第14話
自習は自習で疲れるな。この言葉でわかるかもしれないが六限目を自習だったのだ。自習は受け身で聞くのではなく自ら考えて問題を解かなければいけない。だから疲れる。
とりあえず帰る用意でもするか。ねるが友達と話している間にな。
俺はそう思いんーと言いながら背伸びをしてからリュックに教科書を詰め込んだ。
それにしてもなら早くあんなに人と仲良くなれるよな。俺なんて話せる相手は3人だけだぞ。
話したこともない奴に話しかけられたらキョドルまである。
教科書を入れ終えて俺はリュックから本を取り出して読みながらねるを待つことにした。
1ページをちょうど読んだところでなるが声をかけてきた。
思ったより早く終わったな。テスト前だからか。
「ねるもういいのか?」
「いいよーテストもうすぐだしね。それより早く帰る支度するから待っててねー」
わかったと俺は言って早く準備終わるだろうと思い本をリュックにしまい外を眺めることにし
窓際まで歩いた。
よく晴れてるな、スポーツをしたく感じる。
まあ疲れるからしないけど。
優香は今ちょうど部活始まったくらいかな。
あいつ部活になるとどんなに辛くても頑張りすぎちゃうから少し心配だな。
そんなことを思いながら俺は顎を手で触りながら爛々と輝く太陽を見つめた。
すると後ろから肩を叩かれた。
俺はねるだろうと思い後ろを振り向く。するとなるが鞄を肩にかけながら笑みを浮かべて俺を見ていた。
「今日はよく晴れてるねー、勉強で1日が終わるのがもったいないくらいだね」
やっぱねるは勉強で1日を潰すつもりなのか。
おそらく図書館でだろう。俺も勉強は静かな場所でやりたいしなんだか今日は外でやりたい気分だからねるの隣で勉強していいか聞くか
「ねる図書館で勉強する予定か?」
「そうだよー、もしかしてこうくんも図書館でやるの?」
「ああそのつもりだがいいか?」
「いいよ〜、その代わり私教えられないけどいい?」
「ああわかってる、大丈夫だ」
するとねるは微笑みじゃー行こっかと言ったので俺は机に向かって、机につくとリュックを背負った。するとねるは俺の隣にきたので俺たちは隣り合いながら出ることにした。
俺たちは下駄箱でそれぞれ靴に履き替えて、俺たちは学校内を出て駅に向かう。
俺は暑さで喉が渇き
「イトーヨーカードーで飲み物買ってもいいか?」
「いいよー、私もちょうど喉乾いてたし」
俺たちはイトーヨーカードーによることにした。
イトーヨーカードーの中は龍南生がちらほらいる。今流行りのタピオカを飲んでいる人が多い。
ていうかタピオカの店ここに開いたのか。流行とは凄まじいものだな。
俺は流行りにはならないタイプの男だがおそらくねるはそいうのには敏感なのでおそらくタピオカを買うと思い
「タピオカ店探すか?」
キョロキョロしていたなるに聞いた。
「うん、ちょうど探していたんだ。こうくんは飲まないよね」
「ああ、マッカンの味でもあれば飲むんだがな」
俺はマッカン大好き人間で、どんな場所に行ってもまずマッカンがないか確認するほどだ。
あの包み込んでくれるような甘さがいいんだよなー。冬なんかのホットは心が温まる。
「こうくん本当にマッカン好きだよね、私も好きだけど」
ねるも俺が飲んでいたら飲みたいと言って飲んで好きになったのだ。まぁねるがもともと甘いものが好きだったていうのもあるけど。
「マッカンの甘さは他のものと格が違う甘さだからな」
そ言うとねるはそうだねーと笑顔を浮かべながら言った。
俺たちはタピオカを飲んでいる人を辿って店を見つけることに成功した。
並んでるなここの地域も流行に敏感な人が多いのか。層的には10代後半から20代前半の人が多いな。まぁこの層が1番流行に敏感な層ぽいし。
ねるは列に並び、メニュー表を見て顎に人差し指を当てながらどれにしようかなーと悩んでいた。俺はここにいても仕方ないのでねるに先に買ってくるわと伝えドリンクコーナーに向かった。
ドリンクコーナに行くと様々なドリンクが置いてある。俺はその中から黄色でMax書いてある缶コーヒーを探した。
端から端まで探したがなかったので仕方なくあったペットボトル版のMaxコーヒーを買うことにした。
ちょっと苦いんだよなペットボトル版。でも図書館の自習室で飲めるしこっちの方がいいか。
俺はそう納得しレジに向かう。
レジはタピオカ店と違って混んでなかったので、すぐに買うことができた。
タピオカ店に行くと後もう少しでねるの番だった。俺はMaxコーヒーを飲みながら気長に待つことにする。数分後ねるが嬉しそうにタピオカを持ちながら来た。
「お待たせー、こうくんペットボトルにしたんだね」
俺はペットボトルリュックにしまいながら
「缶がなくてな、図書館に行くならペットボトルでもいいかと思ってな。ねるは抹茶にしたんだな」
「甘くて抹茶とミルクがよくあって美味しいからね」
ねるはストローで混ぜながら言った。
「じゃあー行くか」
ネルはタピオカを飲みながら頷きイトーヨーカードーを出ることにした。
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