x回目 夢

 何度見ただろう。

 君と過ごした日々を。

 夢のような日々を。

 いや。

 夢のような『日』を。

 今日だけで、君と何度過ごしただろう。

 もうわからない。

 わからなくてもいい。

 ただ。

 もう一度と。

 もう二度とと。

 そう願いながら。

 俺はまた君と過ごすのだろう。

 そうやって。

 また目が覚める。

 目を開ける。

 いつもと変わらぬ景色が。

 いつもと変わらない君が。

 脳裏に焼き付いた君の姿が。

 俺の目に映るのだ。

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