第4話 予兆

翌日 ジャパリ・イン・ザ・ミラー


コンはホテル内を探索していると1つのバーを見つけたので入ることにした。


ドアを開けるとそこには別世界が、ほんのりと薄暗い空間に佇むカウンターは、小さな灯りで上品なツヤを見せている。


 カウンター奥の棚には様々な種類の飲み物が入った瓶が並べられ、選ぶのに迷いそうだ。


「いらっしゃいませ…」


マスターらしき人物がコップを拭きながら挨拶する。


「珈琲を1杯頼めるか?」


コンは席に着きつつ、注文する。


すると…


「くくっ…バーに来てコーヒーかー?」


「…?」


少し離れた所にいるハブがニヤニヤしながらコンの隣の席に着く。


「人の自由だ、お前にどうこう言われる筋合いは無い、それに酒は程々が丁度良い」


そう言うとテーブルを1つのグラスが滑って、コンの前で止まる。


ハブは隣でニヤニヤしながらグラスを指差して言う


「ご厚意だぞ?」


マスターとハブがウィンクしていた所を見ると2人はグルらしい。


「…しょうが無い、頂くぞ」


コンはグラスに入った液体をググッと飲み干す


「おっ!良い飲みっぷりだなぁ!コン!」


「やかましい、厚意を受け取っただけだ」


コンは顔が少し赤くなっていた。 


数分後…


想像以上に酔いが回ってきた


(おかしい…最近全然飲んでなかったから酒に弱くなっていたのか…?)


コンはフラフラしながらバーを出ようとする


「御馳走…様…グッ!」


首筋に衝撃が走る


次の瞬間ボウシが見た物は手刀を決め、自身の事を立って細く笑みながら見ているハブだった。


(クソッ、やられた…)


それを最後に完全に意識が消えた

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ジャパリ・インザ・ミラーから5㎞離れた

森林地帯 ジャパリパーク研究施設群


メガネとディランそしてルーカスが廊下を歩きながら話をしている。


「火の鳥計画は全て順調です、しかし

ハンターズの対特定特殊セルリアン部隊の隊長、コンが嗅ぎ回って居たのでハブが奴を捕らると…」


ディランがタブレットを見ながら言う


それを聴いたルーカスは白衣のポケットに手を入れ、端末を取り出す。


「コンは何所まで知ってる?」


「この計画の名前だけ、後はぼんやりしたことしか理解してないかと」


「ふーむ…」


ルーカスは少し考える


すると、一行は1つのドアの前に来る。


ルーカスは胸の研究員専用のカードキーを

ドアの横の端末にかざしてドアを開く。


「コンを消すのは難しい、あくまで奴は

ハンター、バックに組織がついてる…それに

メガネ君」


メガネは少しビクッとする


「な、何ですか?」


「君のハンターズとCARSCの二重スパイには感謝してるよ、」


そう言うと開けたドアは再び閉まり、

施錠された。


「…さて、遂に完成したぞ、」


ルーカスは布のかかった装置の布を取り払う


「これが、人工サンドスターを使う、人類初のサンドスターを使った医療装置…」


「そう、火の鳥計画の集大成だ…」


「凄い…」


ルーカスは手袋をはめながらいう


「さぁ、最後の調整を済ませたらいよいよ本稼働だ、」


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同時刻 地下室


(ここは…?)


