48缶目 inspired by M
彼は女神の種を残した
熟れない果実は飾りの果実
優しい微笑みは横顔ばかり
四季折々の美しさも機微もお前たちだけのものではないと知れ痴れ者が
一等星二等星まで数えたら月光を負って北極の彼方で翳る慈愛が自己愛に姿を変える
魚はいない鱗だけがあるとはどういうことだろう
メドゥーサ一歩手前の不採用の記念碑が天を指す
ひなげしひなげし自生の芥子はその紫を赤に変えて色付くから褪せることを知らないの
反り腰のくびれに美しさを委ねられた女が額縁の中で微笑む
禍々しくも描けたでしょうに
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