第8話 思いの嵐
リヴァイアサンの姿へ戻ったレヴィは、人々を救助すべく海の上を
クレアには全てを話したわけではないが、先ほど昔話をしたためか、ソロモンと出会った時のことを思い出した。
――その昔、島周辺の魔力の嵐が少し弱まった頃、何が起きているのか調べるため中心地へと向かった。
島に着くと、釣りをしているスケルトンが、
偉大なる
スケルトンが
非常に恐ろしく、奴はここで
その後、本気で戦ったものの、一方的に倒されてしまったが・・・。
レヴィと戦ったときのソロモンは、有り余る魔力を”魔力の嵐”という形で魔力を
更に釣りと称しながら、五百年以上も
レヴィは、ソロモンが今では気まぐれ一つで世界を壊せるほど、
クレアが来たことにより、その力が動き出そうとしている。
だが、レヴィに名前を付けてくれたのも同じソロモンである。
レヴィが倒されたあとにソロモンが声を掛けてきた。
「俺はソロモンだ。この名を名乗るのは君が初めてたけどね・・・」
異常な力を持つ骨が名乗ってきた。
「それじゃ、
そう言って、倒れた
「・・・」
「君の名前はなんだい?」
「リヴァイアサン。皆そう呼んどるのじゃ」
「それ名前なのかい。名前じゃないだろ。ラオブ族のエルフにラオブだって言ってるようなものだよ。そうか・・・名前はないのか・・・」
よくわからない例えをする、変わった奴と思った。
「では、俺が名前を付ける。俺の友達に名前がないのは
少し思案をしたソロモンが告げる。
「名前はレヴィアタンがいい・・・。君の名前をレヴィアタンにしよう」
「レヴィアタン・・・」
「そう。レヴィアタンだから、愛称は・・・レヴィだな・・・。よろしくな、レヴィ」
初めての言われた名前に初めての愛称・・・
リヴァイアサンはスケルトンに
「レヴィは・・・たまにここへ来ていいかの?」
このスケルトンに興味が
「もちろん遊びに来てくれ・・・。その
ソロモンが問いかける。
レヴィは、ソロモンと出会う以前に、気まぐれで助けた
「友達の握手じゃ。
レヴィとソロモンは手を握り、友となったのである・・・だが、友となって何百年と
レヴィは、少し離れた所に、船の残骸の木にしがみついている人や
昔の思い出を
「そろそろじゃ」
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