第7話

ねるはバックを真剣な目で物色している。

「ねる気になったのあったか?」

ねるは困ったような表情で、

「色々あって選べないよー」


「じゃー俺の出番だな」

俺はバックをのある場所をゆっくりと見渡した。

ねるに合う色はピンクだと思う。ネルが好きな色もまたピングだ。なのでピンク色で攻めてみるか。

俺はピンク色のバックを重点的にみていった。するとあるバックが目に入ったピンクのショルダーバックだ。

俺はそれを手に取つて肌触りを確認し、中を見ていいバックだなと思いねるに声かけた。

「ねるこれなんかどうだ」

白と黒のショルダーバックで悩んでいたねるに声をかけると疾風のようにこちらに駆け寄ってきた。

「こうくん決めてくれたの?」

ネルはワクワクとした顔で聞いてきた。

「ねるに合うバックを選んできたぞ」

俺は選んだバックをねるに見せる。

「可愛い、こうくんが選んだなんて信じられないくらい素敵なバックだね」


いや俺どんだけセンスないと思われてるんだよ。優香のバック選びに付き合わされるぐらいにはセンスあるぞ、そこらのカップルのなんでも可愛いとかいう男子と同じにしないでくれ

「それで悩んでたぽいが結局誰にするんだ?」

ネルは人差し指を口に当てて右上を見ながらしばし思案顔で考えていた。

俺はその間自分の買う財布をどの色に絞るかを思案する。

するとなるが決まったのか満面笑みで俺を見て

「こうくんな選んだバックにするよ、せっかく選んでくれたものだし大事に使うよ」

俺は内心嬉しくなりそれを隠そうとそっぽ向いてそうかと答えた。

ていうか値段は見ないんだな、それ相当高いと思うんだが。

まぁねるの家は有名私立高校の学年主任の教師で2000万ぐらいもらってる小金持ちだからな確か不動産も持っていたはずだ。

ねるがレジに向かったので俺も歩き出した。

「いらしゃいませー、商品お預かりしますね」

さすが高級ブランド東京にいそうな美人でなおかつ品がある店員だ。思わず凝視してまう。

ねるは買い物をして満足してるはずなのに何故か不機嫌そうだった。

「こうくん店員さんばかり見てたでしょ」

いやバレる要素あったか、ばれないと思って見てたんだか。女子って他人を見ててもわかっちゃうものなのか

「ごめん、ついついここら辺じゃあんま見ないタイプだから見ていただけだよ」


「他意はないんだね」


ないと俺はきっぱりと言った。

ねるはそいうと目を細めた安心したのような笑顔を浮かべてそれならよかったと言った。

「それより財布買いに行こうぜ確か4階だったはず」


「そうだね、バック選んでくれたし私が選ぼうか?」

ねるに選んでもらうのか、確かになるに選んでもらえるならハズレはないだろうし、ありか。

でも高いのを選んできそうなんだよな。ねるの家お金持ってるから値段見ないで買う癖があるし、自分でも選んで気に入った方を買えばいいか。

「ねるも選ぶのはいいんだが、俺も選んで気に入ったのを買うってことでいいか?」


「いいよ、こうくんな買うものだしね」

ねるは微笑んでそう言った。

「じゃー四階に行くか」

俺たちはエスカレーターで四階に上がり、マップを見て財布のある店を探した。見つけたので俺たちはそこに向かう。

そこに着くと、財布以外の可愛らしい雑貨なども売っていた。

俺は店に入ったらすぐに財布コーナーがあったのでそこに向かった。

色とりどりの財布が俺を出迎える。

ねるは棚に置いてある財布を眺めていた。

俺たちは互いに無言で財布を取っては戻しを繰り返しながら気に入ったのを探す。

俺は黒色のシンプルなデザインでお金も1万円をいかないぐらいの財布を選んだ。

ねるも気に入ったのを見つけたらしくホクホク顔で俺のそばに寄ってきた。

「決まったみたいだな、互いに見せ合おうか」

いっせいせで選んだ財布を見せあった。

ねるはオレンジ色の高そうな本皮出てきた長財布を出してきた。

「さすがセンスいいなねる、触ってもいいか?」

ねるは優しく微笑んでいいよーと言った。

「これね、一応値段も見てちょうどいいなーと思ったんだ。あとねこうくんは私にとって太陽のような存在だからこの色にしたんだ」

俺はそうかと言っているが内心喜び爆発しながら財布をまじまじと見て触りながら言った。

高い財布でこんなにデザインがいいのがあったんだな。本皮で肌触りもいいし機能性にも優れている。何よりもグローブじゃないが手にフィットする。

俺は自分の選んだ財布をさなそっと元の場所に戻して、ネルが選んだ細部大事そうに持った。

「これに決めたぞねる、値段どのくらいなんだ」


んーと口に人差し指を当てながら右上を見て

「たぶん、15000円だったと思うよ」


思ったより安いな、それなら今の所持金で買えそうだ。

「じゃーレジに行ってくるなー」」


「うん、いってらっしゃい」

ねるは目を細めた優しい笑顔浮かべた。


なんかこういうのいいな、もしねると結婚したらこんな感じで送ってもらえるのだろうか

俺はなにを考えてるんだナルトはそんな関係じゃないだろ。

俺は今しがた思った気持ちを振り払うかのように頭を振りレジに向かった。










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