第33話
ふぁー眠い。
俺は起きて時計を見た。時計は六時を示している。
俺は朝早くに起きてしまった。
はぁーどうするかこの中途半端な時間。
相違や勧誘を受ける可能性があるんだよな、走るか。
俺は素早くジャージに着替えて、階段を下り玄関でランシューをはいて外に出た。
今日はほどよく風が当たっていい日だ。
俺は最初の一キロは軽く走ることにした。
ふうーやっぱ体力落ちてるな。これは当分朝か夜走らなきゃ戻らない。ピッチャーは体力が命みたいなものだからだ。
さてちょっとスピードを出して2キロぐらい走るか。
俺は今の限界のスピードまで出して走った。
はぁはぁ今はこんなものか。俺は腕時計で時間を確認する。
七時くらいかそろそろ帰ろう。友香が朝食をつくって待っているだろうし。
俺は軽く走りながら家に向かった。
家につくと家のなきら香ばしい匂いが漂ってきた。
「あ、お兄ちゃんおはよう。その様子だと久しぶりに走ってきたんだね」
俺は衣装ケースからタオルを出して汗をぬぐいながら、
「ああ、もしかしたら野球を期間限定でやるかもしれないからな」
友香はにぱーと笑顔を見せてバっと俺の顔すれすれまで近付いてきた。
「お兄ちゃん野球またやるの!全試合見に行くよ」
全試合って出るかもわからないのにきすぎだろ。俺の野球をやっている姿をそんなに見たかったのか。
「まぁこれるときに見にきてくれ、俺は上で学校の用意をしてくる」
俺は階段を上がって右の自分の部屋に入った。
きているものを脱いで制服に着替え、忘れ物がないかリュックをチェックして下に降りた。
「お兄ちゃん、今日のお弁当楽しみにしてね」
俺はいつも弁当を楽しみにしているんだが、いつも以上に楽しみにすればいいのか。
「ああ、楽しみにしてるわ」
「じゃーこれ運んで」
お盆に乗っているご飯と魚に卵焼きと味噌汁という朝にしては豪華な朝食の匂いを堪能しながら奥の部屋に向かった。
奥の部屋であぐらをかいて友香来るのを待っていると少したってお盆をもった友香がきた。
友香が座ったのを確認して俺はいただきますと言ってご飯を食べ始めた。
「久しぶりに走ってどうだった?」
俺は魚を食べて飲み込んでから話し始めた。
「まあ、体力はかなり落ちてるな。今のまんまだと五回ぐらいしか持たないだろう」
「じゃー当分は先発で投げないってこと?」
いや先発って高校の人たちは少なくとも硬式ボールに触れて二年の人たちは一年半触れているんだぞ。俺みたいに軟式しか投げてないやつが行きなり投げるのもおこがましいんだが。
「いや、行きなり投げるのは無理だろ。硬式を触れてさえいないんだから。当分はなれるところから始めるだろうな」
「うーんそうだよね、投げるときは言ってね」
それから暫くは食べることに集中し食べ終えた。
俺はごちそうさまと言ってお盆に皿を乗せてシンクにいれて皿を洗い、階段を上がって制服に着替えてリュックを背負い階段を降りた。
「いってきまーす」
俺が家を出ようとしたとき、友香が急いで玄関まで歩いてきた。
「お兄ちゃんたまには一緒に学校いかない?今日はねるさんと登校しないでしょ」
確かに登校はしないが今日はゆっくりとサラリーマンの仕事行く前の憂鬱な表情を拝んでいこうと思っていたんだが。それを見て俺は皿に働かないことを近い勉がけに地からをいれることができるだろうし。
だがたまにいいかもな、友香と登校するのも。
「いいぞ、今日は歩いていくから早く用意しろよ」
わかったと言って友香は走って階段を上っていた。
避けこけないで走って登れるな。俺は階段ダッシュとき足元を見ながら走んないとこけてた。
だから階段ダッシュときは俺は一番後ろを走っていたものだ。
暫くして制服に着替えた友香が降りてきた。
妹はいえ、制服姿を見るとねるにも負けず劣らずの美少女だと再認識させられる。
学校から帰る時ナンパされているだろうな。しつこいナンパには気を付けてほしい。あいつらやるためだったら手段を厭わないからな。
「んじゃ行くか」
友香は嬉しそうな顔でうなずくとドアを開けて外に出た。
久々の妹の登校だ。彼氏だと勘違いされなきゃいいが。俺と友香は地が繋がっていない。俺の両親が今の両親と兄弟で俺の両親がなくなった小学6年生の時に引き取られた。
最初は警戒をされていたが俺が積極的に話しかけたり、一緒に出掛けたり優しくしてたら今のような関係になった。
まぁ、仲良さすぎで俺のこと好きなんじゃねーかと勘違いしそうになるほどだ。
まぁいっときはそんなことを思っていたが小間は俺のような普通の男を好きになるはずないと思っている。
「お兄ちゃんと登校できて嬉しいよ。いつもこのポディションはねるさんがいたからなかなか一緒にいけなかったからね」
俺に向かって輝くような笑顔を見せて言ってきた。
ごめん勘違いしないけど俺が好きになりそうだ。それだけ友香の笑顔がかわいいんだもん。
このまま妹ルートもありか。
『お前ら義理とはいえ兄妹だぞ、こんなことを両親が知ったらがっかりするぞ。それにお前には近くに魅力的な女性がいるだろ』
いままでの育ててくれた恩があるからできるだけ両親には悲しませたくない。魅力的ってねるのことか。だけどあいつは俺のこと好きじゃないだろうし。俺も幼馴染みにしか見えないだよなー。
『いづれ本当の気持ちに気づくはずだ。そうしたら存分に悩め、出した答えがお前の進むべき道だ』
本当の気持ちか、いまは誰も好きじゃないがもしかしたら離れることによって好きだったと気づく可能性があるってことか。
ありがとうよ謎の声危うく危ないルートをわたりそうになっていた。
そんなことを心のなかで離していると駅についた。
友香は始終にこにこしながら無言で俺の隣を歩いていた。
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