第3話

 加害者少年は、被害者少年の正体を知り、思わず喚いた。

「古谷って、あの仏教寺だろっ? 何でそんなに金持ってねえんだよっ」

「裕福なのはお寺であって、家の方ではありません。家族四人で生活する以外のお布施は、全てお寺の修繕と墓地の補修に使われております」

 家は一戸建てだが、そこまで広くない。

 そういう志門に、少年Aは更に喚く。

「テレカ一枚だけで、よく街をうろつこうと思ったなっ」

「訪問先に伺う前に、電話でお断りを入れようと思いまして、それだけは忘れずに持ちました」

「……つまり志門先輩、財布忘れたんですね?」

 健一の突っ込みに、志門は振り返って笑った。

「はい。使わないから、取りに戻りませんでしたが」

 後輩二人は溜息を吐き、伸が尋ねた。

「どうして、逃げたんですか?」

「こちらの御蔵さんのお宅の、お兄さんも一緒にお住まいの方も、男性を毛嫌いしておられるのです。ですから、大勢で押しかけては、ご迷惑ではと……若に、火急の用をお伝えするだけなのに」

 岩切夫人と松本夫人の話を聞いたのは、その都市で仕事をする若者の話を小耳にはさんだ古谷氏が、大変そうだと眉を寄せたのを見て、どんなところなのかと興味を持ったせいで、あの時点ではここを訪れるつもりはなかった。

 静に知られたくなかったのは、行ってみたいのならば、一緒に行きましょうと、胸を張られるだろうと考えたからだ。

 だが、今朝になって、気になる話を耳にしてしまったのだ。

「それが、火急の用なの?」

 話を聞いた舞が緊張し、立ち上がった。

「もしかして、こんなちんけなカツアゲ未遂の聴取を受けてる場合じゃ、なかった?」

「ちんけって、お袋」

「あの人に御用なら……」

 真顔の女に呆れている葉は、首を傾げて呟いた密の声に振り返った。

 緑の隣に座っている少女は、首を傾げたまま志門を見る。

「家にはいない。もっと大きな家で、準備してる。思った以上に、大掛かりな事になるみたい」

「もっと大きな家、でございますか。それは何処なのでしょうか?」

 真顔になった少年に、密はあっさりと答えた。

上野うえのさんのご自宅」

 服を洗濯している最中の不良少年と、夕食の準備をすると言う葉を家に残し、子供たちは外へと出た。

 大人二人はそれを見送って、葉太の経営する喫茶店の方へと戻る。

 高野舞と水谷葉太は、元夫婦だ。

 幼馴染と言ってもいい位、永い付き合いだったのだが、葉太がとある事情で裏の仕事を持ち、警察官として活躍始めた舞と夫婦では、不都合な事が多くなってきたため、息子が物心つく頃に籍を抜いた。

 籍も住居も別になったが、険悪になって別れた夫婦ではない為、今でも交流が続いている。

 いつ復縁するのか、実の息子と今は亡き弟夫婦の子供たち二人の間では、秘かに賭け対象になっているのだが、葉太の経営する喫茶店の名前を見れば、そう遠い未来でもないかも知れない。

 復縁の壁になっているのは、葉太の裏の仕事、だった。

 遡る事十数年前、葉太はある騒動に巻き込まれ、命の危険にまで及ぶ大きな怪我をした。

 医者にも覚悟をと言われるほどの、怪我をした憧れの先輩を前に、舞はどうすることも出来なかったのだが、その時、偶々近くにいた男が、気まぐれを起こしたのだ。

 いや、気まぐれは本当だが、偶々かは怪しいと、舞も葉太も今では思っている。

二人は店の方で、客を待っていた。

予約制ではないが、舞の従兄に当たる男が、改めて人を紹介すると伝えて来たのだ。

「改めて、か。お前は、その人と会った事があるのか?」

 接客の用意をしながら、店のドアに準備中の札をかける舞に声をかける。

「残念ながら、今日が初対面。話には聞いているんだけど、実際に会った事がないから、どうお相手すればいいか……」

「そうか。オレは、旦那を迎えに行くとき、会った事がある」

 葉太は言って女を見た。

「……高野の、言った通りの人だった」

「そう。じゃあ、普段通りにしておけば、いい?」

 落ち着きなく動き回っていた舞が、ようやく頷いてカウンター席についた。

 約束の時間はまだ先だが、元女房を落ち着かせるために、コーヒーの準備をする。

 手を動かしながら、前に座っている女に気楽に問いかけた。

「最近仕事は、どんな感じなんだ?」

「どんなって、変らないわよ。余程大きな事件の予兆がない限り、うちの署は民間人の相談を、真面目に受け取らない所なのよ。大きな事件があった後なのに、全然変わらない」

 大きな事件がある前の、どんな予兆も見逃す。

 ある意味凄い警察署だ。

「警察官も、減っているんだろう? ある程度は仕方ないな、それは」

「人が減るのは、ね。勘の鋭い警察官が減らなければ、多少減っても何とかなる物じゃないの?」

 確かに直感で、相談事の重要性の有無が分かる者が増えれば、余計な手間はいらず、迅速な働きは出来る。

 だが、警察官になる者をそう鍛えるのも労力がいるし、元々勘の鋭い者も……。

「そんな目端が利く人間が、命をすり減らしそうな職に就こうなんて、考えないだろうな」

 どうせなら、金儲けできる仕事に就くだろう。

 葉太の言葉に、舞は大きな溜息を吐いた。

「金儲けできても、命の保証がない仕事では、意味がないじゃないの。その辺りの話は、どうなっているの?」

「どうもなってない。……今夜からまた、暫くそちらの仕事にかかりきりになるから、店は休業する」

「え」

 思わず顔を上げた女に、葉太は真顔で言った。

「今回は少し、難しい仕事なんだ。ガキどももお前の家に預けたい」

「難しいって……」

 命の恩人となった男の尻拭いを中心に、葉太は無茶な仕事を引き受けていたが、一度もそんな不安を口にした事はなかった。

珍しくそんな事を言われた舞は、戸惑った。

「あの人が、そんな仕事を押し付けた事、あった?」

 そう問われ、葉太は少し考えて笑った。

「ああ、そう取ってしまうか。そうじゃない。確かにいつもの尻拭いに近いものだが、今回は違う。オレも、進んで引き受けた。だが、その進行状態によっては、ガキどもやお前にも害が及ぶかも知れない。だから、念のために、頼みたいんだ」

