第41話 似嵐家
「ウツロくん、この男はね、わたしの母の弟、つまりわたしの『
この
ウツロもアクタも
その様子を楽しみながら、彼女は話を続けた。
「
黒彼岸――
お
ウツロとアクタは
「『持ち逃げ』とはこれまた
「よく言うよね。おじい様のしごきや、優秀なお母様に
「ふん、なんとでも言え。あんな家も家族も、こちらから願い下げだ。
「偉そうに。お母様から全部聞いてるんだよ? ああ
「はっ、その手には乗らんぞ。わしを
「あらあら。自分こそその『基礎中の基礎』を使おうとしてるじゃないの。わたしが引っかかるとでも思った?
「言うな、雅!
「あははっ、おっかしいっ! 自分がされたことを息子にもするなんてねえ! とんだ父親だよ、あなたは!」
「どうやら
「はじめからそのつもりだし、おバカさん?」
「ふん、そうか。ではかかって来い、雅。
似嵐鏡月は腰の黒彼岸をじわりと抜いた。
「ああ、ちょっと待って」
「あ?」
戦闘態勢に入ろうとした叔父を制し、星川雅はへたりこんでいるウツロとアクタのほうへ、とことこと近づいた。
(『第42話
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