ではもう遅いのでお休みの準備を」

 もうこんなに暗いのか・・・

「お風呂用意できてるのかな?」

「はい、準備してあります」


「悪いね、離れだから準備大変だね、俺が上がったら入っていいからね」

「ありがとうございます」

 そのままお風呂に向かうのだった。一週間ぶりだぜ!!


 ____お風呂____


「はぁ、極楽だなぁ、風呂は嫌いだけど流石に一週間はつらかったよ」

 天井見ながら独り言をつぶやいていると・・・

「失礼します」

 マイが、何も隠さずに入ってくる。

 ここは、前世では大人だったおれは、焦らない。


「・・・ちょちょと!ちょっと、なにしてるの?俺が、上がった後て言ったじゃないの」


『寂しかったんです』

 小声で、主人公なら聞き逃すだろうが・・・俺は主人公ではない、思いっきり聞こえた。

「そっか、ごめんな、これは必要なことなんだ。迷惑かけるけど・・・」

 そのまま、マイが覆いかぶさってきて、キスをしてくる。


「不敬罪なのは、わかってます。でも、寂しかったんです」

 涙を流しながら言われたら、怒ろうにも怒れない。第一に好きな女の子の不敬罪なんて言わないよ・・・あれ?さっき思いっきり殴られたような、しかも暴言つきで・・・別にいいけど。

 そのまま、背中をよしよししながら

「大丈夫、俺の帰る所はここだけだよ」

 ほっぺに、キスして

「じゃ!先に上がるわ」

「ギル様!」

「なに?」

 

「私を抱いてください」


「う~ん・・・もうすこし大人になったらね、のぼせないようにね」

 そのまま出ていく。


「時間が無いんです」

 そのまま、マイは涙を流す。




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