第5話
俺は服を風呂の前で着替えた。
着替え終えるとねるのいる部屋に向かった。
部屋に入るとねるは俺の教科書をじっと眺めていた。
「ねる勉強好きなのか、そんなに教科書ジーと見て」
するとねるは俺の方を悲しい笑みをしながら見た。
「入院してた時にやることないから勉強ばっかしてたたんだー」
「てことは結構進んでたりするのか?」
「うんまあね、高校の内容は終わったかな」
するとねるは急に椅子から何かを思い出したように立ち上がり、ふわふわ浮かんで俺の元に正座した。
「私勉強会生きてたとかしたことがなくてして見たいんだ。」
病院に友達いなかったのか?
ねるほどの可愛さならいそうだが、可愛すぎて近寄り難かったのか。まあ、それは置いといてねるはなんの教科が得意なんだろうか、俺数学苦手だから数学教えてもらいたいんだが
「ねるって数学できるか?」
フフンとどや顔をしてねるは自信満々に手を腰において仁王立ちをした。
「得意だよ、じゃー数学教えるね」
「来週のテストで捨て教科にしようとしてたから助かるわ」
俺はほっとしたような表情をして言った。
そう言うとねるは優しく微笑んで、机に移動して教科書とノートとシャーペンを二本持ってくる。
俺はテーブルを押し入れから出して、部屋の中央に広げた。
するとねるは教科書などをそこに置き、ふわっとした感じで座った。
俺もねると対面になるように座った。
「じゃー始めようか、とりあえず最初解いてみて」
ねるは19ページを開いて言った。
俺はわかったと言ってノートに数式を書き始める。
やべー最初からわかんねーわと思いながら助けを求めようとなるをみると、ジャーペンを鼻と口の間に挟んでバランスを取って遊んでいた。
ねる、そういうの好きなのか?
病院でもそうやって勉強中時々遊んでいたのだろうか、なんか萌えるな。
二次元以外で初めて萌えたんだか
「ねる早速ここがわからないんだが」
するとねるは口の上に乗せていたシャーペンをゆっくり浮かせて、手に持ってきた。
「あーこれねーここはね与式のxに1.2.3をそれぞれ代入すれば簡単な形の式ができるよー」
てことは2b=6、−c=6、2a=6だなそんで与式左辺に出した答えを代入して....
一致するな。まさかこんなに簡単にできるとはなるの教え方的確でわかりやすいな。
「ねるこれであってるか?」
ねるはふわふわと浮きながら俺の机の中から赤ペンを取り出しそれを持ってきて、俺の解いた問題を赤ペンで丸をつけ始める。
「....合ってるよ、じゃ次の問題を解いてみようか」
俺は次の問題を寝るのヒントをもらいながら解いていった。
だがその中でもわからない問題にはやはり出てくるもので、俺はその問題がわからないとねるに言った。
「これは条件式a+b+c=0からc=-(a+b)を等式に代入して(左辺)=b{-(a+b)}{b-(a+b}-(a+b)a{-(a+b)+a}+ab(a+b)=3ab(a+b)で(右辺)=-3ab{-(a+b)}=3ab(a+b)でよってbc(b+c)+ca(c+a)+ab(a+b)=-3abcだよ」
『なるほどcをまず減らしていくんだな
ねるすごい中の問題をさらさらと見た瞬間にさらさらとノートに書くんだからな。
ブランクを全然感じさせない』
「この辺で今日は終わりにしようか、私久しぶりでちょっと疲れたし」
ねるは疲労を顔に浮かべながら言った。
「わかった俺も疲れたしこの辺で終わりにしよう」
俺はノートを閉じてんーと背伸びをした後、教科書とノートとシャーペンを手に取って、机に置きにいった。
机の上に置いて、ねるをみると浮きながら寝ていた。
俺はそんなに疲れたかと思ったが、久しぶり勉強したなら疲れるかと思い、俺は優しい瞳でねるを見た。
『はぁーそれにしても疲れたな、ねるがいたからいいけどやっぱ数学って暗号だわ。
とりあえず数学のテスト対策はこれでばっちしだな。』
とりあえず俺も風呂に入ってねるかと思い風呂場に向かった。
するとさくらさんと廊下で会い、お風呂もう沸いてるのでゆっくり入ってくださいねね言われたので俺はありがとうございますと言った。
風呂場に着くと湯船が俺を待っているかのようにぬくぬくと湯気を立てている。
俺はすぐに服を洗濯機のカゴにぶち込んで、お風呂に入った。
俺はまず体を洗ってその後に風呂に入ることににしようと思い体を素早く洗う。
そしてまちかねた湯船でアーとおじさんみたいな声を出して入った。
ふとねるの顔が浮かび今日は色々あったなと振り返った。
『陰陽師としてやっていくのに絶望して自殺しようか迷っていたらねるに止められて、出会い系サイトが成仏の助けをするためのマッチングサイトでねるのことを成仏させることになった。だけど無事に成仏させられるだろうか、俺一回失敗してるんだよな。それで一回死にかけたし』
俺はあの頃を思いだし不安になったがねるは逆恨みするタイプじゃないなと思い、やれることはやって成仏させるかと思った。
それにしても湯船の中はやっぱ疲労を回復させるな。沸かせてくれたさくらさんに感謝だな。
俺はしばらく湯船に浸かり、父さんの俺ももう入るから出てくれと言う声で俺は風呂場から出る。俺はタオルで体を拭いて、パンツだけを履き部屋に入った。ねるはまだ気持ちよさそうに寝ていた。
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