 頼みながらも、事情は一切口にしない。

 仕事柄、話せないのは仕方ないから、女は不安を胸に宿しながらも、承知するしかなかった。

 従兄の信之のぶゆきが来るのだから、それまでに緑も戻って来てくればいいがと思いながら、店の中で二人はそれぞれの近況を報告し合う。

 約束の時間の五分前に、準備中の札のかかったドアが、外側から開かれた。

「いらっしゃい」

 一応、接客側の声掛けをして、元女房の従兄に笑いかけると、高野信之は笑いながら応じて、後ろを振り返った。

「待っててくれたようだ。水谷は、知ってるよな?」

「ああ。今日は、その前の奥さんも、紹介してくれると聞いて来た……」

 言いながら招き入れられた男は、信之より頭一つ分背の高い男だ。

 椅子から立って出迎えた舞が、緊張の面持ちでその客を見、それを見返した男は、普段の穏やかな笑顔をひきつらせ、言葉を途切れさせた。

「……」

「オレの、親父の兄弟の娘で、舞、だ」

 信之は言いながら、男の右手側で身を引き、男の手が届かない位置へと逃げる。

 男がゆっくりと振り返った先で、その友人の孫は舞に紹介した。

「カスミの旦那の、子供の一人で、シユウ・カエンだ。最近ようやく、若の元に戻って来た薄情者だ」

「は、初めまして、舞と申します」

「あ、ああ。エン、です。あの、つかぬ事を伺うが……」

 穏やかに女に応じた男は、おもむろに右手を伸ばした。

 最大限に身を引いていた信之が、危うくその手に捕まりかけて逃れるのを横目に、舌打ちしてから尋ねる。

「本当に、信之の従妹かな?」

「……戸籍上では」

 一目で疑われるほど、似ていないようだ。

 舞は苦笑して答え、従兄の男を見る。

 信之は、エンの手から逃れた先で、文句を並べた。

「お前な、説明一切聞かずに、攻撃に転じるのはやめろ」

「紹介で説明がないんだ。する気がないものと判断しても、仕方ないだろう?」

「そうじゃないっ。形式上の紹介が先の方が、困惑も少ないと思っての事だっ」

 力説する男を疑わしげに見てから、エンは穏やかに尋ねる。

「どういう事情で、こんな事になっているのか、説明してくれると言うのか? いや、その前に……」

 男は言葉を切って、舞の元旦那を見た。

「あなたは、事情を知っていて、その人と一緒になったんですか?」

「はい」

 即答され、エンは溜息を吐いた。

「オレは、全く聞かされていなかったが……信之や、あなたが知っていると言う事は、他の連中にも、周知の事実だった、のか?」

「入籍する時に、姐御は祝ってくれた。その時に、舞とも会わせた」

 それまでは、直接会う事はなかったと信之は答えた。

「若はご存じだが、その側近にはまだ数人、直接顔合わせしていない方がいる」

「……だろうな。メルとはよく会っていたが、こんな事実、隠して置けるほど腹黒い人じゃない」

 カスミの子供が、こんな近くで所帯を持っているなどと知っていれば、メルは動揺して、エンの前で挙動不審になっていてもおかしくない。

「……ちなみに、母上の方も、いまだ健在だ」

「ああ、分かる。ミヤも、流石に驚いたんじゃないか?」

 何で、よりによって、この組み合わせで子を儲けたのか。

 エンの当然の疑問に、信之はその当時の事を話した父親の苦い顔を思い出しながら、答えた。

「お前と姐御が、どうもくっつきそうにないから、発破をかけようと、姐御の母君と手を組んだそうだ」

「……」

「うちの祖父とは、あの寿と言う人、姉弟の様に育ったんだってな。だから、親父とも姉弟みたいなものなんだから、この子一人だけでも養ってと、押し付けられたそうだ」

 成人してからその話を聞いた舞は、思わずこちらを見るエンに苦笑して見せた。

「父も父ですけど、母も大概ですよね」

 苦い顔をした養父だが、物心つく前だった少女に不信感を満たせる事なく育ててくれ、成人した年にきちんと話してくれたから、既に割り切っている。

 同情されるのも居心地悪いと思ったのだが、男は別な疑問を持ったらしい。

「……一人だけって、あなたには、兄弟がいたのか?」

「ええ」

 頷いて葉太と顔を見合わせた。

「旦那の話では、三人兄弟だったそうです。一人は迫田と言う姓の家に貰われて行って、偶然、オレの弟と縁を結びました」

 その弟夫婦は、もうこの世にはいない。

「……数年前に、相次いで事件に巻き込まれまして、殉職しました」

 ほぼ同時期の夫婦の死に、葉太は疑いを持っているが、その事件は警察署内でもみ消されてしまっていた。

「二人は残念だったが、その子供たちは元気に育っている」

 信之が引き継いだ言葉で、エンは更に目を見開いた。

「孫も、いるのか」

「ええ。三人、うちで元気に育ってます」

 いささか元気過ぎるが、まあ、病弱よりは安心である。

 そう言い切る葉太に、エンはついに唸り声を上げた。

 そんな男を珍しそうに見下ろし、信之は続けた。

「姐御の所と違って、三人共人形を取っていたが、今の所全員が普通に年を重ねて、舞もこの通り、小母さんだ」

「そ、そうか。もう一人の兄弟は?」

「……男の子で、矢張り所帯は持ったと聞いています」

 葉太が答え、ようやく二人に席を勧めた。

「コーヒーを淹れましたので、どうぞ。何か召し上がりますか?」

「いや、もう閉店しているんだろう? また今度客として伺う」

「じゃあ、一服だけ、奢らせてください」

 そう言ってカップにコーヒーを注ぐと、エンは頷いてカウンター席に近づいた。

 信之も、そのまま一緒に歩いて来る。

 カウンター席で腰を落ち着け、コーヒーに口を付けた男が、少しだけ驚いた顔になった。

「旨いだろ。この人は、高校卒業後すぐに、お前の親父さんの下についたが、その仕事の合間に調理免許を取得して、コーヒーは独学で研究しながら、店を出した。きょうさんの鼻をくすぐらせて、常連にしてしまったほどだ」

