04 私の押し、華麗に形勢逆転、できなかった
ウォルド様と私を縛り上げた敵は、なんと重い罪を背負った脱獄犯を追ってくる、エリート兵士なのです!
このままだと、再び牢屋にレッツゴーしてしまう。
それは非常にいただけない。
私の桃色の逃避行が、ジエンドでデンジャー!
なので、いただきまーすっ。敵の腕にがぶりっ!
「この女っ!」
あらやだ、くそまずい。
って、女の子がくそとか言っちゃあいけません。
「ふががががっ」
ぶんぶん振り回すでない。
怪我くらいは追わせてやるーっ!
私は押しの荷物になるだけの、やっすい女ではないのだ!
「いててててっ! こいつほんとに女かっ!?」
ふかぶかと噛みついて歯形を作っていたら、隙ができたのでさっそうと逃亡。
失礼な、花も恥じらう乙女になんという暴言を!
「おいっ、馬鹿な真似はすんな!」
けれど、そのかみつき攻撃でウォルド様を心配させてしまった。
大丈夫っすよ。
こんな時のために、逃げ足だけは早いんで!
そういうわけで、お荷物がなくなったウォルド様は、敵を倒してすたこらさっさ。
と、いうわけにはいきませんでした。
「永遠の夢にとらわれるがいい」
高度の幻影魔法?みたいなのをくらった私達は眠りについてしまったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます