第1話売られてしまった子供たち

「ぎゃあああああああ」

穴にでも落ちたような感覚だったが、とにもかくにも5歳くらいの体に転生してしまった。


「アニメとかでよくある転生だ!」


と最初は喜んでいたがどうやら貧しい家らしい。ひと目見てわかった。ボロボロの室内が最初に飛び込んできたのだ。

[どうせなら貴族が良かったなー]そう思った。


「まぁいいやとりあえず部屋がいくつあるかみるか、それに声がするしな」と口づさみ声がする方へと行ってみた。


「このままではヤツに皆殺しだ。あの子は奴隷商に売るしかない」


「そんな手はないの?」


「全て尽くしたがダメそうだ」


ん!?

なんて物騒な話をしてるんだ?てかヤツってなんだ、名前ないのか?


「あの子は特異体質でヤツにうとまれる可能性があるし、何よりこの一族の世界の始まりを受け継いでいるからなこれしかない」


だが待て自分がこの人たちの子供というわけではないかも知れない。だがなんだ急に眠気が


すると両親が霧状のスプレーをかけているのがみえた。


「すまない」


そう聞こえた。とても悲しそうだった。

いや転生して早々なんなんだ




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気づくとそこは馬車の檻の中だった。まるで猛獣扱いだ。他にも自分を含めて3人の子供がいた。一人は女の子、一人は魔術師っぽい男の子だ

すると


「あんたら3人の親はもういないぞ」


そんな声が聞こえた。


「オラは自称奴隷商のビラだよろしくな。ちなみに引き取ったのはあんたら含めて5人しかいないそれに子供だ。あとは3人で会話してくれや」


そう言い残した。

いやまて変すぎる、そう思った。奴隷が5人その上子供どういうわけだ意味わからん。


聞いてみることにした


「ビラさん....僕らに何させるんですか」

「あー着いたら話すよ」

いや何処にだよ。突っ込みたくなったが遠慮した。ていうか待遇良すぎない。奴隷なんだよなー。


まぁいいや二人に話しかけてみるか

「ねぇ名前教えてよ」

そう話してみただが


「名前?そんなにたいそうなものつけてもらえてないですよ」

そう女の子が答えた。

そういえばと思い返すと両親は「この子」とか言っていたな

「じゃあ自分で名前つけるか。名前無いと僕が不便だし」

「じゃあ手本を見せてください」

なんか小柄で可愛いなーいやまて関係ない

「じゃあ僕はカナトって呼んで」

まぁゲームやる時に適当に思いついた名前なんだけど...

「へぇ名前つけるの上手いんですね」

「まぁねあはははは....」

「じゃあ私にもつけてよ名前」

嘘だろそんなたいそうなものとか言ってたのに

「本当にいいの?」

「いいですよ」

んーこういう時はパッと思い浮かんだのが意外と良かったりするんだよなー

「じゃあヒカリで」

「ヒカリ.....」

気に食わなかったのかな?

「あのーどうかしました?」

「名前があるっていいですね!」

満面の笑みでこちらをみてきたのでホッとした。たわいのない?話をしていると男の子がついに口を開いた。


「名前がないのは君たちだけだと思うよ。僕は魔術師のレイ。下人の人たちは名前をつけてはならないんだ。」


「本当に魔術師なんだなー」


つい口が滑ってしまった。見たことなかったし。


「まぁ魔術師見習いなんだけどな」とレイが言った。魔術師見習いなんかい


「へぇー何か魔術見せてよ」とヒカリが言った。

するとレイがモゾモゾしている。なんだろうと思っていたら

小声で

「杖がないから使えない...」

「「なんだそれー」」

つい二人で突っ込んでしまった。


そして馬車が止まった

「着いたぞー」

ビラが檻を開けた。

そういえば鎖も何もされてない本当に奴隷商なのか?

「まだ出てくるなよ今からここにきた説明をするからな」

「まず初めにオラは奴隷商ではない旅人だ。そして訳あって特異体質、特殊能力、秘伝、魔術さらに世界の始まりを持った子供を探している」

旅人とはこの世界にあるあらゆる場所を回って救援しているそうだ、だがこの旅人は違う。本来旅はなんの目的もなしに行くものだなのにこいつは旅行している目的をもって行動している。何処へ行っているか知らんが世界を救うためとか言っている。


「じゃあ僕の世界の始まりと特異体質ってなんなんだ?」




















































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黒き旅行 くえもんさ @Mrpoteto

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