「そのせいで、旦那と鏡さんの修羅場を、何度が拝む羽目になりましたが、何とか店も潰れずにここまで来ています」

「後は、この店一本で、やって行けるようになればいいんですけど」

「子供三人養っていては、厳しいんですよね」

 三人の男女が、立て続けに言い、同時に溜息を吐いた。

「私や水谷家のお義父さんも、手を貸してはいるんですけど、中々大変で」

「お子さんたちは、幾つなんだ?」

「全員、高校三年生です。もう進路を決める時期は、過ぎてるんですが……」

 甥っ子の草は、警察官になると決めている。

「葉は、この店を継ぐと言ってくれていまして、それなら、それ関係の学校に進学して、少しでもいい条件の店にして欲しいと、そう思うんです」

 どちらも、初期費用が半端なくかかる。

「奨学金を貰うと言う手もあるけど、あれも借金ですからね。どうせなら、親として払ってやりたい」

 だから、カスミが時々持って来る仕事の報酬が、思いのほか助かる金づるだった。

「ほら、この間の旦那の保護。あれでも、三人分の授業料分が、まかなえるんです」

 エンが初めて葉太と会った時、子供に化けたカスミを引き取りに行くところだった。

 警察に適当な関係性と、もろもろな説明を話すだけで、その位の報酬を貰える。

「……」

「まあ、当然の疑問の、どこからそんな金を持ち出してるんだ、って所は、聞かないようにしているんですが」

「いや、大体分かる。あれでも、働くときは働く人だった。どの時代の金でも、換金しようと思えばできるからな。それを費用に充てているんだろう。疚しい話じゃない」

 多分。

 そう付け加えるエンに頷き、葉太は顔を曇らせた。

「問題は、弟の娘の緑です。あいつはまだ、将来の事を漠然としか考えていないようで」

「まだ十代なんだから、それが普通だろう」

 信之も同じくらいの息子を二人持っているから軽く返すが、マスターは苦い顔で首を振った。

「兄弟の二人が、早々に将来を決めてしまったもので、逆に焦ってしまっているようだ」

 最近では、お嫁さんでもいいか、などと目を据わらせて呟いている。

「……家事一切をこなすのは出来るが、子育ては無理そうで……」

「そうなのか?」

 高野家の二人と水谷家の男が同時に唸るのを見て、エンは穏やかに返して首を傾げる。

「まあ、人間の子供は十五年、世話がかかるから、大変ではあるが」

「昔と一緒にするな。今は、二十年は、子供として扱わなければならない」

「そんな年月を、専業主婦であれ、共働きであれ、子育てしながらやって行けるのか。不安な子なんです」

 育て方を間違った。

 葉太はそう嘆く。

「まあ、オレから言わせると、姐御がもう少し、若かったらこうなんじゃないかと、そう思うんだが」

 笑いながら付け足す信之に、エンは目を丸くした。

「あの人に似て、美人なのか?」

「あの人とも、若とも違う類だが、まあ美人かな。小柄な子だが……行動力が、半端ない」

 あの二人の間の娘が、そんなおてんばになるとはと、みやびも呆れつつ楽しそうだった。

「まあ、三人同時に育てるとなると、どこかに無理が来てしまうのは仕方ない。聞く限りでは、非行に走っているようでもないし、そこまで心配する事でもないだろうに」

 慰めてくれる男に笑いながら頷き、時計を見た。

「そろそろ、副業の準備がありますので、オレはこれで。……先に出るが、後は頼む」

「ええ。無理、しないでね」

 舞の言葉に笑いで答え、自宅の方へと引っ込む。

 それを見送り、信之が目を細めた。

「……難しい仕事、なのか?」

「いつもと同じようなものだけど、あの人の尻拭いではないみたい」

 歯切れが悪い答え方をされ、女の方も歯切れが悪い説明をするしかない。

「何だか、私や子供たちが巻き込まれる心配も、あるみたい」

「何?」

 男は目を険しくして立ち上がり、無言で葉太の後を追って自宅の方へと引っ込んだ。

「……そう言う事も、まれにあるのか?」

「いいえ。子供をこちらで預かるように言われるのも、これが初めてで……正直、有難いです。深く訊ける兄さんが、今日来てくれることになってて」

 女に話せない事でも、男にならもう少し詳しく話すかもしれない。

 男女の差別の意ではなく、葉太は家族を巻き込まないために、口を閉ざしてしまうのだ。

 信之が口止めされてしまっても、それは仕方ない。

 少しでも、胸の内を明かせる者がいてくれるのならと、舞は我慢するつもりで従兄が戻るのを待っていたが、信之は葉太を引きずって戻って来た。

「……エン、ちょっと、こいつの話を聞け」

「オレが? 聞いていい物なのか?」

 目も険しいが、顔も強張った男の言葉に、エンが目を丸くすると、葉太が困ったように言った。

「別に、大した話じゃないんですよ。護衛の話が来ただけで」

「護衛? 護衛なのに、子供たちまで避難させるの?」

「避難とは言ってないだろう。長くかかるかもしれないから、預かってくれと、そう言っただろう?」

 困った顔の男を睨み、信之は静かに言う。

「この辺りで、護衛を雇うとなれば、相当羽振りがいい所のはずだ。しかも、今なら条件が揃えばそこは、破格な値で雇ってもらえる。色々と疑いが増してきている場所、だからな」

 心当たりがある者は、指名されても断る。

 だからこそ、更に破格な値が提示される。

「……こいつがこれから向かう先は、増谷ますたに大吾だいごの家だ」

 舞が立ち上がった。

 その顔は強張り、青褪めている。

「……その増谷大吾、というのは、何者だ?」

 緊迫してしまった空気を、穏やかな声が壊した。

 今日は、早く戻る心算なのだが、これは捨て置けない話になりそうで、エンは内心溜息を吐く。

 早い帰宅どころか、一泊する事態になり、更に仰天する事案になるなど、その時は考えもしなかった。

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