3板目:ダンジョン攻略
【たすけて】召喚したバルドルがなんか変【3】:1p
1:名無しの召喚士
さあ、報告の時間だ!!
2:名無しの召喚士
これまでのあらすじ
つい昨日召喚士になったばかりな白雪姫改め脳筋。
彼女は初っ端からバルドルを引き当て、本来ならときめき溢れる召喚士ライフを送るはずが……なんと、バルドルは脳筋に敵意を持っていた!!
そんなバルドルとなんとか初任務を成功させたはいいものの、次に召喚されたのはロキ!?
冷たい彼とは正反対に、「オレだけを見てよ」と迫ってくるロキ……
でも脳筋の心の中にはいつもバルドルが居て……
脳筋は複雑に揺れ動く心を抱えながら、ロキと共に冒険者ギルドへ向かうのだった……
3:名無しの召喚士
やめて!バルドルの特殊能力で箱庭の屋敷が焼き払われたら、箱庭を介して繋がっている脳筋の精神(と肉体も)燃え尽きちゃう!!
お願い、死なないで脳筋!!
あんたが今ここで倒れたら、レイフやロキとの約束はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。ここを耐えればバルドルとの和解も夢じゃないんだから!!
次回「脳筋死す」オーブスタンバイ!!
4:名無しの召喚士
wwwwwwwwwwww
5:名無しの召喚士
草wwwwwwww
6:名無しの召喚士
両方無駄にクオリティ高いのなんなのwwwww
7:名無しの召喚士
マジでよく覚えてんなwwww
8:白雪姫
おい。
9:名無しの召喚士
wwwwwwwww
10:白雪姫
お前らはこれまでの何を見てそう思った!?
てか3に至ってはあらすじですらないじゃん!!
11:名無しの召喚士
(´^ω^`)ブフォッwww
12:名無しの召喚士
そんなことより報告だ!!
13:名無しの召喚士
今北産業
14:名無しの召喚士
バルドルが敵意?
焼き払う???
15:名無しの召喚士
新規が困惑してるwwww
懐かしいな…昔は俺もあんなだったっけ…
16:白雪姫
あぁはいはい、分かりましたよ!!(ネタべチーンッ!!)
報告↓
冒険者を副業にすると決めた私。ロキとバルドルが箱庭に2人きりになると気が付き、仕方なしにロキを連れて行くことにした。
レイフを連れ、衣装精霊部屋に居たロキの元へ向かう。
窓から見れば、衣装精霊さんはせっせと作業をしてて、ロキは指示を出してる様子だった。なんか……知らんが妙に手慣れてんな……デザイナー感……。
ロ「……ん? どーしたの、ご主人サマ。
何かオレに用事が?」
扉から入ると、フッと無駄に綺麗な微笑みを寄こし近づいてくるロキ。
私「(ほんっと、無駄に綺麗だな君……!!)
……あ、えっと、一緒に着いてきて欲しいとこがあって……」
ロ「なーに? デートのお誘いかな?」
私「違います」
レ「違うと思います。私も居ますよ」
思わずレイフとハモったよね。
お前がそれ言って私をからかおうとしてるのは知ってるからな!! それで喜ぶのはスレ民だけだからな!! レイフはここでハモってくれてちょっと嬉しかった! 私ラブってことだもんね!!
17:名無しの召喚士
の、脳筋の防御力が上がってる……!!
18:名無しの召喚士
それはレイフとのフラグですか?
19:白雪姫
いいえ、違います。
20:名無しの召喚士
wwwwww
21:名無しの召喚士
んなThis is a penみたいなwwwwwww
22:名無しの召喚士
ロキがデートって!
脳筋と、デートって!!
23:白雪姫
そこに恋愛感情はない!!
続き↓
レ「白雪姫様が冒険者としての仕事をしたいと言っています。ロキ様にはその護衛についてもらいたいと思い……」
私「(え、そうなの? ロキ私の護衛役なの?)」
ロ「ふーん……いいよ?
なにせ、オレはご主人サマのナイトだからね。お姫様が望むのならば、どこへでもお供しましょう」
くすっと笑いながら演技がかって、騎士らしく片膝ついて
てかよくそんな歯の浮くようなことポンポン言えるなコイツ!
とりあえず承諾をもらえたことに変わりは無いから、ロキにはいつもの服に着替えてもらって冒険者ギルドへ向かった。ちなみにまたかなり待たされましたね!!
冒険者ギルドにつくと、任務のときに対応してくれた受付の、うさ耳の美人なお姉さんと目が会う。
お姉さんはキョロキョロと何か探して……? あ、アイツか、バルドルか、見惚れてたもんね。チッイケメンが……!!
……あれ? でもそれならロキも、バルドルの全て完璧で光り輝くってレベルじゃないけど半端なくイケメンだけど? 8頭身か9頭身な、モデルばりかそれ以上のイケメンだけど? そっちには興味示さないんだね、お姉さん?
24:名無しの召喚士
美人な、うさ耳お姉さん!?(ガタッ
25:名無しの召喚士
脳筋が、お姫様!?
……脳筋が!?
26:名無しの召喚士
wwwああ、ロキに反応しないのはあれだ、その衣装のせいだな
27:白雪姫
→25
けんか売ってる!?
→26
衣装のせい……とな?
28:名無しの召喚士
ああ、契約神が召喚時に着てる服あるじゃん
あの服、契約神の気配を消す効果があるんだってさ
契約神の気配や神気を消すってか、普通の人間と同じように認識させるって感じ?
バルドルの場合、気配が抑える力を上回ってるんでしょ、たまにあるらしい
29:名無しの召喚士
服より神気が上回るとか、レア度5での事例でしか聞いたことがないが……脳筋のとこのバルドル、もちろん1だろ?
30:白雪姫
そりゃもちろん! 最高レアまでに何体ダブリがいると思ってんだ。
レベルも多分5ぐらいしか上がってないはずだし、知らんけど。
31:名無しの召喚士
こっちだとレベルなんてないに等しいからなww
わかんねえしwww
32:名無しの召喚士
あれって全部装着してないと効果薄れるとか?
バルドル脱いでたらしいし何かしら着け忘れたんじゃ?
33:名無しの召喚士
いやいや、あれって例えばネックレスとかイヤリングとかだけしか着けなくても効果は変わらんよ
34:名無しの召喚士
効果薄れるのは、接近したりとかした場合のみだろ
接近すれば接近するほど神気に触れやすくなる、だっけ?
35:白雪姫
んー……よく分からんが続きドーン!
続き↓
まぁそんなことで少しムッとなりながらも冒険者の手続きをする。
34が言ってる通りなのか、ロキが側に来るとその見目の良さに気がついたのか、私の対応しながらチラチラ見てた。お姉さん、面食いなんすね……。私を羨ましそうな顔で見られても、こちとら初日で殺されかける職場だよ!!
受付のお姉さん→受
受「はい、銀貨1枚、たしかに受け取りました。それで……お隣の方は……?」(ロキを見る)
ロ「ああ、オレはいいよ。彼女の付き添いで来ただけだから」
受「えっ……あ、分かりました……」
にこっと微笑みかけるロキにドキッとしたっていう表情をしながら、私に浮気!? 二股!? って顔を向ける受付さん。
いや違、誤解ですから!? 浮気も何もどちらともそんな関係1ミリたりとも無いから!! お姉さん!?
