蜘蛛ですが、なにか?/馬場翁
<五歳の祝い>
日本には七五三というイベントがあった。
3歳、5歳、7歳の子供が神社なんかに行って祝うイベントだ。
七五三と言ったら千歳飴。
千歳飴をもらうイベントこそが七五三。
異論は認める。
で、なぜ七五三の話をし始めたのかというと、私が転生したこの世界にも七五三に似たようなイベントがあるらしい。
まあ、似てるのは一定の年齢でイベントやるって点だけで、それ以外の共通点はほとんどないんだけどね。
やるのも0歳と5歳と6歳で、七五三と被ってるのは5歳だけだし。
しかも貴族限定なんだそうだ。
まず0歳、まあ、生まれたばっかの赤ん坊の頃ね。
この時に教会の人に無病息災を祈って祝福をもらう、らしい。
らしいというのは、私はそんな祝福もらってないからね。
なんせ私蜘蛛ですし!
魔物ですし!
教会の人が魔物に祝福くれるわけないですし!
で、5歳の時にまた祝福をもらうんだけど、この時にもらう祝福は0歳の時にもらうものとちょっと意味が変わって、その子の今後の発展を祈る的な感じらしい。
そんで、その翌年にあるのは祝福じゃなくて鑑定の儀とかいう、人生初鑑定にしてお披露目の場、なんだそうだ。
鑑定のスキルってとるの大変だから、鑑定石っていう鑑定の力が込められた魔道具を使って鑑定をするんだそうだ。
その鑑定石も数が少ないから、大々的なイベントにしてついでに子供のお披露目にー、って感じらしい。
へー。へー。
すっごい他人事。
だって私もう人生初の鑑定済ませちゃってるし!
6歳どころか0歳の時にね!
だって鑑定のスキルこそ、私が最初に取得したスキルだしねー。
人生初ならぬ蜘蛛生初の鑑定結果は、〈蜘蛛 名前 なし〉だったよ……。
何の情報もないのと変わりない結果だったよ……。
鑑定の儀なる儀式では高レベルの鑑定が込められた鑑定石を使うそうなので、ちゃんとステータスとかスキルとか表示されるらしいけどね。
でも、それ公表されちゃうって個人情報ダダ漏れやん。
その結果を見て、この子は優秀、この子はちょっと残念、とか評価されちゃうらしいし。
6歳とか日本じゃ小学一年生でしょ?
その時点で個人情報ばら撒かれて、しかも評価されちゃうって、厳しくね?
私だったらそんなさらし上げられるようなことしたくないわ。
よかった、貴族じゃなくて!
よかった、蜘蛛で!
……イヤ、そこはよくないな。
貴族じゃなくていいから人間スタートのほうがよかったな……。
まあ、今の私は人型になれてるから、結果オーライなのかもしれんけど……。
さて、なぜ私が異世界の年齢別イベントの説明をしたのかというと、現在私が5歳だからだ。
ちなみに、私が5歳ということは、他の転生者たちも同じく5歳ということだ。
他の転生者と違って私は蜘蛛の魔物スタートということで、生まれるのが半年早かったらしいので、正確には私が5歳半で、他の転生者たちが5歳なんだけどね。
そこらへんは卵生と胎生の違いかな。
「というわけで5歳だけど、お祝い、する?」
と、魔王に聞かれた。
「祝福って、魔族にも教会があるんですか?」
と、魔王に聞き返したのは鬼くん。
鬼くんは転生者の一人だ。
つまり5歳児だ。
ただし、その姿は額から角が生えている以外は前世のものとあまり変わらない。
見た目だけなら高校生男子なので、とても5歳児には見えない。
まあ、かくいう私も似たり寄ったりなんだけどね。
鬼くんは転生したらゴブリンだったそうで、そこから進化していって今の鬼人という種族になったそうだ。
私もそうだけど、どうやら魔物から人型に進化すると、前世に似た姿になるらしい。
ここらへんは私たちをこの世界に転生させたDの怠慢なのかなんなのか……。
「ないね。というか、そもそも魔族には5歳で祝う習慣そのものがないし」
ないんかーい!
現在私たちがいるのは魔族領。
年齢別イベントをやってるのは人族で、魔族はやってないらしい。
「じゃあ、なんでそんな話を切り出したんですか……」
呆れたようにため息をつくのは吸血っ子。
同じく転生者の一人。
そして、この場にいる中で唯一年齢相応の見た目の5歳児だ!
え? 魔王?
魔王は、ほら? 実年齢は、ね?
いわゆるロリBBA枠だし。
「白ちゃん? なんか今よからぬことを考えてなかったかい?」
ひえっ!
顔には出てなかったはずだぞ!?
なんて勘のいいやつだ……。
魔王にジト目で見つめられるけど、素知らぬ顔でごまかす。
魔王が私を見つめていたのは一瞬のことで、すぐに視線をそらして話を再開した。
ほっ。
「ほら? 誕生日とか今まで祝ってないじゃん? ていうか誕生日がわかんないじゃん? だったらまあ、節目の年くらい祝おうかなって」
なるほどー。
たしかに私たちは自分の誕生日がわからない。
私は日付もわからず迷宮でポンと生まれたし、鬼くんもゴブリン生まれで日付とか気にしてなかっただろうし。
唯一吸血っ子は誕生日わかるだろうけど、知ってるのは吸血っ子の従者のメラのほうで、本人は知らないんじゃないか?
「お祝いねえ……」
「ま、お祝いって言ってもそんな大それたことじゃなくて、身内だけのささやかなパーティーって感じかな。ケーキとか用意してさ」
「ケーキ……」
最初気乗りしてない様子だった吸血っ子が、ケーキという単語にコロッとつられてその気になっている。
かくいう私もケーキがあるなら賛成ですよ、ええ!
おいしいケーキがあるならそれだけでやる価値がある!
「まあ、すでにやる気満々でケーキはここに用意してあるんだけどね!」
そう言って隣の部屋に行く魔王。
「じゃーん!」
すぐに帰ってきて、その手にはホールのケーキが!
私たちが囲むテーブルの上にデン! と置かれるケーキ。
……ケーキ?
「……アリエルさん。これ、なに?」
「ケーキ!」
吸血っ子の質問に満面の笑顔で答える魔王。
でも、これ、ケーキ?
形は確かにホール状のケーキっぽいけど、見た目は茶色い塊なんですけど……。
ケーキというよりかは、パンに近いような……。
「ケーキだよ!」
「いえ、でも……」
「ケーキだよ!」
「でも、これ……」
「ケーキだよ!」
「あ、はい……」
吸血っ子が魔王の圧力に押し負けた……。
まあ、この自称ケーキがこうなってる理由には思い当たることがある。
魔族って今、いろいろと極貧ですゆえ……。
長らく人族と戦争し続けてきたせいで人口減少。
そのせいで働き手も減少して食料だけじゃなくていろいろと生産力がガタ落ち。
そんな状態で来る人族との決戦に備えて、備蓄やらしなきゃならない。
魔王といえど贅沢はできない状況なのだ……。
「まあ、有り合わせのもので作ったから見た目はこんなだけどさ。味の保証はするよ?」
見た目ただのパンの塊だけど、どうやら味の保証はしてくれるらしい。
ていうか、今の言い草からして、これ作ったのもしかしなくても魔王なのか?
「アリエルさんが作ったんですか?」
同じ疑問を持ったのか、鬼くんが魔王に尋ねる。
「そうだよー」
ほほう。
それなら期待が持てそうだ。
魔王はこう見えて料理がうまい。
というか、料理に限らず大抵のことは何でもできる。
伊達に長生きしてない。
だから、見た目がどうあれ魔王が味の保証をするってことは、このケーキ(?)もうまいんだろう。
おそらくきっと。
魔王が糸を使ってケーキを四等分にする。
ホールを四等分とか豪快だな。
だが! それがいい!
誰もが一度は夢見るホールまるまる踊り食いには及ばないけど、その四分の一!
普通なら大体八分の一とかのところを、その倍の四分の一!
食べられる!
ふっふふーう!
四等分のケーキを皿に分けて、渡してくる。
「というわけで、みんなの5歳を祝して、いただきまーす!」
「「「いただきます」」」
そろっていただきますの挨拶をしてケーキをパクリ。
「あ、甘い」
「本当だ」
見た目はあれだけど、ケーキはしっとりとした甘い味がした。
「おいしー!」
「ふふん。だから言ったでしょ? 味の保証はするって」
歓声を上げる吸血っ子に、ドヤ顔で胸を張る魔王。
たしかにこのうまさは胸を張っていいレベルだ。
ケーキと言うにはやや硬い触感だけど、噛めば噛むほど生地にしみ込んだほのかな甘みが口内に広がっていく。
ケーキと言うよりかは、カステラに近いだろうか?
