第34話

俺達は学校に着くと、それぞれのクラスに行くために別れた。


俺はクラスに入り、何だか眠くなってきたので寝ようと突っ伏して目を瞑った。


「こうくん起きて」


もう少しで寝れそうだというときに可愛らしいアニメ声で起こされた。


「何だよねる俺は寝ようと思っていたんだが」

俺は少し期限が悪くなり、少し怒気のこもった声で答えてしまった。


『おいせっかくねるが起こしてくれたのになんていう声で答えてるんだ』


謎の声がクラスメイトのようなことを言っている。


仕方ないだろ朝早くて眠かったんだから。

ん?でも待てよねるは俺が寝そうになっても無理には起こさない。何かしらの理由があるってことか。


「ごめんね、こうくん起こしちゃって、でも小テストがあるの忘れてると思っておこしたんだ」


俺勉強してないんだが、いまからでも勉強しないと何回も単語を放課後に書かせられるんだよな。60点撮ればいいはずたからいまからやまはって集中して覚えるか。


「ありがとうな起こしてくれて、あとどの辺がでるか教えて欲しいんだが」


するとねるはいいやと言ったあと顔を近づけて人差し指を自分の口までに持ってきて 


「その代わり私と今日のお昼は食べること、後友達もいるからね」


まじかねるだかでも嫉妬の視線を浴びて食べづらいのにさらにハーレム要素も加わるのか。こりゃ死んだな。


「わかったよ教室で食べるのか?」


俺はいつもねると食べないように屋上で一人で食べているんだが、嫉妬の視線がするし、たまに一人で教室で食べていると嫉妬したやつに絡まれる。

だから俺は一人で屋上で食べているから、教室では食べないでくれと願っている。


「ううん、こえくんが一人で食べてる理由も知っているし、こうくんがいつも食べている屋上で食べるよ」


なんで俺が屋上で食べていることを知っているんだ。知らないうちにつけられたのか。

まぁ別にばれても問題はないのだが。気になる。


「どうして知ってるのという顔してるね。友逹が屋上にはいるこうくんをみて報告してくれたんだ」


俺ってそんなにわかりやすく顔にでてたか?

まぁいいや謎は解けた。というよりはその友達は俺のことを認識してたんだな。女子には顔すら覚えられてないことが結構あるんからな。

この間なんて一緒の班になった女子に転校してきたばっかしだろうけど、この班はみんないい人たちだから安心してと言われた。

史かも周りの女子は俺に優しい視線を向けて誰も修正しなかったんだぞ。悲しくて涙でそう。

隣で爆笑してた男子は許さん。


「ああそうか、じゃ先に屋上に行ってるわ」


俺はそういうと再び机に突っ伏した。











あれから時間がたちいまはリア充土もが音楽流したりするお昼休みである。

音楽聞くとテンション高くなるのはわかるけど、興味ない音楽を聴かされるこっちの身にもなれよ。

あーそういえば中学の時は放送委員が好きな音楽流していたっけ、まぁあれに関しては放送委員も忙しいし好きな曲を流すのは別にいい。大体テレビでよく流れる曲だし。


とりあえず俺はこの喧騒から早く逃れるためにリュックをもって教室の外にでて、屋上に向かった。

 

屋上に着いてから俺は暫くねる逹を待っていた。

恐らくこのタイミングでクラスメイトと食べるって言ったら野球部の勧誘のことだろうな。

体力が落ちていて自信がないが、受けるつもりだ。受けるしかなかったんだけどね。


屋上のドアがぎぎと年期が入っているドアだと思わせる音がなり三人の女子生とが入ってきた。


「お待たせこうくん」


「そんな待っていないがな、まぁ話したいことは食べてからはなそう」


俺はねるを見てからクラスメイトを観察してから言った。

恐らくマネージャだろう。一人はショートカットで栗色の髪で目がくりくりしていて背は低くなんだか守ってあげたくなるような雰囲気をだしている。もう一人は茶色の髪を後ろでポニーテールをしていて目鼻立ちは整っていて、誰にでも優しそうな雰囲気を纏っていた。


「そうだね、じゃー隣座るね」


となり座ることは確定なのね。まぁ行きなり知らないやつのとなりにあのマネージャーたちも座りたくはないだろうし、別にいいか。


俺は友香が作ってくれた弁当を空けてモヤシ炒めを食べる。やっぱり美味しいなもやし、俺の胃袋は安いからすぐに落ちそうだ。

まぁ手作りの食べ物なんて両親とねると友香のしかないが、落ちそうってことは誰かしらにもう落ちているんじゃないか。

まぁいまこんなことを考えても仕方がないな。

俺は早く食べるために無言でお弁当を食べた。

お弁当は俺好みで美味しかった。


まだねるたちは食べ終えてなかったので俺は食後のマッカンをかいに屋上をでた。


結構距離があるんだよな自販機まで、屋上の近くに自販機をおいて欲しいものだ。まぁ屋上は本当は入っちゃダメだから自販機がつくことはないんだが。

俺は周囲の話し声を聴きながら屋上に向かった。

あと聞こえてるぞ何がトイレでご飯を食べてるんじゃない?だ。友香の作ってくれた弁当を匂いが強い場所で食べるわけないだろう。

一人がみんな便所飯だと思うなよ。

    

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