受「……では、こちらをお受け取りください」
それでも仕事はする受付さんは私に魔法陣の刻まれた腕輪とカードの入ったトレイを差し出してきた。
一応説明すると、腕輪の方が冒険者認証リングで、カードが冒険者証明書ね。
それを受け取り、腕輪はもうはめちゃうと、変形して私の手首ぴったりになった。ちなみに着脱可能だからそこは安心!
受付さんは「依頼等はあちらの掲示板をご覧ください。何か分からないことはありませんか?」と手で示す。一応大体のことは冒育で習いましたから!! 大丈夫です!!
てなわけで私は掲示板(現実)の方へ向かった。
続きあけとクレー!
36:白雪姫
ありがとサンクス!
続き↓
掲示板にはたくさんの依頼書が貼ってある。畑泥棒の調査から
てかこの古竜の卵のやつまじで誰が出してんの? バカ? 無謀すぎるだろ! 下手したら村……いや町一つ消えるぞ!? なんで冒険者ギルドの人コレの掲示許してんの!?
と、まぁ、今はそれについてはさておき……私は冒険者になったらまずやりたい依頼があった。
それは……ダンジョン探索である!!
正式には魔物達の巣窟である古代遺跡の探索なんだけど、内容が
ロ「んー、なになにー?」
ロキは私の見上げている依頼書をその高身長で楽々と見ていた。一番上の掲示なのに目線と同じって……!(ギリィッ)
身長の格差を感じた。
37:名無しの召喚士
身長の格差wwwwww
38:名無しの召喚士
ロキ→たしか198cm
39:名無しの召喚士
身長格差あるわー……
40:名無しの召喚士
え、まじ?
ロキってそんな高かったっけ?
41:名無しの召喚士
2m近いじゃねえかwwww
42:名無しの召喚士
マ???
43:名無しの召喚士
四捨五入して2m!?
44:名無しの召喚士
いやマジ。これはマジ
オレロキ推しだけど、マジ
45:名無しの召喚士
身長高え高えとは思ってたけどまさかそのレベルとは…
46:名無しの召喚士
驚異の9頭身だしな
47:白雪姫
それな!!
アイツ身長バリ高な上に顔ちっちゃいからね!!
スラッとしたモデル体型だからね!!
48:名無しの召喚士
はぁぁぁぁぁ……
49:白雪姫
てなわけで
続き↓
ロ「遺跡の魔物退治、遺跡で見つけた物は差し上げます……これがごしゅじ……白雪姫(召喚士名)の目当てのもの?」
突然召喚士名の方を呼ばれて驚く私。いや、こんな公共の場でご主人サマなんて言われるよりか数倍マシだけど。
ロ「……あぁ、ここでご主人サマって、アナタは呼ばれたくないでしょ?」
気を使ってあげたんだけど、と私の反応を見て囁いてくるロキ。
いや……うん、ありがとう。特に何も言うこともなくそれは普通に助かるやつだわ……。
レ「任務は今の所下りてきていませんが、長期にわたるものはできないかと……。その遺跡探索とやらはどうなんですか?」
周りから珍しい物を見る目で見られているレイフが近づいてくる。
私「えっとね……」(ロキを見る)
ロ「……! あぁ、そうだね。この紙には予測期間が載っているけど……早ければ1日以内、時間がかかっても2日程度……だってさ。
レイフクンとしてこれはどうなのかなー」
ロキは私のアイコンタクトを受け取り、フッて笑ってから話を続ける。
ねぇ君、今私の身長見て笑わなかった? 気のせい? ねぇ気のせい? いや、読めないからアイコンタクトしたけどさぁ……!!
多分今の私前世で言ったら160はあるからな!? 完全に平均的な女性の身長だからな!?
50:名無しの召喚士
いちいち突っかかれるとこ探すなやwwww
うぜぇwwwww
51:名無しの召喚士
平均身長(前世の)
52:名無しの召喚士
こっち身長のばらつき多いから関係ねーーー!!!
53: 名無しの召喚士
1つ言えることはな
脳筋が間違っとるわけやない
ロキがデカイんや……
54:名無しの召喚士
→53
それこそ真実
55:白雪姫
そういうことや…………。
続き↓
レ「…………今の所は、大丈夫そうですね」
国連とかお上との通信機器なのか、端末を取り出し確認するレイフ。割とハイテクなのね君……。
レ「それで白雪姫様、この依頼を受けるんですか? おそらくは遺跡内で門を出すことはできません。長引けばその分だけ、バルドル様をあの箱庭に閉じ込めてしまうことになりますが……」
その言葉にロキが明らかに嫌そうな顔になる。バルドルって言葉から嫌なのか……!?
ロ「別に良くない? アイツ放っておくくらい。神はそう簡単には死ねないし、白雪姫を殺しかけたんでしょ? これぐらい受けて当然だよ」
私「……一応、色々と作り置き冷蔵庫に放り込んでるから、持つとは思うけど……」
厨房の場所をバルドルが知ってるかは知らないけどねッ!!
一応昼食のだけには「バルドルの分」って張り紙したのを冷蔵庫に入れてて、他の料理の残りも入ってるから、食料的にはあるんだけど……。
ロ「……別に、
……まぁ、力が出にくくなる程度の弊害はあるかもしれないけど」
私「(これって、ネグレクトにあたったりしないよね……?)
…………早めに帰れるように頑張りマス……」
56:名無しの召喚士
ネグレクトw
57:名無しの召喚士
あ、そうか、バルドルに箱庭案内してないから……ww
58:名無しの召喚士
一応バルドルの分用意してるあたりに脳筋の性格が出てるな
59:名無しの召喚士
契約神にとって、食事は供物みたいな扱いだから、それをちゃんと用意してる脳筋は偉いぞ!!
60:白雪姫
いやだって、ご飯すら用意してあげなかったらそれ立派な育児ほう……育神放棄じゃん。
61:名無しの召喚士
育神放棄wwwwwwwwwwww
62:名無しの召喚士
wwwwwwwwwww
63:名無しの召喚士
とんでもないパワーワード
64:名無しの召喚士
間違ってはないww
65:名無しの召喚士
脳筋はゴリラなのかオカンなのかwww
66:白雪姫
あと神(しかも最強)相手に変に恨み買いたくないってのもある!
続き↓
レ「……分かりました。ですがもしも依頼が下りてきた場合、そちらを優先してもらいます」
私「よし、じゃあ受付してくるね! えっと……2人はそこで待ってて!」
レイフの許可も下りたことだし、私は依頼の受注をしに行った。
私「あの、遺跡での魔物退治の依頼を受けたいんですけど……」
受「あぁ、あの依頼は
さっきの受付さんとは違う方の、熟練そうな受付さんは、私の腕輪にはめ込まれた石が藍色だったのを見て、申し訳なさそうに頭を下げた。
冒険者ランクは10段階に別れている。最低が1、最高が10。10は賢者レベルって言われてて、私の担任が……たしか10だった。
実績を積むごとに上がっていくのだが、私はついさっき冒険者になったばかり、まだ最低のランク1。
これは無理だ……なんてがっかりした瞬間、あることを思い出した。
私「あの……見せ忘れてたんですけど、これ……」
召喚!! アウスローブ地区冒険者育成学校1学年修了証書!!
それを見た受付さんの顔色は変わる。
フハハハハッ冒険者育成学校はな、1学年終えるごとに3、5、7ってランクが上がってくんだよ!!
私は召喚士になる都合で2年で中退しちゃったけど!! でもそれでもランクは3だぁ!!
受「少々お待ちください。認証リングのランクアップを行います」
続き開けてー!
67:白雪姫
ありがとう!
続き↓
受付さんが奥へ消え、またしばらくして戻ってくる。そのトレイには緑色の石のはまった腕輪が乗っていた。
ごめん腕輪よ、もう手放すことになりそうだ……。
受「そのリングを渡してください。こちらのものと交換します」
その言葉に、私は腕輪を外しトレイに乗せて、緑色の石のはまった方の腕輪をつけ直す。
よし、これで……!!
受「……これで先程の依頼を受けることが可能となりました。ですが、あの依頼はパーティで挑むことを推奨されています。本当にお1人でよろしいですか……?」
私「(いや正確にはロキが護衛役らしいから、いざというときは協力してもらうし2人……というか1人と1柱、あと1匹なんだけど……)
……はい!」
何かズルをしている気分にもなったが、私は頷いた。
マジでヤバイときしか力は借りないつもりだし、ズルじゃない。……うん、ズルじゃない!
68:名無しの召喚士
もしもの時の保険(神)がある時点でそもそもチートな件について
69:名無しの召喚士
1人(同行者には神とケットシー)
70:名無しの召喚士
wwwwwww安心安全だなwwww
71:名無しの召喚士
脳筋って地が真面目なんだよなwwww
脳筋だけどwwww
72:名無しの召喚士
なんだかんだ言って優しいもんな!!
脳筋だけど!!wwwww
73:白雪姫
脳筋脳筋って……ハァッ……!
続き↓
受付さんは頷く私を見て、「分かりました」と、パソコンのような……てかパソコンをいじった。
受「では、ここにリングの石をかざしてください」
受付さんは魔法陣の書かれた板を差し出す。魔法陣の中心が光っていた。
そこに言われたとおり緑の石をかざしてみると、ピッとパソコンの方から音がする。
受「お名前は白雪姫様でよろしいですね」
そう確認される。一応本名ではなく召喚士名を伝えていた。……ロキ居るし。
てか魔法世界だけどこういう所はハイテクだよね!! 基本的に元を返せば魔法が関わってたりするけど!!
頷くと受付さんは頭を下げた。
受「これで依頼の受注は完了しました。
もし正式な手続きなく依頼を放棄された場合、罰金又はランクの剥奪となる場合があります。お気をつけください。
――では、今から依頼についての説明を始めます。
依頼内容は、ここカロットの郊外にある遺跡、カロットゥアの地下要塞での魔物退治となります。依頼主は冒険者組合です。
かつて古代人が残したとされる要塞で、現在に至るまで様々な物が、中にはお宝とされるものも出土しています。
自ら手に入れた出土品は、条件さえ満たせば持ち帰りが可能となります。
その条件が、地下要塞に住まうモンスター10体につき、1つの出土品を持ち帰ることができるというものです。
今はちょうど繁殖期のため、気性が荒くなっているでしょうから、お気をつけください。
出土品の盗難を防ぐ為、依頼中はこのバンドを着けてもらいます」
そう言って、受付さんは私の手に腕時計のような革製だろう何かを腕輪の下あたりに巻きつけた。
続き開けてー!
74:白雪姫
どもです!
続き↓
私はやっぱいい仕組みしてるよなーと思いながら、そのバンドを見る。
受「そのバンドは討伐した魔物の数と入手した出土品の数を計測します。依頼が完了すればこちらで外しますので安心してください」
そう、これは不正を防ぐ物なのである。どんな原理かはわからないけど、見事に出土品と魔物の数だけを記録する。ボスクラスの魔物だったら3体分位に扱われたはず。
もしかしたら一攫千金のチャンスかも、と謳ったことで、この遺跡探索系はかなり人気が出た。
遺跡では外敵が少なく魔物が無限に増殖し、溢れたヤツらが近隣を荒らすことが大問題となっていたが、この制度が作られてからそういう話がパッタリと止んだという。頭いいよね!!
実際はもちろん、一攫千金できるのは一部だけ。
これまでの冒険者の落とし物や使用方法が分からなかったり壊れていたりするガラクタを持って帰ってきてしまうことが多い。
が、中には古代文明の賜物である魔法具や剣などを手に入れ無双した者の話や、金銀財宝を見つけ億万長者になった者の話など、嘘ではなく現実にあったみたい。
ていうかそもそもロマンだよね!! ロマンだよね、古代文明!!
この世界、古代の物を保存しようとか展示しようとかいう動きがそこまで無いみたいだし、つまりは伝説のエクスカリバーみたいなのが眠ってる可能性もあるもんね!!
75:名無しの召喚士
あぁあ、聞いたことあるそんな話!!
76:名無しの召喚士
童話とかにもなってるもんな
77:名無しの召喚士
いつの時代も世界も遺跡とかロマンだよな〜!!!
78:名無しの召喚士
まぁでももう制度できて10年は経ってるわけだし、獲りつくされてるなんて話もあるが
79:名無しの召喚士
いやいやそうとは限らんよ!!
まだ深い所はレベルが高すぎて探索できてないって言うし、隠し扉とかがあってその奥に金銀財宝が……なんて話も稀に聞くしな!!
80:名無しの召喚士
魔物の多い地域を探索してみたら新たに遺跡が見つかったり、新たな大陸が見つかったりって、どんどん増えてるしなー
81:名無しの召喚士
この世界は前世の…てか地球より広いのかね?
82:名無しの召喚士
いや、前世より人口は圧倒的に少ないだろうしどうだろうな。
83:名無しの召喚士
多分全人系種族集めても前世の半分かそれ以下だろうからな
聞いてる話だと
84:名無しの召喚士
この世界は色々と不便も多いけど、その分ゲーム的で王道なロマンが詰まっている……!!
85:名無しの召喚士
死亡率も危険度も高いけどな!!
86:長靴をはいた猫
まあ前世よりも幸せは感じることが多くなった気がするなあ
あっちは色々としばられてて、今思えば便利な生活だったんだけど、でも当時は息苦しかった
今俺らが召喚士っていうかなり待遇の良い職に就いてるからこそ言えるんだろうけどな
87:白雪姫
日本人の幸福指数って少なかったって言うもんね
88:名無しの召喚士
ああそういえばww
てか脳筋がそれを覚えてるとは……!ww
89:名無しの召喚士
キャラぶれてんぞ(コソッ
90:白雪姫
お前らはそうやっていつもいらんことを言うよな……!!
続き↓
受「もちろん報酬は別で出ます。ノルマは10体、狩ったあとの素材はここで売却することも可能です」
……とまあそんな説明をしてもらい、私はロキとレイフの元へ戻った。無事受けれたと伝え、早速向かう。どうやら馬車で20分程度の距離らしい。
ロ「馬車で20分、ね。それもいいけど、どうせだし面白い経験させてあげよっかなー」
特別だよ、とこれまたロキらしい思わせぶりなセリフを言ってきたかと思えば、その黒い甲冑? 篭手っていうの? のついてない方の手を差し出してくる。
ロ「レイフクンもどーぞ。キミにとってはそこまででもないだろーけどね」
レ「え、私も……ですか……?」(困惑)
レイフは一瞬戸惑った様子で、ロキの黒い篭手に肉球を当てた。
私は……これやったら絶対手え繋いだとか騒がれるんだろうなって死んだ目をしながら乗せる。すると握り返された。
ロ「じゃあ行ってみようか」
その言葉と同時に、ふわっと、体から重みが消えた。いや、足が地面につかなくなった。
私「っ!?(は、え、はぁぁぁぁぁ!?)」
私、浮いてました。
信じられねえかと思うが聞いてくれ……マジで浮いてたんだ、マジなんだよォ……!!(震え声)
続きあけてくれ!
91:白雪姫
ありがとう!
続き↓
下を見るとさっきまでいた地面は遥か彼方、雲からひょこっと山が頭を出し、見える街はマジで小さい。人がゴミのようだとすら言えないレベルで小さい。そもそも見えない。
ヒュッと息を吸い込み、その空気の薄さ冷たさにただただビビる。
じめ、え、遠!? 浮い、え、浮いてる!?
コイツ、まさか街中で瞬間移動使った!?
それにしては酔わなかったけど、え、神だから!?
とりあえず混乱。
ロ「おーっと、手を離さないでね。流されたくなければさ?」
ビュービューと風は爆音で吹き荒れている。雲がすぐそばで流されていた。よく見てみれば、私やレイフ、ロキの周りには何か膜のようなものが張っていて、それが風を通さないでくれていたようだ。……結界?
ロ「よし、じゃ、行くよっ!」
その言葉と同時に体を包み込む浮遊感。フワッと内臓が浮き上がる感覚。状況を把握した私は一瞬死を覚悟した。
――そう、落ちていたのだ。
マジでこの時の記憶が曖昧なんだけど、キツイだろう風の抵抗とかは全く感じなくて、ただ落ちていた。多分あの膜のせいだと思う。一瞬走馬灯も見えた気がして街に突っ込むってなった瞬間にバッと景色が変わる。
ロ「よっと、着いたよ。目的地」
急に足元に地面が現れ、着地する暇もなく激突するかと思えば、ふわっと浮いてゆっくりと地面につく。が、力が入るはずもなくへたり込んだ。
目の前には入り口だろう石造りの門。随分と古そうな感じ。
ロ「どう? 楽しかった?」(ニコニコ)
レ「……ッなんて、なんてことをするんですか!! あなたって神は!!」
私「ハァッハァッハァッ……!?」
紐なしバンジーってこんな感じなのかなって、まず最初の感想それだった。
92:名無しの召喚士
……???????
93:名無しの召喚士
落下……落下!??!?
94:名無しの召喚士
え、ロキ何してんの!?
95:名無しの召喚士
脳筋の反応つえええええ!!wwwww
96:名無しの召喚士
ろ、え、ロキ!?
97:名無しの召喚士
状況がッ全く理解できん!!!!
98:名無しの召喚士
つまりロキは脳筋&レイフと一緒に空へテレポートして、そっから自由落下、テレポート?
99:名無しの召喚士
自由落下(リアル)
100:名無しの召喚士
脳筋はマジでリアル紐なしバンジーさせられたってこと???
101:名無しの召喚士
面白いこと→紐なしバンジー?
102:白雪姫
面白い以前に死を覚悟したわ!!!
続き↓
私はなんとかあれが何だったのか問いかける。
私「な、なんで、あんなこと……!!」
ロ「ん? 面白かったでしょ?」
あんな経験を短い人の生の中でできるなんて良かったね、と笑顔でほざく目の前のイケメン。罪悪感は微塵も感じられない。
あ゙ぁ゙!? お前は私をショック死させる気か!! こちとら人間だぞ!? ストレスにはそこそこ弱いんだぞ!?
見た目が似ててもコイツが神で、考え方からして人間……いや、生物とは全く別の存在であるってことを今更実感した。
ロ「それにしても……あははっご主人サマ! 白目剥きかけてて、ふふっ、凄い顔だったね!」
なんて思い出したように爆笑するロキを見てイラつくのは当然の反応だと思うの。
テメェ……覚えてろよ!?
そっちがその気なら、こっちはバルドル×ロキのカップリングでドギツいBL作ってやるらな!? それもバルドルに鬼畜ヤンデレ要素加えて、強制的に監禁メリバエンド迎えさせて!! それ創作板にでも投稿してやるゥゥゥゥゥ!!
103:名無しの召喚士
wwwwwwwwwwww
104:名無しの召喚士
お前ッまさか腐海の住人かwwwwwwww
105:名無しの召喚士
割と気になって草wwwwwww
106:名無しの召喚士
wwwwwwwww
107:名無しの召喚士
え、何それ性癖なんですけど……www
108:名無しの召喚士
ロキ見たらマジで嫌がるやつwwwwwww
109:名無しの召喚士
あぁ!?逆だろ!?ロキは攻めだろ!?
110:名無しの召喚士
何お前ら興奮してんのwwwww?
キッモ
111:長靴をはいた猫
そこかいwwwww
112:名無しの召喚士
→110
113:名無しの召喚士
→110
あぁ!
言っちゃダメなことを!!
114:名無しの召喚士
そういうのはムシムシ〜
115:白雪姫
一つ言っとくとお前ら喜ばす為に書くわけじゃないから!!
ロキへの嫌がらせだから!! そこんとこ間違えんなよ!!
……ところでロキの場合、攻めからの受けが最高だと思いますッ!! 最初はいつも通り余裕ありげに迫るけど、そこから形勢逆転! どんどん余裕が無くなっていき顔真っ赤に染めながら逃げようとするのを無理以下(ry
116:名無しの召喚士
やけに具体的wwwwwww
117:名無しの召喚士
俺特にそういうの好きなわけじゃないが普通に面白そうなんだよなwwwwwwww
118:名無しの召喚士
見てえwwwwwwwww
119:名無しの召喚士
おいでおいで、こちらの世界へ…………
120:名無しの召喚士
新たな扉が…ww
121:白雪姫
腐海は案外住みやすいのよ!!
てかマジで生活安定してきたら書きます!!
続き↓
しばらくして爆笑し終えたロキは石造りの門…つまり『カロットゥアの地下要塞』入り口に目を向けた。
ロ「……あー、笑った笑ったっ!
じゃあ、行こっか」
私「(なんでコイツに仕切られてんだろう……)……うん」
レ「…………」(疲れきった目)
とりあえず、ここにいても始まらないってことで中に入った。
絶対泣かせてやる……小説内で……(ボソッ)
ダンジョン攻略始めるぞ〜!!
122:名無しの召喚士
ザッザッザッザッ
123:名無しの召喚士
やっとかwwww
124:名無しの召喚士
そうだまだ始まってすらなかったwww
125:白雪姫
白雪、行っきまーす!
続き↓
遺跡内は暗く、光は持参して来いってタイプか……? って思ってると、ブワッと遺跡内が明るくなった。既視感があって、多分神霊の泉と同じで光源無く明るく見えてたからだと思う。
驚いてロキの方を見ると、ロキが手を当てた所に魔法陣みたいなものが浮かんでいた。いわゆる古代言語でかなりの密度で組まれている。
ロ「……これで明るくなったね」
私「(え、ロキ?)……ロキが、やったの?」
あまりにも当たり前みたいに言うもんだから思わず聞いた。
ロ「いや? オレはただ起動させただけ」
起動させただけ……?
じゃあ、つまりこれは古代技術の賜物なのか……!?
126:名無しの召喚士
?
神霊の泉と似ていたのか?
127:名無しの召喚士
興味深いな……
128:名無しの召喚士
ということは5年前できたばかりの箱庭に古代文明の技術が……?
129:名無しの召喚士
え、まさか……古代文明の解析はまだ進んでないとか言ってるけど……上の方で実は解析できてる、とか?
130:名無しの召喚士
なーんか、きなくせぇな
131:名無しの召喚士
上の方では解析できてるってなると、なぜそれを公開せずに隠蔽してるかってことだが
132:白雪姫
いや、マジでそっくりだったのよね。
光り方というか見え方? が。
何かしらの繋がりはあると思う。
133:名無しの召喚士
魔法学はまだ謎が多い………!!
134:名無しの召喚士
そういう考察別スレにもあったわー
その時有力だったのが、箱庭って契約制で、箱庭の主が死んだらフリーになるから、別の新人召喚士にあてがうとか珍しくないだろ?
で、実は召喚士になれる人数って決まってるらしいじゃん。今はそもそも足りてないんだけど
だから、箱庭自体が古代からあって、それを改装して再利用してるって説
135:名無しの召喚士
てかそもそもなんでそれをロキが知ってるかって話よw
136:名無しの召喚士
神だから?
137:名無しの召喚士
唐突な真面目モードで草
138:白雪姫
そりゃそう思うよね! ってことで私も聞いた!!
続き↓
私「起動……? え、なんで分かって……?」
ロ「ん……? ああ、見たことあったから……って言ったら理解してくれる?」
見たことあった……!? え、見たことあった!?
ロキは朱色の目を細め、思い出すような口調で言葉を続ける。
ロ「……そー。ご主人サマにとっては相当古い話だろーけど、オレが昔降りたときにちょっと……ね」
これ以上はダメ、オレ自身記憶が曖昧だからさ、と、マジで思い出せない感じの顔でロキは話をやめたけど……。
え、何それ初耳なんですけど!?
何!? ロキって古代人と面識あんの!? いや、そりゃあ人より相当長い年月生きて、というか過ごして来たんだろうなとは思ってたけど、マジで!?
139:名無しの召喚士
え、それま?
140:名無しの召喚士
ロキ……!?
ちょっと待て、俺んとこのにも聞いてみる
141:名無しの召喚士
まさかここで古代人の手がかりみたいなのを掴むことになろうとは……!!!!
142:名無しの召喚士
胸熱展開すぎる!!ww
143:名無しの召喚士
衝撃の事実!?!?!?
144:名無しの召喚士
ちょっと待て、ここでその話題になるのはいいが、そろそろ先に進まねぇか……?
もう真夜中だぜ?
145:名無しの召喚士
そうだなwww脳筋来てからもう2時間近いからなwwww
146:名無しの召喚士
147:名無しの召喚士
このまま考察の方やりたい人は考察板行ってもろて
てか新しく立ててもろても?(見たい)
148:名無しの召喚士
スレタイは【たすけて】バルドルが変だけど考察したいで決定だな!!!
149:白雪姫
なんかすごいことなっとる……。
150:名無しの召喚士
じゃ、俺立ててきまーす!
151:名無しの召喚士
たのむー!!
152:名無しの召喚士
まさか平行板ができてしまうほどになるとは…ww
153:名無しの召喚士
ここはトントン拍子なんだなwwwww
154:名無しの召喚士
成長したな、脳筋……!!
155:白雪姫
褒められてるはずなのになぜか全く嬉しくない。
156:名無しの召喚士
※ただしまだ就任2日目
157:名無しの召喚士
達成した任務は1つだけ
158:名無しの召喚士
それなのに脳筋3回も死にかけてるってwwww
159:白雪姫
解せぬ!! 解せぬゥゥゥゥ!!
なんで!! 私が何したって言うの!?
私はただ、アマテラス様との幸せな生活を願いながら召喚士になっただけなのに……ッ!!
160:名無しの召喚士
wwwwwww
161:名無しの召喚士
ドンマイwww
162:名無しの召喚士
いつか……いいことあるさ……!!
163:白雪姫
そのいつかっていつですか!?
いつになったらアマテラス様来るんですか!?
164:名無しの召喚士
俺らに聞かれても
165:名無しの召喚士
とりあえず、報告だ
な?
166:白雪姫
うう、うぅぅぅうっ(泣)_(´ཀ`」 ∠)_
続き↓
ロ「それよりも早く先に進もーか。
ほら、先にご主人サマが行ってよ。オレは手出ししちゃいけないんでしょ?」
一応ロキに手出しすんなって言っておいたんだけど、先に行けって言われるとなんか……ブフッ、ロキクズ男みたいだねwwwwww
とりあえず言われるまま前に出る。私が言ったし。
私「……えと、はぐれない……でね」
ロ「その心配は無いよ。だって、ご主人サマの居場所、オレは分かるし?」
そうでしたねッ!! 君私にGPSつけてきたもんね!! そういや!! まさかここでそれが役立つなんて思ってなかったよ、クソがッ!!
167:名無しの召喚士
wwwwww
168:名無しの召喚士
GPSはここの伏線……!?
169:白雪姫
続き↓
GPSが思わぬ所で役立ち微妙な心境の私。
とりあえずでもダンジョン内だからと切り替えて気を張る。すぐ抜けるよう剣に手を添えた。
すると、足音が聞こえたと思えば最初の
(※ここから先グロ注意)
そのゴブリンは土地的な差なのか骨ばっていて、餓鬼みたいに腹が膨れていた。
赤黒いのと垢みたいなのがこびりついていて、マジで臭くて化け物じみている。たぶん他のやつを食べていたのか、手には猿みたいな毛むくじゃらな足……の残骸を掴んでいた。
……なかなかにグロい。
冒険者の惨殺遺体の写真とか見たことあるし、そんな時にも冷静を保てるような訓練を受けてはいたからまだマシなんだろうけど、そりゃあグロいもんはグロい。
170:名無しの召喚士
え………………
172:名無しの召喚士
グッロ……!
173:名無しの召喚士
腹膨れてたって、腹水でも溜まってた? それとも妊娠してたとか、考えたくはないが食べたもので膨れてた、とか
174:白雪姫
それは多分……1番後者の。めちゃめちゃ吐いてたし。
続き↓
まさかこんな序盤でここまで
でもゴブリン側がそれを待ってくれるわけもなく、奥からぞろぞろと似たようなのが出てくる。
強さ的には私でも十分一掃できそうな位だったけど、なにせ数が凄いし、まだ入り口で狭かったから不利だ。
ロ「……うん、分かった」
レ「白雪姫様……!?」
2人が邪魔になるからってロキに頼むと、その考えを汲んでくれたのか、ロキはニヤリと笑って姿を消した。瞬間移動してくれたんだろう。
それを確認した私はゴブリンに向き直り、ジリジリと後退しながら詠唱する。
私「“全身に防御壁を展開、我が剣に麻痺を付与し、ゴブリンの足元にも防御壁を形成、ガラス並みに硬化”」
まだ入り口とはいえ地下につながる道、しかも狭い。高威力の火魔法使えば酸欠待ったなし!!
だから今回は物理で攻めることにした。
続きあけてー!
175:白雪姫
サンクス!!
続き↓
詠唱後、私は背を向け入り口に向かって走り出す。と、バタバタとコケる音がして振り向くと、ゴブリンの山がそこにできていた。中には吐いてるのもいる。
フッ計画通り……!! お前らは逃げる姿勢を見せると追ってくる!! それを待っていたんだよなぁ!! てかくっさ……!?
私がさっきゴブリンの足元に防御壁を形成したのはこの為だった。
ゴブリンって、知能を持つって言っても行動で言えば猪突猛進な魔物だから、転けてそこでバリケードになってくれればそれでよし!!
物理と言ったなぁ……!! あれはっ半分ウソだ!!
私「“我が魔力の放出、水へ変化!! 15に分割、浮遊、つらら状に凝固!! 我が敵を射抜け!!”」
氷は鋭い氷柱の様になり、敵に向かって槍のように飛んでいく。そしてその殆どがゴブリンを貫通した。血しぶきがリアルで舞い血が流れ出す。
ゴブリンだってこんな化物じみてはいるけど生物だし、親や子どもとかも居るんだろう。心の中で謝りながら、また即死させられるやつを連発する。
普通なら吐きそうになるほどグロいし悪臭するし、なんだけど、目を瞑らず最後まで見るのが礼儀だと思って、全部目に焼き付けた。
176:名無しの召喚士
物理(魔法)ww
177:名無しの召喚士
ゴブリンに同情するって脳筋優しいなww
178:名無しの召喚士
脳筋が……作戦を使った、だと!?
179:名無しの召喚士
まあなー、ゴブリンも人間から見たら残忍だけど、あいつらからしたら生きていく為に当前のことしてるだけだもんな
180:名無しの召喚士
たまに死体で遊んだり、知能はあるから言葉覚えてる奴らは人間を罵倒しながらいたぶったりもするけど、人間も似たようなこと他の動物、魔物でしてるし、なんとも…
181:名無しの召喚士
あいつらの敗因は、人間に歯向かってきたって所か……
182:白雪姫
他の生物を殺して恩恵を授かってる者からすると、敬意を払って命を頂くのが最低限の礼儀だと思ってる。元日本人として。
お前らの言う通り、向こうだって生きる為にやってるのがほとんどだろうし、罪のない場合も多いから、できる限り苦しむのは一瞬にしてやりたいんだよね。
特に、ゴブリンとか魔族? のは知性がある分辛いと思うから。
……だからといって、人間に下手したら死ぬような危害を与えてくる分、殺らない訳にはいかないし、冒険者としては、依頼で相手が人に害をなさないやつだとしても殺していかないといけないんですけど……。
183:名無しの召喚士
まぁ猟師や漁師とかと同じようなもんだな
184:名無しの召喚士
罪な役職だ……
185:名無しの召喚士
こっちに動物愛護団体とか絶滅危惧種保護団体とかあれば絶対問題になってるなwwww
186:名無しの召喚士
前世での漁師に殺された動物は可哀想……!!とか言ってた頭お花畑野郎に、まず自分が何食べてるか知ってる?蚊とか殺したことないの?って言ってやりたかった
理由の無い殺生はいけないだろうが、必要な殺生もあるんだよッッッ!!((ダンッ
187:名無しの召喚士
娯楽の為だけとかはいけないだろうけど、食べること、人に害のなすやつの排除は必要だからな……(地方病とか)
食事も植物性とかだけじゃこの世界、生きてけない
188:名無しの召喚士
あ〜だから俺、動物系番組嫌いだったわ
特にあの無駄にBGMとかで感動的にされた動画で泣いたりする芸能人とか馬鹿かよw
食用牛とか豚の恩恵受けてるくせにそれで泣く?
189:名無しの召喚士
→188
は中々にキツイ言い方だが分からんでもなし
動物にも心はあるって、言ってしまえば家畜とかどうなんのって話だからなー…
ペットとかだけに心があって家畜には無いとかありえないだろw
俺は動物に心はあって欲しくないって思ってたなー
190:白雪姫
そこら辺は私はどうも言えないな……、ペットの飼い主とかは心があって欲しいって思うだろうし、逆に養豚場とかの人はどうなんだろう? あって欲しくないって思ってたのかな。
これって人間としての永遠のテーマってやつかも。
続き↓
ゴブリンを1体残らず刺し殺した。
ゴブリンとかオークとか知能持つやつと戦う場合の決まりみたいなので、こういうのは人間へ憎しみを持つ奴を出さないために、少なくともその場にいるやつは1体残らず屠れっていうのが冒育で習った話。
その光景はまさに地獄絵図だった。私がやったんだけどさ……。
とりあえず魔法で血とかの汚れを集めて凝縮して、ゴブリンの死体もまとめて、手を合わせてから回収箱(
後でこの回収箱の中身を冒険者ギルドの方へ研究の為に寄付したり、素材があるのなら解体してもらったり、廃棄したりしてもらえる。
冒険者ギルドでは、一部魔物(ゴブリンも含む)の埋葬は病や土地の汚染、魔物を呼んだりと危険だから禁止されてて、ごめんだけどしてあげられないんだよね……。
手首のバンドを見ると、画面? 部分に数字が浮かんでいた。『18』って。
いや……依頼達成しちゃったわ。出土品すら見つけてないのに。
とりあえず出土品探すために奥に進もうかと思って、ロキやレイフに外に出ててって言ったのを思い出す。正直、このまま放置で奥に行きたかったけど、手首のアレのせいで諦めた。
結局居場所、分かるじゃん!!
191:名無しの召喚士
置いてくなよwwwww
192:名無しの召喚士
1体残らずってやつ、ヒトラーみたいだな
反逆の芽は摘み取るべきって感じの
193:名無しの召喚士
行ったらさすがにロキもキレるだろww
194:名無しの召喚士
→192
残酷な話だが、知能がある分間違った対応ではない?
195:白雪姫
いやアイツ絶対ここで何かやらかすって思ってたし!! てか紐無しバンジー事件覚えてるからな!!
ヒトラーに似てるなってのは私も思った。でも、そうしないと人間への被害が拡大するし、それでまたお互いに憎しみの連鎖が生まれるから、納得できちゃうんだよね……。
続き↓
仕方がないので、私は入り口から出る。
ロ「お、出てきたー。大丈夫だった?」
レ「白雪姫様!? いきなりなんで……ッ危ないじゃないですか!!」
レイフが近づいてきて、普段の冷静さもなく慌ててるのに感動してる途中、ロキが何かをこちらに撃ってきた。
ヒギャゥッ!?
と小さな悲鳴とともにジュッていう何かが焼ける音。足元に熱を感じて目を向けると、そこには背中に赤い線と黄色の水玉を持つ毒々しいトカゲが居た。腹の部分が燃えている。
冒険者は誰でも知ってる、
196:名無しの召喚士
ああ、スロイン語で
アジュ(ズ)シオ→赤い剣を持つ
プス→トカゲっぽいやつにつけられる
だからか
197:名無しの召喚士
はぁぁぁぁ!?
噛まれたらまず助からないっていう猛毒のやつじゃねーか!?
198:名無しの召喚士
ロキが脳筋を助けた!!??
199:名無しの召喚士
え、あの討伐難易度星2の割には死者数多いっていうあの……!?
200:白雪姫
実は毒で毒を制すって考え方で、その体が高級薬にもなったりする(雑学)
続き↓
私「……!? アジュシオプス……!?」
ロ「ご主人サマ、ツメが甘いよ。もっと周りに気をつけなきゃ」
クスッと笑いながら、でも釘を差すようなキツイ視線をこちらを送るロキ。
……う、何も言えねーよ……!!
私「……ありがとう……」
一応お礼を言うと、ロキは「次は気をつけてよ?」と言いながら近づいてきた。
私はしれっと
だって、まだ何も手に入れてないもの……!!
ロ「……うわ、ご主人サマ……臭う……」(あからさまに嫌そうな顔)
近づいてきたロキの第一声がこれ。
ハァ!! お前ッイケメンだからって女子に臭いとか許されないことを……!?
ロ「ごめん、それ取れるまで近寄らないで。ニオイ移るから」(ガチトーン)
あ゛ぁ゛!? てめぇの顔面に手ぇ押し付けてやろか!! てか近づくについてはこっちから願い下げじゃい!!
