第22話
俺たち勉強が終わって俺は残ってるマッカンを最後飲み干した。
やっぱりマッカンは心の底から体を包み込んでくれるような甘さだな。チョコよりもな。
にしても疲れたな俺は上体を机に乗せながら背伸びをした。
「お疲れこうくん、高校受験の時以来じゃないのこんなに頑張ったの。」
俺は上体を起こしてねるの方を見ながらそうだなと言った。
「あの時は本当に辛かったわ、ねるが次から次に問題集の問題をやらされて笑う悪魔に見えたもんなー」
ねるにそう言うとニコッとした笑顔になった。
目が笑ってない笑顔に。
美少女がその笑顔をすると寒くなってくるんだが。
「いやーねるおかげで高校に受かったからありがとな」
俺はお礼を言って許しを得ようとした。
するとねるは優しく口に笑みを作り
「どうしても受かって欲しかったからね教えたかいがあったね」
どうやら許してくれたみたいだ。俺は胸を撫で下ろしてそういえばアイスがあったことを思い出してアイス取ってくるわと言って台所に向かった。
俺は冷凍庫から雪見大福を取り出して、優香もいることを思い出しソフトクリームを取り出した。俺はそれらをお盆に置き奥の部屋に向かう。
雪見だいふくをねるが見るとわぁーと言って
「これ好きなんだよねもちもちしていて」
まぁいっつもねる雪見だいふくを美味しそうに食べてるからな。ちなみに俺も抹茶味の雪見だいふくが好きである。抹茶がもちに包まれていてふわふわしていて和の味がして美味しい。
ねるはパクパクと雪見だいふくを食べて冥福と言った表情している。
ちなみにねるがアイスを勉強した後に食べた時はもう今日は勉強はしないといった合図である。まぁ俺もこの後勉強しないんだかな。頭使って疲れたから。
「今日はありがとうなねる、明後日の数学のテスト赤点回避できそうだわ」
ねるはあっという間に食べ終えて俺のことを優しい笑顔で見ながら
「どういたしまして、今日はよく頑張ったね」
ああだから褒めてくれるか?
誰だよ俺はそんなこと思わないぞ。何かに取り憑かれてるのか?最近また謎の声が聞こえてくるんだが。お祓いしたほうがいいかな。
俺は暫くねるの顔を見つめていると、
「むぅー私も頑張ったから褒めてよ」
優香が頬を膨らませながらそんなことを言う。
ああ、あれか頭撫でてほしいんだな。
俺は右手を優香の頭に起きわしゃわしゃと撫でた。すると優香は気持ちよさそうに目を細める。ふと視線を感じてその方向を見るとねるが悔しそうな表情をしていた。
ねるも撫でてほしいのか?そういや中学校以来撫ででないな。だけど理由もないのにいきなり撫でようかと言うのもなー。もし違かったたら恥ずかしいだけだしな、聞くのやめとくか。
俺は数分の間撫でるのが気持ちくなり撫でていた。
俺は右手を優香から離すとあっと残念そうな声を優香があげた。
そんな残念そうな声出すなよ。もっと撫でたくなるだろ。これ以上やるとねるの視線がシスコンを見る目で痛くなりそうだからできないんだよ。
ふとねるを見るとシスコンに対する目をしていた。
「こうくんって本当にシスコンだよね」
いや言っちゃたよ。俺どこかなラノベ兄ほどシスコンじゃないぞ。
俺は心の中で言い訳をした。
「仕方ないだろこんなに妹が可愛かったらシスコンになるのは必然だ」
すると優香が赤く染めた頬に手を当てながらクネクネして可愛いだなんて照れた。
するとねるは目を半目にしながら
「まぁ別にこうくんがシスコンなのは今に始まったことじゃないからいいけど」
おい、ねる怒ってるぞ。機嫌を直してやれ。
なぜ謎の声がねるの名前を知っているのか謎なんだが。だがこのままだと明日勉強を教えてくれなくなる。一回だけねるを怒らせて返したことがあるのだがラインでわからないとか質問したら教えてくれなかったことがある。
声に従うのは癪だが言うこと聞くことにする。
「俺は賢くて美少女の幼馴染みがいて幸せだぞな」
するとみるみるとねるは顔をトマトのように赤くして下を向いて何かを呟いた。
照れてるみたいだな。俺はどこかの天然ジゴロ違ってどんな状態なのかはわかるからな。
暫くたちねるはまだ赤み残った顔で、こうくんって最近恥ずかしいこというようになったよねと言われた。
確かに昔の俺なら言わないよな。なぜだかわからないが言わないと何かを失うような気がして正直に思ったことを言ってる。
「まぁ俺もモテたいからな」
するとねるは頬を可愛く膨らませて
「私以外にこんな事言ったらダメだよ。他の人は引くかもしれないよ」
さすがにそれはないだろと思い俺はキザなことを言ってる俺を想像する。
....うんきもいな特に君の瞳が美しいはやばいな。イケメンなら似合うんだけど。
要するにイケメン爆発しろ。
というか俺が言う相手なんかいないからな。
「心配するな俺の言う相手なんかいないから」
するとねるは哀れんだ表情で俺を見た。
そんな目でみんなよ。知り合いが少ないって事は考える時間が増えるって事だ。
そして社会で必要なのは自分の意見だから、つまり俺は社会的に勝者なのである。
まぁ俺の夢は専業主夫だから関係ないけど
「大丈夫だよ、私はいっでも一緒にいるから」
なぜだか俺はその言葉に安心感を覚えた。
「ありがとうな」
俺は自分の出せる最大限の笑顔で言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます