第39夜・双子
リヒトには、もう一人兄弟がいた。
ライト・ガルシア。
リヒトの双子の兄だ。
ライトは、俺なんかと比べ物にならないくらいに勇敢で、賢い。
俺の名前も、ライトの名前も、どちらもそれぞれ別の古代都市の言葉で“光”を指すそうだ。それを聞いた時、俺はこう思った。
“_____リヒトもライトも光。2人で1つとみんなは言うけれど、ライトがいなきゃ、俺は光れなくなるじゃねぇか。”
俺とライトの違いなんて、天と地程ある。みんな心の奥ではわかってただろうけど、気を遣ってた。俺が一番実感してたし。
なんでライトが死ななきゃダメだったんだろう、って、何度も考えたし。一時期は“自殺”なんて選択肢もあったくらいだ。
それは今も、
頭の片隅にある___。
鏡 汀桜 @arisu_sora
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。鏡の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます