幼なじみが幼なじみじゃなくなった。
@kuromaru737
第1話
俺、熊沢蓮は自分で言うのもなんだが、頭がいい。模試などでは毎回3位以内と好成績を収めている。成績優秀、容姿も恵まれている方だと思う。だが、こんな俺でも苦手なものはある。それは恋愛だ。恋愛は、頭が良くても上手くいくものでは無く、また悪くても成り立たない。俺はそんな恋愛が嫌いだった...が、俺は今、恋をしている。相手は幼なじみの桐崎萌葉。小学生からの幼なじみだ。萌葉は、顔はもちろんのこと性格もよく男女共に好かれている。俺はそんな彼女に今から告白をしに行く。
俺は、萌葉にあらかじめ言っておいた学校の屋上にやってきた。重い鉄の扉を開けると、そこには萌葉が立ってい。「よ、よう萌葉」
「あ、蓮くんお久〜」相変わらず陽気な萌葉だが、俺は陽気ではいられない。
「それで、話って何かな?」「話ってのは、その、なんというか、」なかなか言葉が出てこない。「私この後用事があるんだ〜だから早めにお願いね?」そうだ。一方的にこっちの都合を押し付けてしまっている。萌葉には申し訳ないな。俺はそんな気持ちに押され意を決して声を出した。「お、俺と付き合ってくれ!」
俺はとびきりの声を張り上げた。萌葉は1度困惑した顔を見せたが、しばらくしたあと笑顔で「ありがと、その気持ちとても嬉しいけど蓮とは幼なじみの関係でいたいな」それは遠回りだが振られたのだろう。俺はただ、萌葉を見つめることしか出来なかった。「それじゃ、あたし用事あるから、またね蓮くん」萌葉は、笑顔で手を振り去っていった。こうして俺の青春は幕を閉じた。
幼なじみが幼なじみじゃなくなった。 @kuromaru737
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。幼なじみが幼なじみじゃなくなった。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます