瞬き
渇いたリンスと揚げ足を取られた黒髪。あっちの彼女は笑いに震えてる。そこの彼女は羞恥に震えてる。あーぁ、大惨事だ。
人間ってのはかくもくだらない。かわい子ちゃんがシャワーを浴びてるのをちらっと見かけたら、3分後にはこんな風に喧嘩が始まった。何が何だか、人間語は分からないからさっぱりだが。
しかしまぁ、こんな愛らしい子の裸体をこう見つめてもお咎めひとつないから、この体は中々嫌いじゃない。水は怖いが今は流れちゃいないし。
全く難儀なものだ。こっちの笑ってる彼女はそこの裸の彼女の何なんだろうか。姉?友人?はたまた恋敵?いやはや、気にはなっても分かりはしない。人間は難しい。
うん。まぁいいや。存分に堪能したし、そろそろお暇しようか。ふらふらと入ってきたあの穴に向かっ
「っしゃ、やっと殺した」
「うぅ〜〜ありがとう〜〜」
「ええって事よ。しっかしなんでそんなに騒ぐかねぇ」
「だって虫やもん!!!むり!!!!」
「蚊一匹やんけ!自分でやりよ!」
「むり!!!!!!」
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