201:名無しの召喚士
におうwwwwwwwwwwww
202:名無しの召喚士
wwwwwwww
203:名無しの召喚士
デリカシーとはwwwwwww
204:名無しの召喚士
脳筋より女子ッポォーイねー(裏声)
205:名無しの召喚士
wwwwwwwwwポォーイwww
206:名無しの召喚士
てかしれっとトカゲ回収してるとこがwwwww
207:名無しの召喚士
脳筋そういうのは肝座ってんのなんで??wwww
208:白雪姫
アイツは一度デリカシーについて学んだ方がいいと思うよ。
続き↓
まあでも自分でも気づくぐらい臭ってた。あの空間にいたから鼻が半分バカになってたけど、自分で気づくって相当よね。
魔法で簡単な洗浄できないかなとも思ったんだけど、水魔法とか濡れるやつだと体ビチョビチョになって動きに支障出るから不便だし、ここにファブさんとか消臭スプレーズが居たらどれだけ助かったことか……!!
ここで思い出したのはバルドルのやったあの浄化魔法。アイツなら消臭とか洗浄ぐらいできそうだと思って、ここでアイツに頼りたくなってる自分に苦い気持ちになった。
ふと、バルドルにできるならロキにもできんじゃね? と思って、勇気を出し聞いてみる。
私「あの、ロキは消臭とか洗浄系の魔法とか……使え」
ロ「ちょっと待ってそれ以上近づかないで」
私「(あ゛ぁ゛!?)……使えるの?」
私が近づこうとすると同時に瞬間移動で下がったロキにイラッとしながら、表には出さないように問う。
ロ「……使えたらとっくに使ってるよ。臭いし。
そういうのが使えるのは……それこそアイツみたいな、浄化の得意なヤツだよ」
ロキは嫌そうな顔で返した。マジでバルドル嫌いなんだな……対面したとき私どうすればいいのコレ。接触した瞬間、即戦闘開始しそうなんだけど。
209:名無しの召喚士
諦める
210:名無しの召喚士
「私のために争わないで!!」って言ったらきっとシーンとなるぜ☆
211:名無しの召喚士
wwwwwwwwwwwww
212:名無しの召喚士
それ最高wwwwww
213:名無しの召喚士
ロ「キミのこと前々からイラついてたんだよね」
バ「…………なんだ?」(ギロッ)
脳「やめて!! 私の為に争わないで!!」
シーーーーン………
214:名無しの召喚士
想像できすぎて草
215:名無しの召喚士
ちなみに正規のバルドルだと「……私が?」てな感じの天然で楽々とかわすんだろうな
216:白雪姫
お前ら失礼すぎん? って思ったけどそれは私もありえないくらい鮮明に想像ができるんだよなッ!!
そんな死亡フラグやらんけど!!
続き↓
ロ「…………アイツ呼ぶくらいならそのままでいいよ。臭いけど」
一瞬迷ったような素振りを見せたロキはそう独り言のように言った。最後の一言が余計なんだよ!! あとそんなに距離取って説得力の欠片も無いわ!!
……まぁそんなこんなで奥へ進む。するとまず、レイフが肩当てみたいなのを見つけた。
レ「これは……」
ロ「あー、ソレね、そこまでイイ物じゃないよ。ただの冒険者の落とし物じゃない?」
私「(……ハッまさか神パワー的なもので分かるの!? レア物探知機!?)」
ロキ連れてきてよかったって初めて思った。
217:名無しの召喚士
wwww現金なやつだなww
218:名無しの召喚士
そこでかよ!!ww
219:白雪姫
続き↓
遺跡の古びた石階段を降りて、下の階層へと向かう。上は外の光が差し込む所もあって幻想的な感じだったけど、下は本当にダンジョンって感じだ。
ここから長くなるからダイジェストでお送りします!!
まず遭遇したのはアジュシオプス(5体)
入り口で居るとは知ってたから対策済みだ!! 凍らせて回収!! これで私のカウントは24(ロキが倒したのもカウントされてたらしい)
先に行くとゴロゴロと色々と出土品っぽいのが転がってたけどロキいわくめぼしいものは無いそうだからスルー。
(※虫嫌い注意)
次に出くわしたのは食人型大ムカデことルゾービデルガ。レイフが音で気がついてくれたから心の準備ができた。
地下だから居るとは予想してたけど全長3mくらいの巨体。触覚はカクカク動き、巨体をその多数の足を使い動いている。幸いこちらにはまだ気づいてないみたい。
ここSANチェック案件な魔物多くない!? 習った話じゃここまでひどくなかったぜ!? それとも私の運がとてつもなく悪いのか……!?
「“我が魔力の放出、水へ変化、増水増水増水!!
加熱加熱加熱!!”」(小声)
このムカデは人間の声に反応するから、できる限り小声で詠唱する。が気づかれてしまったようだ。その巨体をガクガクと動かし、妙にヌルヌルとした動きで迫ってくる。
さ、SANチェックのお時間ですゥゥゥゥ!?
220:名無しの召喚士
うげぇぇぇぇぇ!!
221:名無しの召喚士
うっわ……グッロ……
222:長靴をはいた猫
トラウマ級…!!
223:名無しの召喚士
とか言いながらもキリ番取る猫ねwww
224:白雪姫
実物見たら分かるけど……ヤバイよ。
続き↓
巨体だからかどっかの足が使えてないのかそのスピードは聞いてた通り遅いけど、威圧感と気持ち悪さがハンパじゃない。
ロ「大丈夫ー? 手、貸してあげよっかー!」
私「結構デス!!(てかそんな大声で話しかけんな、集中してんだよ!!)」
レ「ビデルガ種……!! 距離をとって、顎に気をつけてください!!」
私は魔法の水が沸騰しそうと分かった瞬間、そのルゾービデルガに向かって放出した。
「“我が敵を包め!!”」
防御魔法の使えない虫系魔物はなぁ、特に熱湯に弱いんだよ!!
熱湯はムカデにブチ当たると、そのままその体全体に広がりまとわりつく。もちろん熱を保てるようにずっと魔力で温度を保つよう集中。地下で炎は危ないから、魔力でやるしかない。
すると苦しいのだろうルゾービデルガがのたうち回った。全身を壁に打ち付け、体のサイズもあるからかなり揺れるし地震みたいだ。熱湯の制御も難しくなるし、こちらにも飛んでくる。が、そこは恐怖と戦いながら維持でキープする。
……と、しばらくして体が縮み、ギュウッととぐろを巻いた。
…………勝った!?
225:名無しの召喚士
おおおおお!!
226:名無しの召喚士
脳筋TEEE!!!
227:白雪姫
冒険者育成学校時代の血の滲む努力の賜物だ!!
続き↓
ロ「お、よくできたね」
偉い偉いーとばかりにロキが言う。……ちなみにかなり離れたとこから。
レイフは嗅覚も良いだろうに我慢して私の近くに居てくれてる、表情の嫌悪感隠しきれてないけどッ!! でもそれなのにコイツって奴は……!!
ロ「で、ここで嬉しいお知らせー。
そのムカデの来た方向、なかなかに良いモノありそうだよ」
一人でやる気ならオススメしないけど、なんてニヤッと楽しげに笑うロキ。
え、マジで?
私「……何があるの……?」
ロ「……さあ? でも剣か何かじゃない? 少なくともさっきのガラクタよりは上質なモノだね。でも、その分コイツとは桁違いのヤツが居る」
疲れてるでしょ、力貸してあげよっか、と悪魔のような問いかけをしてくるロキ。いらんわ!! お前はただ暇なだけだろ!!
