07 私の押し、珍しく私を気遣う



 幻の世界から元の世界から戻ったら、敵さん達がびっくら。


 その隙にウォルド様が、ばったばったとなぎ倒したので、私達は無事に逃げることができましたとさ。


 しばらく逃げ続けた後、追手がいない事を確認して、一休憩。


「あんたはそれでいいのか?」

「何がです?」

「元の世界に帰れなくていいのかよ」

「ウォルド様がいますんで」


 押しがいます。

 愛がそこにあります。

 そして私、幸せ。


 これ以上望んだら罰が当たるってもんでい。


「あんたは俺以上に弱音を吐かないやつなんだな」


 常に前向き。

 いつまでも前のめり。

 それが最大の長所ですんで!


「やばいって思ったら、少しはよりかかれよ」

「その時はウォルド様の胸を貸してもらいます!」


 押しの胸に抱かれて慰められる私。

 想像してみた。


 やばし。


 尊みが爆発してる。


「まあ、当分は大丈夫そうだけどな」


 呆れたようなそんな姿も様になる格好いいウォルド様を眺めながら、私は押しの神姿を脳内再生して幸せに浸るのでした!


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敵の罠にはまったら、押しの神姿を堪能できた 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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