「タイプライター」 アンダーソン

<タイトル>


タイプライター


<作曲者>


ルロイ・アンダーソン


<おすすめ盤>


アーサー・フィードラー(指揮)


ボストン・ポップス・オーケストラ


ドイツ・グラモフォン(レーベル)


<解説>


 アメリカの作曲家アンダーソンが1950年に書いた曲で、彼の一番有名なナンバーです。


 念のために書いておくと、タイプライターとはパソコン以前のタイピング・マシンですが、現在のキーボードの配列は、タイプライターが起源だそうです。


 アルファベットを打つ際、よく隣り合う文字を最大限避けるよう、理論的に配列されたとか。


 楽曲中では「タイプする音」、行の右端近くまで行くとチーンと鳴る「ベルの音」、紙を固定するシリンダー(キャリッジ)を次の行の先頭へ戻す(キャリッジ・リターン)レバーの「操作音」の三つが用いられます。


 すべて実際のタイプライターで演奏されるタイプと、ベル音やレバー操作音をトライアングルやギロという楽器で代用するタイプがあります。


 CDやBGMとして有名な曲ですので、おそらく聴いたことがあるかと思います。


 アンダーソンが忙しいオフィスの風景から着想した曲だけに、その曲調は現代にも当てはまっているようなのが興味深いです。


 おすすめはこの曲を初演したボストン・ポップス・オーケストラと、名手フィードラーのコンビです。


 「タイプライターってどんなの?」という疑問も含めて、さしあたりYouTubeなどを当たるのがよいかもしれません。


 たまにはこういうポップなクラシックもいいですね。

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