あくまで近いってだけで、日本の一般的な甘味にはない感じだけど。
つまりは未知のうまさである。
見た目はただのパンの塊なのに……。
どんな錬金術を使えば、魔族の寂しい懐事情の食材からこんなうまいものができるんだ……。
不思議だわー。
きっと長生きしてる間に貧乏でも美味しく食べられる調理法とかを知ったに違いない。
おばあちゃんの知恵袋的な。
おばあちゃん扱いしたら怒りそうだから黙ってるけど。
「むっ!? 今なんか邪な思念が!」
あー、あー、あー。
そんな思念は飛んでません。飛んでませんよー。
とまあ、ケーキ(?)に舌鼓を打ち、私たちの5歳を祝う会はこんな感じで和気あいあいでした。
☆
今日は俺と妹のスーの5歳の祝福を受ける日だ。
実は俺はこの日を結構楽しみにしていた。
というのも、俺がこの世界で初めて見た魔法こそ、その祝福なのだ。
俺は前世の記憶を持った転生者というやつだ。
前世の名前は山田俊輔。
今世の名前はシュレインという。
前世の記憶を持っていたおかげで、普通なら物心つく前の赤ん坊のころから自意識があった。
そして、0歳の祝福をこの目で見たのだ。
あの時のことは忘れられない。
神官が何かをした次の瞬間、俺の体をキラキラとした光が包み込み、力が漲ったのだ。
その体験があったからこそ、俺はこの世界が前世とは別の、魔法のある異世界だと気づいたんだから。
そして、魔法という好奇心くすぐられるものがあったからこそ、訳もわからず異世界に転生した直後の、情緒不安定な時期を乗り越えられたんだと思う。
だから祝福は俺の中で特別な意味を持つ魔法だった。
もう一度あの祝福が受けられると思うと、ワクワクしてしまうのは仕方がない。
とは言え、俺の盛り上がりに反して、妹のスーやメイドのアナやクレベアの様子は普段とあまり変わらない。
5歳の祝福は6歳の鑑定の儀と違って大々的に行われるものではなく、教会の神官に会ってサッと祝福をもらうだけらしい。
なので、特別なイベントに変わりはないけれど、取り立てて騒ぐほどのことでもないようだ。
俺とスーも昼食後に短い時間だけとってあり、それ以外は普段と変わらない予定だ。
前世の誕生日みたいにケーキを食べたりプレゼントをもらったりとかはないようだ。
大抵の貴族は教会に足を運んで、そこで祝福をもらうらしいのだが、俺とスーの場合は神官のほうに来てもらう。
なんせ、俺とスーはこれでも王族だからな。
神官のほうから出向くのは王族や一部の高位貴族だけだそうだ。
貴族であろうとも教会のほうに出向かねばならない。
それがこの世界での教会、神言教という宗教の権勢を物語っている。
俺とスーも朝からアナに、くれぐれも神官に失礼のないようにと、口を酸っぱくして言われている。
王族でも失礼がないように気を付けなければならない相手なのだ。
まあ、俺の場合は緊張よりもワクワク感のほうが勝っているので、粗相はしないだろう。
昼食を食べ終えて、そろそろ時間かなという頃。
連絡役のメイドがやってきて、アナと何やら話し込んでいる。
連絡役のメイドは困惑している様子だし、その話を聞いているアナも眉間にしわを寄せている。
……何かよくないことでもあったのだろうか?
「シュレイン様、スーレシア様。参りましょう」
しかし、アナは何事もなかったかのように俺とスーを呼び、部屋の外に連れ出す。
「何かあったんじゃないの?」
俺はたまらずアナに聞いてみた。
「ええ、まあ……」
アナの歯切れが悪い。
「よくないこと?」
「いえ、そういうわけでは……」
不安になってさらに突っ込んで聞いてみたが、どうやら悪いことではないらしい。
「むしろ、いいこと。大変光栄なことです」
光栄?
どういうことだろうと疑問符を頭の中で浮かべる。
「シュレイン様とスーレシア様の祝福をしに、教皇猊下がお見えだそうです」
俺の疑問の答えがアナの口から語られる。
しかし、答えを聞いても俺はその意味を一瞬理解できなかった。
……教皇猊下?
教皇猊下ぁ!?
「うえぇっ!?」
思わず声が出てしまった。
「シュレイン様」
そんな俺を咎めるアナ。
慌てて口をつぐむ。
でも、声ぐらい出ちゃうだろ!
だって教皇猊下だぞ?
