第4話 黄金の林檎
クレアは、
初めて目にしたが、海の竜王リヴァイアサンだとすぐに確信できた。
目の前にいる存在が
淡い水色のワンピースを着た
ソロモンがかけた”
そんなクレアをよそに、ソロモンはリヴァイアサンに問いかける。
「なぁ、レヴィ・・・食えるのか?アップルパイ」
ソロモンとレヴィは、かれこれ七百年ほどの付き合いであるのだが、食事を共にしたことは一度もない。
ソロモン自身は
「あたり前じゃ。レヴィをなんじゃと思っておるのじゃ」
レヴィのアイスブルーの瞳が少し不満を訴えている。
「んー、リヴァイアサンだな」
「レヴィは、すんごい
「そうか。
「生きが良くて魔力が高い魚はうまいのじゃ」
レヴィは、
ソロモンはイスを
「まぁ、食べられるのであれば、アップルパイ出すからとにかくそこに座って。あと、クレアが来ているから
ソロモンは、気を利かせてナイフとフォークも出しておいたが、それを無視して、レビィはホールを手づかみしながら
そして、パイを
レヴィのアップルパイが
「クレアとやら、食べぬのか?」
レヴィをずっと見ていたクレアは、あのリヴァイアサンから質問されていることにはたと気付く。
「たっ、食べます。これは私の分なのであげられません」
勇者クレアは、リヴァイアサンの恐怖に打ち勝ち、アップルパイの誘惑に打ち負けた。
フォークという武器を手に持ちアップルパイの攻略を再開する。
レヴィは
「それにしても、ソロモン。これはなんだったのじゃ」
「アップルパイだよ」
「アップルパイはわかっておる。そういうことではないのじゃ」
ソロモンに質問の
「あぁ、黄金の
「ヴァイスハイトじゃと。それをいったいどこで手に入れたのじゃ」
レビィの口調が
ヴァイスハイトを
「うーん。俺の家?かな」
今ソロモンが住んでいる場所は、木や草などが存在しなく果実など
「そこは、どこじゃ」
「ここではないどこかだろうね。まぁ、そのうち機会があれば連れて行くよ」
今これ以上追及しても無駄そうだと、レビィは結論付ける。
レヴィは、美味しそうにアップルパイを
「レヴィはともかくじゃ。人族の子であるクレアがヴァイスハイトを食べてしまった・・・いったいこの
その存在が神に近いリヴァイアサンが食べるのと、人族が食べるのでは全く意味が異ってくる。
「どうするつもりもないよ、美味しければ何でもいいでしょ」
ソロモンは、全く問題はないと言わんばかりであった。
当然、おいそれと誰にでも食べさせて良いものではないとは思っているが、ソロモンの感覚で言えば、全能力が底上げされて長寿になる程度のものだった。
レヴィに”
「それよりも、レヴィはフォークを使って食べないとな。手がべとべとだろ」
そっちの方が問題だと言わんばかりだった。
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