第4話 失神KOだ

 その後は、毎日、アトラクションシティに居るような慌ただしさだった。




 ルナと一緒だとドキドキしてたのしくて仕方がない。

 つい時の経つのも忘れてしまった。



 ある時、ルナは僕の部屋に飾られてある免状に気づいた。


 小学校の時、習っていた空手二級の免状だ。



「おォ~……、なんだ。チ○ポのクセして、生意気に空手をやってたのか」



「え、いや、別に、それはァ~…😰💦」

 褒められたシロモノではない。

 


「よォ~し、じゃァ~…、ルナと一手いって手合わせしてくれよォ~ー✨😆✨

 私はケンカ空手二段だから、ちょうど良いだろう」

 軽くステップを踏んでみせた。



「え、な、な、何を言ってるのォ…(;ŏ﹏ŏ)!!

 無理だよ。ケンカ空手ッて、ただのストリート ファイトでしょ。

 僕のは型だけなんだから」

 おそらくケンカでは太刀打ちできない。



「キャッキャッ🎶✨ 平気よ。ルナの方が十五キロ以上軽いし、上背も十センチ以上低いから。

 良いハンデだろォ~~✨😆🎶✨」

 軽くシャドーボクシングをし始めた。

 速くて、パンチが見えない。


「いやァ~、あのねェ……😰💦」

 確かに普通に考えれば、どんな格闘技でも体格的にまさる方が有利だ。


 ボクシングでもひとつでも階級が違うと、破壊力が段違いだ。


 しかも僕は男性でルナは、ひと回り小柄な女性だ。

 当然、僕の方が圧倒的に優位なはずだ。



「実は、私、三代目【ワイルドビーナス】の総長をやってたンだ!!」

 軽くパンチを放ちながら微笑んだ。



「ワッ【ワイルドビーナス】ッて……😳💦

 あの伝説のレディースのォ〜!!」

 信じられない。



 こんな華奢な美少女が極悪非道のレディース【ワイルドビーナス】の総長だなんて。




「フフ、ポーが勝ったらやるよ 😉✨」



「え、マジでェ✨😄✨✨」

 歓んだのも束の間だった。



「その代わりルナが勝ったら、一生、ポーは言いなりだからな」


「えェ……😲💦 一生ォ~ー……❗❗」


「いくぞォ~❗❗ ポォー😆🎶✨」

 妖しく目を輝かせて構えた。


「わ、わ、わァ~…😲💦」

 手合わせして、すぐに後悔した。



 速すぎてルナの蹴りが見えない。

 実力の差は歴然だ。



「シャァァ~ッ……😆🎶✨」

 面白いようにルナの蹴りや正拳突きが決まった。


 まったく相手にならない。



「ギャァ~ッ……😖💦」

 電光石火のルナのスピードに追いつけず、サンドバッグ状態だ。



「ウゲェ、痛ッてててェ……

 ま、参った。参ったァ~…😖💦」

 何発、ボディに正拳や蹴りを喰らったか。



 最後は背後バックから首絞チョークスリーパーで失神KOだ。




 まさにケンカ空手の達人だ。





 気づくとソファに寝かされていた。




「い、痛ッ……😣💦」

 まったく男性おとこのクセに情けない。完敗だ。



 結局、これで結婚話しも水の泡になったのだろうか。








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