……けど、「上質な剣」ってワードに私は惹かれまくっていた。
だって……!! 私持ってる剣これだけで替えないんだもの……!! 冒険者は替えの剣も持ち歩くってのが主流なのに……!!
228:名無しの召喚士
……まさかぁ?
229:名無しの召喚士
こういう時脳筋は……
230:白雪姫
もちろん行くよね!!
続き↓
上質な剣ってのはすっごく魅力的だった。
だからその良いモノってやつの場所がなんとなく分かるらしいロキに先導してもらう。
……出土品レーダーがある時点で中々にズルな気もするけど、仕方ないよね!! あるんだから!! うん!! あ、ムカデは収納箱に収納済みですー。
ロキには敵が出てきても威嚇はしていいけど倒さないでって言っておいた。すごく不満げだった。
やっぱコイツ暇なだけだ……だってゲームだと戦闘狂だったもの……。
だが、そのロキの足が急に止まった。
ロ「……臭うね」
私「(しつけーな!? ……て、ん……?)」
またしつこく私の臭いについて言ってきたのかと思えば、覚えのある感覚。
空気が、張った気がした。
ロ「あーまさか、ここまで来るまで半信半疑だったけど……マジか……」
ロキが初めて焦ったような、それでいて苦々しい顔をした。
ロ「ご主人サマ、出土品ってのは諦めて。今のオレじゃアレとはちょっとキツイ。戦略的撤退を勧めるよ」
レ「ロキ様……それはまさか……!!」
言葉を遮るように、レイフの持つ端末から、ピコンッと小さく音が鳴った。確認したレイフはフーッとため息のような息を吐き出す。
レ「……任務です。カロットゥアの地下要塞付近に出没した邪神、邪系魔物の殲滅。邪神自体は憑依型、そしてそこまで強力ではないと思われますが、何しろ邪系魔物の数が多いです。
……端的に問います。この任務、受けますか」
231:名無しの召喚士
232:名無しの召喚士
233:名無しの召喚士
…………え……?
234:名無しの召喚士
ハァ!?邪神!?なんで!?
235:名無しの召喚士
ちょ、まずいだろ!?
だって脳筋はまだなって2日目だろ!?
236:名無しの召喚士
いや、脳筋がここに書き込んでるってことは事無きを得たってことだろうが、とりあえず続き!!
237:白雪姫
私もこれ言われたとき半端なく悩んだ。
続き↓
強くはないって言ってもどれくらいか分からないし、量も分からない。それに、あの狡猾で戦闘狂って有名なロキが退却を進めるなんて言ってくるんだから、かなり状況がマズいんだろう。
レ「あちら側がこちらに気づく前に選択を。時間がありません。
今は状況が状況、退却し他の召喚士に協力を仰ぐのも手です」
それまでに、何かしらの被害が出ないとは限りませんが……と、レイフも苦しげな表情だ。
私「……ロキ、あの、今のオレじゃってことは……もう1人増えたらどうなるの……」
ロ「……何が言いたいの」
分かってるだろうに、ロキは聞き返す。お前があのワード聞きたくないって言うからぼかしてやってんのに……!!
私「……バルドルを呼んだら」
その言葉を聞いたロキはもっと顔をしかめた。しばらく不快そうな顔で黙っていたが、諦めたように、呟くように言う。
ロ「……不可能……じゃないよ。
邪神自体の気配はそこまで強くないし、それはご主人サマも感じてるでしょ? ……それにこの閉鎖空間ではアイツの力が1番有効的だろう」
私「(いや全く分からんかったっす……)……うん。じゃあ、レイフ、ここにバルドルを呼ぶことは可能?」
オレはイヤだけど……ってロキの言葉を無視してレイフに聞く。私だって嫌だし!! 自分からアイツ呼ぶの!!
レ「……っはい! 可能です!
バルドル様を呼ぶ旨の言葉を唱えれば……ですが、かなりの魔力を消費します。それでもよろしいのですか……?」
だよね! 召喚士って名前だし召喚することぐらいできるよね!!
でもレイフから危険です、と言いたげな目を向けられる。
次開けてー!
237:白雪姫
ありがとう!
続き↓
いやもう緊急事態ですから!! ダンジョン内での魔力切れは確かに危険だけど、最悪剣でどうにかするわ!! てかさすがにロキ頼るから!!
私「(けどバルドルを呼ぶ旨の言葉って何……?)
えーと、“バルドル召喚!!”」
その言葉が無事呪文として成功したのか、私の体はどっと重い倦怠感に包まれた。貧血の様な立ちくらみもする。
あーやべ、これマジでかなり吸われたやつ……。
そして目の前に現れたのは、ふわっと揺れる相変わらず高そうな青紫のマント、白い絹っぽいコート。それを見た私の顔はサアっと青くなった。
あれ……よく考えればこれロキとバルドル初エンカウント……?
ロ「……ココでははじめましてだね、バルドルクン」
バ「……ここは……ロ……キ……? 君が、なぜここに……」
ロキはさっきとは打って変わって、睨むような笑みを浮かべ、バルドルは珍しく困惑した様子で辺りを見回した。いや……それはごめん、さすがのバルドルでも困惑するか。
レ「……バルドル様。任務の為こちらに呼ばせていただきました」
レイフのその言葉と任務の説明に、バルドルはようやくいつも通りの様子となる。いや、性格としてはいつも通りっていうか、デフォルトのとは違うまんまなんだけど……。
238:名無しの召喚士
ば、バルドルキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
239:名無しの召喚士
バルドル参戦だと!?
240:名無しの召喚士
これは熱いッ!!?
241:名無しの召喚士
まさか……ロキ&バルドルの共闘が見れる!?
242:名無しの召喚士
ロキとバルドル……吉と出るか凶と出るか
243:名無しの召喚士
(しかも片方亜種)
244:白雪姫
続き↓
ロ「はぁ……今回はご主人サマのご要望だからね。仕方ない。オレもキミと共闘しよう」
バ「……ああ、分かった」
こんな感じで、ロキはあの笑みを消しため息をついて、真面目な顔で言う。
ロキからしたら、自分の1番嫌いな人の力を借りなければいけないっていうかなり屈辱的な状況なわけだから、今更申し訳なく思った。いや、やられたことは忘れてないけど!!
レ「任務は受けるということでよろしいですね」
とりあえず頷いた。わざわざバルドル呼んだのに受けないとかわけ分かんなかったし。
ロ「……まぁ、とりあえずその前に、どうせキミが来たんなら、ご主人サマのこと綺麗にしてよ」
邪神もだけど彼女も別の意味で臭いから、なんてとびきり失礼な事を言うロキに、バルドルがなぜ私が……? みたいな顔をしたのを見逃さなかった。
いや、もうバルドルの反応については分かる!!ごもっとも!! けどロキ、テメェは駄目だ。
てかこの状況でそれ言う!?
……え、そのレベルで臭う……?
245:名無しの召喚士
ロキらしいなwwwwww
246:名無しの召喚士
いきなり知らない所に呼び出されたかと思えば何故かロキがいて生理的に無理な脳筋を綺麗にしてくれってwwwww
247:名無しの召喚士
バルドルwwwww
248:名無しの召喚士
邪神退治<脳筋の悪臭
249:名無しの召喚士
くさwwwwwwwww
250:名無しの召喚士
そりゃ困惑するわなwww
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