2020/9/27に発生したアルメニア・アゼルバイジャン間の戦争についての現状況及び考察

作者 扶桑のイーグル

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★★★ Excellent!!!

日本のメディアが報道しない世界情勢について、ここまで詳細にレポートを書き続けた作者の熱量にただただ感服する。中東での紛争は、歴史的にその背後に存在する大国間のパワーバランスを秤量するという意味合いもあるが、だがそれで多くの人命が失われたり人々の生活の場である都市が破壊されたり、戦争というのはそう簡単に拭い去れない不可逆的な傷跡を残すものである。現在、このような状況はまったく対岸の火事ではなく、例えば香港や台湾はより我々に身近な話題であるし、インド中国国境の紛争も絶え間ない。今後いかに我々が世界の情報を取捨選択し判断の礎とすべきなのか、本作において、作者は大きなサジェスチョンを我々にもたらしたと考える。
長期にわたる連載で、精神的負担も多大であったとの作者の言葉もあり、一読者ではあるが本作品への心からの賞賛が少しでも作者への慰労となる事を願ってやまない。
すばらしいレポートを、ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

アゼルバイジャンとアルメニア。

多くの人は、この二つの国がどこにあるかさえ知らないと思います。恥ずかしながら、わたしもそうでした。

わたしたちはさも当然のごとく平和を享受していますが、これを読めばそれがいかに尊いことであり、恵まれていることなのかが分かります。いえ、分からなければなりません。

政治家でも軍人でもないただの民衆に、平和のためにできる数少ないことは、知ることだと思います。わたしたちがこうして呑気にカクヨムを見ている間に、命懸けで戦っている人々がたくさんいるのです。それが良いことかどうかは分かりません。しかしその事実を抜きにして理想論でしかない武力なき平和を語ることの、何と愚かで、何と罪深いことか。

SNSが発達した現在、わたしたちは個人で簡単に大量の情報を得られるようになりました。興味のない情報はミュートし、そしてプログラムにより表示すらされなくなっていきます。──それでいいのでしょうか?

あなたが考えることを放棄するならば、すなわちあなたはただの葦になるということです。軍事に疎いあなたも、せめて最後の「総評」だけでも読んでください。一人ひとりの努力こそが、未来の平和を築くのですから。