第18話 [隠蔽の仮面の効果]

 アリアもなんだか疲れたようで、近くの木陰に座って休憩している。

 せっかくだしさっきドロップしたやつ見てみるか。


「【鑑定】」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

隠蔽の仮面



自分の姿を相手が直視できなくなり、顔が見えなくなる仮面。


【鑑定】をされても、名前、レベル、スキル、称号などが見えなくなる。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 おー……まあ普通に便利だな。姿バレなければ話しかけられることないだろうし……。

 そう考えたら結構いいかも……!


 そう考えながら、俺はカポッと仮面をつけた。

 ……まあ特に異変はないな……。これで安心して寝れるんだったらこの仮面に拍手喝采を送ってやらんこともない……。


「あれ!? クレハ兄どこ行ったの!!?」


 ……ん? もしかして律、俺が仮面を被ったから俺のことに気づいていない?

 やるな……この仮面。パチパチ。


「ねぇえ〜! どこ行ったのーーッ!!」


 律がすごいうるさくなってきた……。早い所見つかって落ち着かせたい。でもどうやって姿認識されるんだ……?

 普通に喋ればいいのだろうか?


「ここだ」

「うわあああっ!? びび、びっくりしたぁ……」


 律の肩にちょん、と触れたらビックリして勢いよく振り返ってきた。

 どうやら俺から接触をすれば認識されるようだ。


「…………ふふ、便利だな」

「はっ! クレハ兄、一体何に使うのっ!? まさか姿を確認されないことをいいことに……そんないやらしい! 私がいるときだけ使ってね!?」

「えっ……? どういうこと……?」


 ちょっと意味がわかんなかったけど、これで変なやつから絡まれることはなくなってくれるといいな。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


めんどくさがり屋に金曜日と土曜日は最高の日。


ソースは俺。

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