川と言う名の結果

　どうして人は最後にどういう結果になったかだけに重きを置くのだろうか。

　その途中経過の中にも結果はあるし、その結果の連なりが最終的な結果になっているだけだと言うのに。

　最後に悪い終わり方をしたとて、今までに味わった幸福や希望は嘘にはならない。

　逆に、最後に報われたとて、今までに味わった苦悩や苦痛が帳消しになるわけでもない。

　それだのに人はまるで経過に起きる結果の諸々は、別段人生には必要のないもののように、考えてはいやしまいか？

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