第40話 出現
「『家族』の
桜の
確かに彼女だ。
しかしその
その上から
手には
スカートを
ウツロとアクタのそれを女性用に仕立てたような、そんな「戦闘服」だった。
その背中には
太い
彼女の顔にはこの世のものとは思えない、
それはさしずめ、愛する者に告白をしながら
「
「クズとは
星川雅は確かな
「大きくなったな。最後に会ったのは確か、お前が小学校に上がったときか?」
「ええ、よく覚えてるよ。何せわたしを
「いやいや、そうだったな。お前を切り刻んで『
「ふん、ぬけぬけと。あのあと
「しかし姉貴は、わしにとどめはささなかった。命まで
彼女は突然、何かに
「何がおかしい?」
「いえ、ごめんなさい。息子どうしを殺し合わせるようなクズが、よくも言えたもんだな~と。あは、おかしい」
「ふん、わしのほうが姉貴よりも
今度は両手で腹を
いったいどんな
彼女は引きつりながらあふれる涙をぬぐっている。
「
「なんだと、どういうことだ?」
「
「はっ、言いおるわ! 姉貴らしい。お前もな、雅。姉貴の娘らしいぞ」
「どうでもいいってそんなこと。あなたはこれから、死ぬんだし」
星川雅は
(『第41話
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