教皇とは、教会、神言教のトップだ。
神言教は、一神官ですら王族でも失礼を働けない相手。
教皇とはその神官のトップ。
はっきり言ってその格は一国の王よりもよっぽど上だ。
王族とは言え、四男の俺と次女のスーの祝福にわざわざ訪れるような方ではない。
そりゃ、アナたちメイドが困惑するのも頷ける。
というか、当日になって困惑しているということは、事前の連絡はなかったということだろう。
教皇ともあろう方が、事前連絡なしにほいほい訪れていいんだろうか……。
「いいのかなぁ……」
「教皇猊下本人が是非とおっしゃっているそうですので、よろしいのではないかと」
なんだって教皇なんて超がつくVIPが俺なんかの祝福のために……。
って、そんなの考えるまでもなく理由は明白だよな。
ユリウス兄様だ。
ユリウス兄様は俺と同母の実の兄弟だ。
そして、そのユリウス兄様こそが、今代の勇者。
ユリウス兄様は勇者として幼いながらに活躍している。
神言教はそんな勇者を全面的にバックアップしている。
その縁で、ユリウス兄様の弟の俺の祝福に教皇が自らやってきてくれたのだろう。
それ以外の理由は思い当たらない。
「兄様。教皇猊下って?」
一人納得してうんうん頷いていた俺の横から、スーが聞いてきた。
「教会の偉い人だよ」
「偉い人?」
「そう。すっごく偉い人」
「兄様より?」
スーの質問に苦笑してしまう。
五歳にしてははきはきと舌っ足らずにもならずに喋り、聡明そうに見えるスーだけれど、そこはやっぱり5歳児。
俺みたいな前世の記憶でかさ増しされているわけでもない、正真正銘の5歳児であるからして、まだまだ知らないことが多い。
そして、スーはずっと一緒にいる俺のことを世界で一番すごいと思い込んでいる節がある。
小さい頃は父親が世界で一番強い男だと思い込むようなものだと思う。
俺なんて四男ていう、王族でも超絶微妙な位置の、すごいとは言い難い人間なんだけどな……。
「俺よりもずっとずっと偉い人だよ」
「えー」
俺の答えが気に食わないのか、不満げに頬を膨らませるスー。
スーは俺にいつでも一番でいてほしいらしい。
苦笑しながら頭を撫でてやると、それで満足したのか膨らんだ頬が元に戻る。
そんなことをしている間に、王城にある礼拝室にたどり着いた。
うおっ!
礼拝室に入るなり、俺は心の中で声を出した。
さすがにアナに注意されたさっきの今で外に声を出すことはしなかったけれど、動揺は顔に出てしまったかもしれない。
礼拝室にはすでに一目で教皇とわかる豪奢な衣装を纏った老人が待っていた。
それは覚悟していたことなのでまだいいのだが、その老人の横に見たことのある人が立っていたのだ。
父上までおるやんけ……。
その人物こそ、俺たちの父親にしてこのアナレイト王国の国王だ。
正直、あまり顔を合わせる機会のないこの人を父親だと思えないのだが……。
どちらかというと国王という認識が強く、俺にとっては雲の上の人という感じだ。
その雲の上の人が、教皇というこれまた雲の上の人と一緒にいる。
なんだか迷い込んではいけない場所に来てしまったかのような、場違い感がすさまじい。
「教皇猊下。紹介いたしましょう。我が息子、シュレインと、我が娘、スーレシアです」
しかし、気後れする俺をよそに、父上は俺とスーのことを教皇に紹介している。
こうなったらもう腹をくくってしまうしかない。
たしかこのアナレイト王国では身分が下のものから自己紹介するのがマナーなはず。
「紹介にあずかりました、シュレイン・ザガン・アナレイトです」
「ほう。利発なお子さんですね」
自己紹介をすると、教皇は孫を見守るお爺さんのように、優し気な笑みを浮かべた。
父上も満足そうに頷いているので、どうやらこの対応は正解だったようだ。
ホッとして促すようにスーの背に手を添える。
「スーです」
スーは憮然としたまま短く言い切る。
頭を抱えたくなった。
スーというのは愛称で、こういう時はちゃんと正式名称であるスーレシアって名乗らないと駄目だろ!
父上も眉間に皺を寄せている!
やばい!
空気が凍り付くというのはこういうことかと、半ば現実逃避気味に考える。
「ほっほっほ。ちゃんと挨拶ができて偉いですね」
しかし、凍り付いた空気を柔らかな笑い声が溶かす。
教皇が優しげな笑顔でスーのことを見つめていた。
どうやら子供のすることと受け流してくださるようだ。
さすが大組織のトップだけあって、度量がすごい。
「私はダスティン六十一世です。前途あるお二人に祝福を」
教皇が名乗り、かざされたその手からいつか見たのよりもまばゆい光がキラキラと俺とスーに降り注ぐ。
まるでこの教皇の優しさに包まれるかのように、体の内側からポカポカとしてくる。
「健やかたれ」
教皇が俺とスーの頭を優しくなでる。
「……さて。本当はもう少しこの子たちと交流を重ねたいところですが、もう行かねばなりません」
心底名残惜しそうに俺とスーの頭から手を離す教皇。
「本日はわざわざお越しくださり、ありがとうございました」
「いえいえ。こちらこそ急な訪問、申し訳ありませんでした」
父上と教皇が互いに頭を下げあう。
なんだかその光景が日本のサラリーマン同士が頭を下げあう様に見えてしまい、少し吹き出しそうになってしまった。
こうして俺とスーの5歳の祝福は、0歳の時以上に忘れられないものになった。
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