コンが目を開けると暗い地下室に寝ていた


「おっ、目を覚ましたか、」


ハブが濡れたタオルを首筋に当ててくれる


「一体何があったんだ…?」


「アンタは首を突っ込みすぎたんだよ、管轄外の事に…な」


コンはため息をつく


「火の鳥…のことか」


「察しが良いな、その通り」


ハブは笑いながら言う


「アレはサンドスター研究所の極秘実験、俺達セルリアン狩りは首を突っ込めない話なんだよ」


「成る程…な」


コンは立ち上がり帽子を被る。


「カチコミする必要がありそうだな」


「お前聴いて無かったのか?管轄外だぞ?」


「管轄外?このパークを守るのが俺達の管轄だ、お前は違うのか?ハブ?」


ハブは少し考えてから頭を掻きながら言う


「ったくしゃあねぇな、やってやるよ!」


「そう言うとこ気に入ってるぜ」


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ハンターズ中央情報センター


コンはカミーラに依頼し、火の鳥計画の一部の情報を開示した。


「"女王事件の後、サンドスターの効果を用いた治療装置の開発案"これだな、発案者はルーカス・ハイドサンドスター研究所所長…やはりか、」


コンはため息をつきながら文章を下へ

スクロースする。


「サンドスターの特性を使い、セルリアンにカガヤキを奪われても意識を取り戻させる装置を開発する…ねぇ…」


「上澄みだけは良いこと書いてあるね」


カミーラが腕を組みながらコンの隣で画面を見る。


「同時に、失われた部位の欠損や死亡した人間の蘇生をも可能とする可能性がある、これは是非うちの部隊にも欲しいな…ん?」


そんなことを言っていると画面が急に消え、情報漏洩防止部隊のロゴと共に警告メッセージが表示される。


「アチャー、バレたかぁー…」


カミーラが頭を掻きながらUSBを抜く。


「なにをしたんだ?」


「文書をダウンロードしてやろうと思ってさ、まぁ、途中まで出来たし満足!満足!」


カミーラはコンの端末にUSBを刺す。


すると、文書の続きが出て来た。


しかし、所々が飛んでいた。


コンはそれを流し読みしていると、とある所に目が止まる。


「……これは…“人工サンドスターを用いた死者の生命活動の再開計画(極秘)“これは、マズいな」


「コン、これはつまり…」 


カミーラは表情を曇らせる


「ああ、奴等、“死“を克服するつもりだ」


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二時間後


「本作戦はサンドスターの悪用を防ぐ作戦だ」


コンは6人のフレンズ特殊部隊と5人のセルリアンハンターズ隊員の前で説明を始める。


「奴等、ルーカス・ハイドが立案した火の鳥計画は地球上のどの生物にも平等に訪れる“死“を克服する、生物の理を外れる行為だ、そんなことを許すわけには行かない」


コンはホワイトボードを回転させ説明する


「今回はフレンズ特殊部隊の母とも呼ばれるアムールトラ隊長が協力して下さる、ハンターズを代表して、協力感謝します」


コンはアムールトラに敬礼をする。


アムールトラも敬礼を返し口を開く。


「1つ、質問を良いでしょうか?」


コンは頷く。


「ターゲットの治療ポッドは破壊してしまうのですか?」


「…そうですね、あんな危険な物はこの世界には残しておけません、破壊します」


コンは再びホワイトボードの前に来て絵を見せる。


「今回の作戦はαチームとβチームに別れる、地上制圧はαチーム、βチームは屋上からの侵入だ、αチームの隊長はアムールトラ隊長、βチームの隊長は俺だ、何か質問は?」


後ろの席に座っていたハブが手を上げる。


「今回の作戦、敵は何所所属なんだ?」


コンは一枚の写真を見せる


「何処かの私兵部隊だ、恐らく、傭兵部隊だろう」


「なぁーるほど、」


「他、何か質問が有る奴は?…無いな、

よし!全員ヘリに乗れっ!出発だ!」


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サンドスター研究所群 


「ルーカス所長!!大変です!ハンターズの奴等が!」


ディランが走って伝えに来る


「何っ!?何故ここが、まあ良いもう、調整はすんだのか?」


ルーカスはそんなことはどうでも良いかの用にしている


「え、ええ…」


「じゃあサッサとでていった方が良い、メガネを連れて…」


「ですが貴方はっ!?」


バァァァァン!


「しつこいな…何度も言ってるだろ?」


ルーカスは天上に銃を1発撃つ


「出てけってさぁ…」


ルーカスは人が変わったようになっていた


「…っ!?」


ディランは近くの研究室に居たメガネに話をして、研究棟から出た。


ルーカスは医療ポッドの前で足元に印を付け、そこに立つ、


すると、ヘリの羽音が喧しいぐらい聞こえてくる。 


ルーカスは微笑し小声で、楽しそうに言う。


「さあ…マジックショーの始まり…始まり…」























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Guns of the Celliot ~Firebird Project~ 帽子の男 @BIIGBOUSHI

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