y回目 狭間

 何度目だろう。

 この感覚は。

 薄れていく意識。

 感覚があるのかどうかもわからない身体。

 周りは真っ暗で、色も光もない。

 生きているのか、死んでいるのかもわからない。

 いや、死んでいくんだ。

 そしてまた生かされるのだ。

 望んでない今日を。

 望みたい今日を。

 俺はまた生きるのだ。

 生きなければならないのだ。

 俺は今日何をした?

 俺は今日何をしたい?

 俺は、何をすればいい?

 誰に届くとも知らない声。

 誰にも届かない声。

 誰に届けたいかもわからない声。


 ――また、今日が終わる。

 そしてまた、今日が始まる――。

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