Cのアパートにて
その日はCのアパートへ泊まった。C棟に住んでるのは笑えた。
一年あまりの生活。もうここに居るのは長くはないとCが言うので他のメンバーも誘ったが結局都合がついたのは私だけだった。
結局今日も謎は解けないまま。もう私の信じる神アドナイにお祈りするしかなさそうだ。
それにしてもよくもまあAを非難したなと呆れるぐらいCの部屋はミリタリー要素で埋め尽くされていた。
TV画面には迷彩柄の男が写っていた。戦争映画。余裕のない表情でしきりに何やらこちらへ呼びかけている。
近場にある銃に興味がわいた。思わず手ぐりよせようとしたその時
「待て!!」と大声でストップをかけられた。
「いや、そのさ……ほら埃一つついてないだろ? Aにとっての玩具が俺にはコイツらなんだよ。だから触るのはよしてくれ。その代わりサバゲーのルールや基本姿勢なんか夜どうしかけてガンガン教えてやっからよ」
満面の笑みを浮かべている。
その夜、画面にむけ独り言を喋るCを夢で見た。
サバゲーで使うヘルメット。『卍』の刻印がある。
夢の中のCは呟いた。
「試してみたがあの切れ味は最高だぞ」
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